Microsoftが2022年8月26日に配信開始したWindows 11向けのオプションパッチ「KB5016691」適用後、Windowsで新しいMicrosoftアカウントのユーザーを追加すると、最初の再起動またはサインアウト後に短時間サインインできなくなる不具合が発生していることが分かりました。
この問題は、新しく追加されたMicrosoftアカウントユーザーにのみ影響し、かつ最初のサインイン時のみに発生します。また、手動で適用する必要のあるオプションパッチ「KB5016691」を適用している環境にて発生するので、不具合に該当するユーザーは少ないかと思われます。
また、この不具合に遭遇しても少し待てばロック画面が再び表示されてサインインできるほか、既にKIR(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムにて解決済み。通常は24時間程度で適用されますが、気になる方はPCを再起動させると早く適用されます。
Windows11向けのオプションパッチ「KB5016691」適用後、でMicrosoftアカウントのユーザーを新規に追加した後、サインインできない不具合が発生
不具合の概要は以下の通り。
KB5016691 をインストールし、Windows で新しい Microsoft アカウントのユーザーを追加すると、最初の再起動またはサインアウト後に短時間サインインできなくなる場合があります。この問題は、新しく追加されたMicrosoftアカウントユーザーにのみ影響し、最初のサインイン時のみ発生します。
この問題は、Microsoftアカウントを追加した後のデバイスにのみ影響します。Active DirectoryドメインユーザーアカウントやAzure Active Directoryアカウントには影響しません。
不具合の回避策
この問題が発生した場合、短時間で自動的に解決します。ロック画面が再び表示されるのを待つ必要がありますが、予想通りログインできるようになるはずです。
不具合の解決方法
この問題は、Known Issue Rollback (KIR) を使用して解決されます。この問題がコンシューマー端末および非管理下のビジネス端末に自動的に反映されるまでには、最大で24時間かかる場合がありますのでご注意ください。
Windowsデバイスを再起動すると、解決策がより早くデバイスに適用される場合があります。
企業で管理されたデバイスで、影響を受ける更新プログラムをインストールしてこの問題が発生した場合は、特別なグループ ポリシーをインストールして設定することで解決できます。特別なグループポリシーは、[コンピューターの構成] -> [管理用テンプレート] -> [ KB5016691 220722_051525 既知の問題のロールバック] -> [ Windows 11 (オリジナル リリース)]にあります。
これらの特別なグループ ポリシーの展開と構成の詳細については、「グループ ポリシーを使用して既知の問題のロールバックを展開する方法」を参照してください。
グループ ポリシーは、次のグループ ポリシー名でダウンロードされます。
重要: この問題を解決するには、ご使用のWindowsのバージョンに応じたグループ ポリシーをインストールおよび設定する必要があります。
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