ここ数年のAppleは、iPhoneに採用するチップを、iPhone Proシリーズには最新のチップを、廉価モデルの無印iPhoneには一世代前の型落ちチップを採用して差別化していました。
しかしながら同じ時期に発売されるモデルでチップの世代が異なると、結果的にスペックが見劣りするだけでなく、サポート期間が1年程度短くなるデメリットもあり、批判を受けていたのも事実です。
そんな中、おそらく9月ごろに発売されるであろう最新のiPhone 16シリーズの識別子に関する情報が入って来ました。
MacRumorsによると、Nicolás Alvarez氏がAppleのバックエンドから発見したコードをMacRumorsと共有し、Appleが5つのiPhone 16モデルを発売する計画が確認されたとの事。この識別コードをから鑑みると、今年のiPhone16モデルは最新チップ「A18」で統一される可能性が高そうです。
発見されたiPhone識別子は5つ、iPhone16シリーズは全てA18チップを採用か
今回発見されたコードには以下のiPhone識別子が含まれていたとの事。
- iPhone17,1
- iPhone17,2
- iPhone17,3
- iPhone17,4
- iPhone17,5
これらは全て同じ数字で始まっており、Appleがこれらに同じチップを使用する予定であることを示唆しています。ちなみに、異なるチップが採用されているiPhone 15モデルでは、内部識別子が別々の数字となっています。
- iPhone 15 – iPhone 15,4
- iPhone 15 Plus – iPhone 15,5
- iPhone 15 Pro – iPhone 16,1
- iPhone 15 Pro Max – iPhone 16,2
iPhone 15モデル（無印）には、iPhone 14 Proモデルで初めて使用されたA16 Bionicチップが搭載されています。それらのモデル番号はiPhone 15,2（iPhone 14 Pro）とiPhone 15,3（iPhone 14 Pro Max）でした。iPhone 15 ProとPro MaxにはA17 Proチップが搭載されているため、16,xの識別子となっています。
AppleのiPhoneは通常、識別子をチップに結びつけています。A16チップを搭載したすべてのデバイスは15で始まる識別子を持ち、A15チップを搭載した以前のデバイスはすべて14で始まる識別子を持っています。同様に、13,xの識別子（A14）や12,xの識別子（A13）も同じです。
Appleがこれまでの識別番号のスキームを維持するならば、全てのiPhone 16モデルは同じチップを持つことになり、これは噂や以前のリークとも一致しています。
5つ目の判別子は新型iPhone SE？iPhone 16未発表モデル存在の可能性も
なお、今回判明した識別子は5つありますが、現状新しいiPhone 16ラインアップは4モデルとされています。
となると、5つ目は将来の新型iPhone SEである可能性もありますが、iPhone 16未発表モデルが存在する可能性もあります。
iPhone 16モデルは全てA18チップ搭載も標準モデルとProモデルではスペックが差別化される可能性大
現時点の情報では、全てのiPhone 16モデルが新しいA18チップを使用すると予想されていますが、Appleは標準モデルとProモデルを区別するために、チップをA18とA18 Proという別々の名前にする可能性があります。
これは従来のiPhoneでも行われていた差別化であり、例えば、標準のiPhone 16モデル（無印）にはGPUコア数の少ないA18チップを採用し、上位のiPhone 16 Proモデルには、より優れたGPU性能を持つA18 Proチップを採用するかもしれません。
ちなみに、iPhone 16の全モデルと将来のiPhone SEが同じA18チップを持つことは理にかなっています。これはiOS18でデビューするApple Intelligence機能のためです。Apple IntelligenceにはAI機能をデバイス上で実行するための高性能なチップが必要です。現時点では、Apple Intelligenceを使用できるのはiPhone 15 ProとPro Maxだけであり、Appleは将来のすべてのデバイスが機械学習と人工知能のタスクを処理するためのパワーを確保したいと考えているはずです。
いずれにしても、9月中には新型iPhone16シリーズがAppleから発表されるはず。当サイトでも続報が入り次第、お伝えしていきます。
参考サイト/画像引用元：MacRumors
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