Microsoftは、Windows 11を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5015882」の配信を開始しました。
今回のオプションパッチ「KB5015882」では、集中モードがオンになっているときに緊急通知を受け取るオプションの追加や、OSの初回起動時にWindows 11の最新バージョンに更新する新機能の追加、タスクバーの検索アイコンの上にカーソルを置くと閉じることができない空白のウィンドウが表示される問題への対処、特定条件下でファイルエクスプローラーがフリーズする不具合の修正などが行われています。
なお、あくまでも「KB5015882」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。
Windows 11:「KB5015882」のアップデート内容
Windows 11の「KB5015882」には、セキュリティ以外の各種品質改善が含まれています。主な変更点は次のとおりです。
- New! 集中モードがオンになっているときに、緊急通知を受け取ることに同意するオプションを提供します。
- New! 対象デバイスに初めてサインインしたときのOOBE(Out-of-Box Experience)中に、より新しいWindows 11のバージョンにアップデートするオプションを提供します。新しいバージョンへのアップデートを選択した場合、デバイスにアップデートがインストールされた後、すぐにアップデート処理が開始されます。
- New! ハードウェアの再利用に対するセキュリティ緩和措置の影響を受ける Windows Autopilot の展開シナリオの機能を復元します。このアップデートでは、自己展開モード (SDM) および事前プロビジョニング (PP) の1回限りの使用制限が解除されます。また、この更新により、承認された製造業者のユーザー主導型モード (UDM) 展開における任意のユーザー プリンシパル名 (UPN) 表示が再有効化されます。
- アプリケーションが動作を停止する原因となるUIAutomation()の問題に対処します。
- 特定のアプリでStartup Task APIが期待通りに動作しない問題に対処します。
- OSアップグレード後のプッシュボタンリセットの信頼性を向上させました。
- EN-US言語パックを削除すると、テナント制限のイベントロギングチャンネルにアクセスできなくなる問題に対処します。
- ドメインコントローラーに2022年5月10日のセキュリティアップデートをインストールした後、一部の状況で証明書ベースのマシンアカウント認証に失敗する問題に対処します。
- Windows 11 ソフトウェア開発キット (SDK) を使用してビルドする Arm64EC コードに影響する問題に対処します。
- Remove-Item コマンドレットが Microsoft OneDrive フォルダと適切に相互作用するように更新されます。
- 特定のトラブルシューティングツールを開くことができない問題に対処しています。
- コンテナのポートマッピングの競合を引き起こす問題に対処します。
- ファイルが変更された後もコード整合性がファイルの信頼性を維持する原因になる問題に対処します。
- Intelligent Security Graph 機能をオンにした状態で Windows Defender Application Control を有効にすると、Windows が動作しなくなる可能性がある問題に対処します。
- デバイスに検索ハイライトを展開します。検索ハイライトのポリシーにアクセスするには(2022年6月の累積更新プレビューまたは2022年7月の月次品質更新をインストールしたデバイスで)、C:\ Windows \ PolicyDefinitionsに移動し、Search.admxを探します。なお、Windows 11, バージョン21H2の管理用テンプレート(.admx)の更新版を近日中にMicrosoft Download Centerで公開予定となっています。
- 特定のデバイスでキーボードの再生ボタンと一時停止ボタンを使用すると、explorer.exeが動作しなくなる問題に対処しています。
- スタートメニューのコンテキストメニュー(Win+X)を使用し、デバイスに外部モニターが接続されている場合に、explorer.exeが動作しなくなる問題に対処しています。
- タスクバーの検索アイコンにカーソルを合わせると、閉じることができない空白のウィンドウが表示される問題に対処します。
- 1つのファイルで多数のスレッドが競合する1秒あたりの高入出力操作(IOPS)シナリオでのリソース競合のオーバーヘッドを削減します。
- Windowsプロファイルサービスが散発的に失敗する問題に対処しました。この問題は、サインイン時に発生する可能性があります。エラーメッセージは、「gpsvc service failed to sign in. Access denied」です。
以前の更新プログラムをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しい更新プログラムのみがデバイスにダウンロードおよびインストールされます。
「KB5015882」の既知の不具合
「KB5015882」には以下の既知の不具合が確認されています。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合がある
■不具合の概要:
この更新プログラムをインストールすると、サイトがモーダルダイアログボックスを表示するときに、Microsoft Edge の IE モードタブが応答しなくなることがあります。モーダルダイアログボックスとは、ユーザーがウェブページやアプリの他の部分にアクセスする前に応答する必要があるフォームまたはダイアログボックスのことです。
注:この問題の影響を受けるサイトは、window.focusを呼び出します。
■対処状況:
この問題は、KIR (Known Issue Rollback) を使用して解決されます。コンシューマー向けデバイスおよび非管理下のビジネス向けデバイスに解決策が自動的に反映されるまで、最大で24時間かかる場合がありますのでご注意ください。Windowsデバイスを再起動すると、解決策がより早くデバイスに適用される場合があります。
企業で管理されているデバイスで、影響を受ける更新プログラムをインストールしてこの問題が発生した場合は、以下に示す特別なグループ ポリシーをインストールして設定することにより、この問題を解決することができます。これらの特別なグループ ポリシーの導入と設定については、「グループ ポリシーを使用して既知の問題のロールバックを導入する方法」を参照してください。
グループポリシーのダウンロード:
- Download for Windows 11, version 21H2 – Windows 10 20H2, 21H1 and 21H2 KB5014023 220624_22551 Known Issue Rollback
Windows 11:「KB5015882」のインストール方法
Windows 11向けのオプションパッチ「KB5015882」のインストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。
- Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
- Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード
「Windows Update」から入手する場合は、以下の通り作業してください。
まずは「設定」アプリを開き、最下段の「Windows Update」を開きます。
表示されている「2022-07 x64 ベース システム用 Windows 11 の累積更新プログラム (KB5015882)が利用可能です。」の下にある【ダウンロードしてインストール】をクリックします。表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。
コメント
(KB5015882)は、一応インストールしました。予備のPCはWindows10でしたが、メインのPCはWindows11なので、10と11があるのがなんかめんどうなので、予備のほうもWindows11にしました。無事にWindows11になりました。性能がよくないしメモリも4GBなので、あまり速くは動きませんが、とりあえずは無事に動いています。
インストール作業お疲れさまでした!
こちらも自作PCをWindows 11にアップグレードしたいのですが、残念ながら非対応なんですよね。
とりあえずメインPCをいつ買い直すか悩み中です