Windows 10 KB503444で0x80070643エラーが出る不具合に対処するスクリプトをMicrosoftが公開、適時利用を

Windows 10 21H2/22H向けに配信されているWindows回復環境（WinRE）の更新プログラム「KB5034441」を適用した際に、0x80070643エラーなどで更新に失敗する不具合が発生しています。

Microsoftはこの不具合を迅速に認識し、対処方法を紹介していましたが、この操作方法が複雑で難しいとの声が上がっていました。

そんな声を反映してか、0x80070643エラーで更新に失敗する問題に対処するための「PowerShellスクリプト」をMicrosoftが公開しました。このスクリプトを使用すれば、エラーを回避して正常にアップデートを完了させることができるはずです。

もしも現在「KB5034441」の適用に失敗している方は試してみてください。

Windows 10「KB5034441」適用で0x80070643エラーが発生する不具合の概要

Windows 10 21H2/22H向けに配信されているWindows回復環境（WinRE）の更新プログラム「KB5034441」を適用した際に、0x80070643エラーが発生して更新に失敗する不具合が発生しています。

原因としては、一部のコンピューターにこの更新プログラムを完了させるのに十分な大きさの回復パーティションがなく、これによってWinREの更新が失敗する可能性があるとの事。更新に失敗した場合、次のエラーメッセージが表示されます。

また、エラーコード処理ルーチンに問題があるため、ディスク領域が不足している場合に通常表示されるエラーメッセージではなく、次のエラーメッセージが表示される可能性もあります。

当初は対処方法を参考に自分で解決するしかなかったのですが、この操作があまりにも複雑かつ高度なため、一般ユーザーから不満の声が上がっていました。

これを受けてか、Microsoftが自動でこの不具合に対処する「PowerShellスクリプト」を公開しました。現在Windows 10で「KB5034441」を適用し、0x80070643エラーが発生して困っている方はお試しください。

なお、公開された「PowerShellスクリプト」は2種類あります。利用中の環境に応じて選択してください。実際のスクリプトは以下のMicrosoft公式サイトからチェックしてください。

このスクリプトは、Windows 10 バージョン 2004 以降のバージョン (Windows 11を含む) 用です。

このバージョンのスクリプトは堅牢ですが、Windows 10 バージョン 2004 以降でのみ使用できる機能を使用します。通常はこのバージョンのスクリプトを使用することが推奨されています。

なお、Windows 11ユーザーの場合は、プロセスが完全に自動化されいるため、基本的にユーザー側での対応は不要となっています。

このスクリプトは、バージョン 1909 以前のバージョンWindows 10用ですが、すべてのバージョンのWindows 10とWindows 11で実行できます。

参考リンク：