Windows 11向けの2024年12月アップデート(24H2のKB5048667と23H2のKB5048685)によって、スタートメニューが応答しなくなる不具合が報告されています。Windows Latestによると、一部のユーザーからは他にも、ゲーム時のパフォーマンス低下問題なども寄せられているとの事。
現状Microsoftからの公式発表はありませんが、一応ご注意下さい。
不具合の概要
これまで、KB5048667のインストール失敗に関する報告などはありましたが、新たにスタートメニューが動作しなくなるなどの不具合が確認されました。
1. スタートメニュー検索テーマの不具合
- ダークテーマ使用時、スタートメニュー検索が白い背景で表示される問題が発生。
- 発生条件:Windows 11 24H2のKB5048667を適用後。
2. スタートメニューの完全な応答停止
- 影響範囲:Virtual Desktop Infrastructure (VDI)環境を使用している場合。
- 原因と対策:
Citrixのドキュメントによると、VDI環境でのスタートメニューの応答停止は既知の問題で、調査中とのこと。暫定的な対策として、以下のレジストリを更新する方法が提案されています。
・パス:HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\services\CtxUvi
・処置:UviProcessExcludesの値にStartMenuExper;を追加し、再起動。
・注意:レジストリ変更前にバックアップを取ることを推奨。
Citrix未使用者への影響
Citrixを使用していないユーザーでも、スタートメニューが応答しなくなる問題が確認されています。
- 原因:
・古い.dllファイル(MSVCP_140_APP.dll)が原因。
・ファイルが古い場合、StartMenuExperienceHost.exeがクラッシュし、スタートメニューが動作を停止。 - 解決策:
・最新のMicrosoft.VCLibs.140.00パッケージを手動でインストール:
推奨ツール: “Microsoft Store Generation Project”
・古いバージョンを削除:以下のPowerShellコマンドを使用
Get-AppXPackage -Name Microsoft.VCLibs.140.00 -AllUsers | Remove-AppxPackage
Windows 11 23H2環境でのその他の不具合
Windows 11 23H2(KB5048685)でも以下の問題が報告されています。
- 「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンの表示不具合:「Realtek USB GbE Family Controller」が常に取り外し可能デバイスとして表示される。
- TCPリセットやネットワーク接続の中断
- 画面の輝度や色調の異常:HDRに関連する可能性がある問題で、画面が暗くなり、白色が黄色がかった色合いに見えるケースが報告されています。
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