Microsoftが12月5日、2022年11月にWindows Update等で配信された月例パッチを適用した環境において、新たな不具合が発生していることを公表しました。
不具合の内容としては、「Microsoft ODBC SQL Server Driver」(sqlsrv32.dll)を用いたODBC接続で、データベースにアクセスするアプリが接続に失敗する場合があり、接続に失敗するとアプリ内でエラーが発生したり、SQL Serverからエラーが表示される場合があるとの事。
現状不具合に遭遇した場合、月例パッチのアンインストール以外にこれといった回避策はありません。月例パッチにはセキュリティの更新も含まれるので、出来るだけマイクロソフトから解決策が提供されるのを待つ方が良いでしょう。
不具合の概要
2022年11月の月例セキュリティ更新プログラムをインストールすると、「Microsoft ODBC SQL Server Driver」(sqlsrv32.dll)を用いたODBC接続で、データベースにアクセスするアプリが接続に失敗する場合があります。アプリ内でエラーが発生したり、SQL Serverから”The EMS System encountered a problem”と表示され、以下のようなエラーが表示されることがあります。
- Message: [Microsoft][ODBC SQL Server Driver] Protocol error in TDS Stream
- Message: [Microsoft][ODBC SQL Server Driver]Unknown token received from SQL Server
該当するアプリを使用しているかどうかわからない場合は、データベースを使用するアプリを開き、コマンドプロンプトを開いて(スタートを選択し、CMDと入力して選択)、次のコマンドを入力してください。
tasklist /m sqlsrv32.dll
対処状況
マイクロソフトは解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。
影響を受けるプラットフォーム
今回の不具合の影響を受けるプラットフォームは以下の通りです。
- Client:Windows 11, version 22H2; Windows 10, version 22H2; Windows 11, version 21H2; Windows 10, version 21H2; Windows 10, version 21H1; Windows 10, version 20H2; Windows 10 Enterprise LTSC 2019; Windows 10 Enterprise LTSC 2016; Windows 10 Enterprise 2015 LTSB; Windows 8.1; Windows 7 SP1
- Server:Windows Server 2022; Windows Server 2019; Windows Server 2016; Windows Server 2012 R2; Windows Server 2012; Windows Server 2008 R2 SP1; Windows Server 2008 SP2
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