マイクロソフトが3月18日、先日から発生しているプリンターに関する複数の問題に対処する緊急のオプションパッチ「KB5001649」などの配信を開始しました。
今回の緊急アップデート配信は今月2回目となり、Windows 10の2021年3月のアップデートと前回の緊急アップデートによって発生していた安定性の問題やブルースクリーン(BSoD)、場合によっては様々な印刷に関する不具合が発生していたことを改善するためのリリースとなります。
ただし、あくまでも“オプション”パッチであり、現状PCが正常に動作し、印刷などに問題が発生していない場合は無理に適用する必要はありません。状況に応じてインストールしてください。
※現状「Windows Update」経由だと0x80070541エラーが表示され更新プログラムをインストールできない不具合が発生しているようです。どうしても修正プログラムを適用したい場合は、Microsoft Updateカタログから入手を試みてください。
BSoDやプリンター印刷問題を修正したオプションパッチ「KB5001649」の適用方法
プリンター問題を修正したオプションパッチ「KB5001649」の適用方法は以下の通り。
まずは「設定>更新とセキュリティ>Windows Update」と進みます。するとこのように「オプションの品質更新プログラムがあります」と表示が出ているので、【2021-03 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 20H2 の累積更新プログラム (KB5001649)】の下にある「ダウンロードしてインストール」をクリックしてください。
もしも表示が出ていない場合は、【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。
マイクロソフトは2021年4月の月例パッチに今回の修正を含んでくると思われますが、現時点では自動的に適用はされず、あくまでも手動で更新を適用する必要がある点にはご注意ください。プリンター問題に悩んでいる方はオプションパッチ「KB5001649」を適用してみましょう。
Windows 10用の「KB5001649」ダウンロードリンク
通常は「Windows Update」経由で入手できるかと思いますが、念のために「KB5001649」のダウンロードリンクもご紹介しておきます。
■Windows 10 KB5001649 ダウンロードリンク:64ビット/32ビット(x86)
一部のアプリケーションまたは一部のプリンタで印刷すると予期しない結果になる不具合の概要
2021年3月9日または2021年3月15日にリリースされたアップデートをインストールした後、一部のアプリケーションから印刷すると予期しない結果になることがあります。問題には以下が含まれる可能性があります。
- バーコード、QR コード、ロゴなどのグラフィック要素など、ドキュメントの要素が黒/色のボックスで印刷されたり、欠落したりする場合があります。
- 表の線が欠ける場合があります。また、その他のアライメントやフォーマットの問題が発生する場合もあります。
- 一部のアプリケーションやプリンタで印刷すると、ページやラベルが空白になることがあります。
■影響を受けるプラットフォーム
- Client: Windows 10, version 20H2; Windows 10, version 2004; Windows 10, version 1909; Windows 10, version 1809; Windows 10 Enterprise LTSC 2019; Windows 10, version 1803; Windows 10 Enterprise LTSC 2016; Windows 10, version 1607; Windows 10 Enterprise 2015 LTSB; Windows 8.1; Windows 7 SP1
- Server: Windows Server, version 20H2; Windows Server, version 2004; Windows Server, version 1909; Windows Server, version 1809; Windows Server 2019; Windows Server, version 1803; Windows Server 2016; Windows Server 2012 R2; Windows Server 2012; Windows Server 2008 R2 SP1; Windows Server 2008 SP2
■対応状況
この問題は、帯域外更新プログラム KB5001649 で解決されました。この更新プログラムは累積的な更新であるため、インストールする前に以前の更新プログラムを適用する必要はありません。KB5001649 をインストールするには、[更新の確認]が必要で、[ダウンロードしてインストール]を選択する必要がある場合もあります。更新プログラムを確認する方法については、Windows 10の更新を参照してください。この更新プログラムは、Windows Server Update Services(WSUS)に手動でインポートすることができます。手順については、「Microsoft Update Catalog」を参照してください。
※注:KB5001649は累積的なもので、上記の問題と、2021年3月15日の帯域外リリースで対処された、ブルースクリーンを伴うAPC_INDEX_MISMATCHエラーの問題の両方に対応しています。
Windows 10 バージョン1909、バージョン1809以前の更新プログラムについて
Microsoftは、バージョン20H2とバージョン2004に加えて、古いバージョンのOS向けに2つ目のHotfixを発行しました。
バージョン1909向けには、印刷とブルースクリーンを修正するWindows 10 KB5001648が提供されます。2019年と2018年のWindows 10バージョン向けにも新しい更新プログラムが用意されています。
新しい緊急アップデートの一覧はこちら。
■Windows 10 バージョン 20H2/2004 – KB5001649 (Build 19041.870 および Build 19042.870)
■Windows 10 バージョン 1909/1903 – KB5001648 (Build 18363.1443)
■Windows 10 バージョン 1809 – KB5001638 (Build 17763.1823)
■Windows 10 バージョン 1803 – KB5001634 (ビルド 17134.2090)
なお、この問題はWindows 7/8.1などの旧バージョン(サーバーOSも含む)でも確認されていますが、現時点では修正パッチはまだ提供されておりません。近日中に提供予定とはなっているので、もうしばらくお待ちください。
コメント
前に書いたように、KB5001567をインストールして、特に不具合はなかったので、KB5001649をインストールしました。昨日(19日)は、画像にあるように「オプションの品質更新プログラムがあります」というのが出ていたんですが、今日は出ていなかったので、「Windows 10 KB5001649 ダウンロードリンク」からダウンロードして、インストールしました。今のところ、不具合はありません。
お疲れさまでした!
今月はプリンター関連の不具合がなかなか解消しませんね。
今回の配信ですっきり直ると良いのですが。