Microsoftが12月16日、2022年9月のプレビュー更新プログラム「KB5017380」以降を適用した一部Windows 10環境で、タスクバー要素がチラついたり、エクスプローラーが応答しないなど、デバイスが不安定になる問題が発生していることを公表しました。不具合発生時に実行中のMicrosoft WordやExcelが反応しなくなる場合もあるようです。
ただし、この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで自動的に解決済み。通常は特にパソコンを操作する必要はなく、24時間以内に自動で適用されます。少しでも早く適用したい場合は、PCを再起動してください。
不具合の概要
2022年9月20日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、タスクバーの要素がチラつき、システムが不安定になる場合があります。症状には次のようなものがあります。
- Windowsタスクバーの天気予報やニュース、興味のある情報などのウィジェットやアイコンの表示がチラつく。
- Windowsタスクバーが応答しなくなる。
- Windowsエクスプローラーが応答しなくなる。
- Microsoft Word や Excel などのアプリケーションが開いていると、問題が発生したときに応答を停止することがある。
デバイスを再起動することで問題が軽減される場合もありますが、されない場合もあります。
対処/解決状況
この問題は、KIR(Known Issue Rollback)を使用して解決されます。KIRは、ほとんどのコンシューマー(家庭用)および非管理下のデバイスに適用され、手動で操作する必要はありません。
ただし、これらのデバイスに解決策が自動的に反映されるまでに、最大で24時間かかる場合があります。Windowsデバイスを再起動すると、解決策がより早くデバイスに適用される場合があります。
該当する更新プログラムをインストールしてこの問題が発生したエンタープライズ管理下のデバイスは、特別なグループポリシーをインストールして設定することによって解決できます。特別なグループポリシーは、【コンピュータの構成 -> 管理用テンプレート -> <グループポリシー名> 】で見つけることができます。
- Download for Windows 10 version 22H2, 21H2, 21H1, and 20H2 – Windows 10 20H2, 21H1, 21H2 and 22H2 KB5017380 221207_23451 Feature Preview.msi
また、Microsoftは今後のリリースで解決策を提供できるよう取り組んでいます。
影響を受けるプラットフォーム
今回の不具合の影響を受けるプラットフォームは以下の通りです。
- Client: Windows 10, version 22H2; Windows 10, version 21H2; Windows 10, version 21H1; Windows 10, version 20H2
- Server: None
コメント