Appleが新型の新型MacBook ProとMac miniを発表しました。
デザイン的には大きな変更はありませんが、それぞれ新型MacBook ProにはM2 Pro/M2 Maxが、Mac miniにはM2/M2 Proが搭載され、従来モデルよりもよりパワフルに動作します。
今回は総じて各部がスペックアップしたマイナーアップデートの印象。前モデルを所有しているユーザーがわざわざ買い替えるほどではないと思いますが、より高性能な処理を求めるユーザーはぜひ検討してみてください。
省電力なのにパワフル!M2 ProとM2 MaxをAppleが発表
Appleは以前から独自チップの開発に取り組んでいますが、今回の発表されたM2 ProとM2 Maxは順当な進化を遂げています。
M2 Pro:プロのワークフローのための次世代のパフォーマンス
M2 Proは第2世代の5nmプロセステクノロジーを採用し、M2の2倍となる200GB/sのユニファイドメモリ帯域幅と、最大32GBの低レイテンシのユニファイドメモリを搭載。CPUは10コア/12コアで構成され、最大8つの高性能コアと4つの高効率コアを備えます。
これにより、M2 ProはM1 Proの10コアCPUよりも最大20パーセント高速のマルチスレッドCPUパフォーマンスを発揮します。Adobe Photoshopのようなアプリで負荷の高いワークロードをこれまで以上に速くこなし、Xcodeでのコンパイルを最速のIntel搭載MacBook Proの最大2.5倍の速度で実行可能です。
M2 ProのGPUは、M1 ProのGPUと比べて3つ多い最大19コアで構成でき、より大きいL2キャッシュを備えています。グラフィックス速度がM1 Proと比べて最大30パーセント高速になったことにより、画像処理のパフォーマンスが大幅に向上し、コンソールゲーム機レベルの品質でのゲーム体験が可能となっています。
M2 Max:プロ向けノートブック用として世界で最もパワフルで効率的なチップ
M2 Maxは400GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を備え、M2 Proの2倍、M2の4倍で、最大96GBの高速ユニファイドメモリに対応します。そのため、巨大なファイルを瞬時に開いて、複数のプロ向けアプリを行き来する作業も驚くほど速く、スムーズにこなせます。
M2 Maxは、M2 Proと同じく次世代の12コアCPUを搭載しています。GPUは最大38コアを搭載してさらにパワフルになり、また、より大きくなったL2キャッシュを備えています。グラフィックス速度はM1 Maxよりも最大30パーセント高速です。
M2 Max搭載の新しいMacBook Proは、96GBのメモリとあわせて、競合システムでは実行すらできないような、グラフィックスを駆使したプロジェクトもこなせます。ビジュアルエフェクトの処理から、機械学習モデルのトレーニング、ギガピクセル級の画像の合成まで、M2 Max搭載MacBook Proは、電源に接続している時でもバッテリーを使用している時でも、驚異的なパフォーマンスを発揮。M2 Maxは、プロ向けノートブック用として世界で最もパワフルで効率的なチップとなっています。
M2 Pro/M2 Max搭載でよりパワフルになった新型MacBook Pro
MacBook Proは外観はキープコンセプトで大きな変更は無く、14インチと16インチモデルが用意されています。Mac史上最長のバッテリー駆動時間を備え、M2 ProおよびM2 Max搭載でより処理性能がアップしているのが大きな特徴。他にもWi-Fi 6Eへの対応や8Kディスプレイ対応などもあります。
すでに予約注文は受付開始済みで、発売日は2月3日。価格は14インチが28万8,800円~、16インチが34万8,800円~と気軽に買える価格ではありませんが、動画編集の機会が多い方などにはプロセッサの性能アップもあり、人気を博しそうです。
M2モデルなら意外と安価。Mac miniもアップデート
Mac miniもデザイン面は大きく変わらずマイナーアップデートの印象。チップはM2/M2 Proが選択可能。こちらもWi-Fi 6E搭載で、M2 Proモデルは8Kディスプレイに対応しています。
すでに予約注文は受付開始済みで、発売日は1月24日。価格はM2を選択すると8万4,800円~と意外とリーズナブルです。家でのパソコン作業がメインでMacデビューしたい方に意外とおすすめかもしれません。なお、上位のM2 Proを選択すると18万4,800円~と、かなり価格はアップします。
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