Windows 11 KB5041585のIPv6パッチ適用でPC動作が重くなる、インストールに失敗する不具合が一部で発生

Windows 11 KB5041585のIPv6パッチ適用でPC動作が重くなる、インストールに失敗する不具合が一部で発生 Windows 11
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先日配信された Windows 11 KB5041585は、IPv6を使用しているシステムに攻撃者がアクセスできるようになる重大なTCP/IPバグ(CVE-2024-38063)を修正する極めて重要なアップデートです。

この不具合は、未承認のユーザーがPC上でコードを実行できるようにし、ターゲットシステムに特定のIPv6パケットを送るだけで悪用される可能性があります。つまり、IPv6が有効な環境でWindows PCをネットにつないでいるだけで攻撃される可能性があるのです。
※Windows 10でも同様の不具合があるので、8月の月例パッチ適用は必須です。

そんな重要な不具合を改善するKB5041585ですが、一部環境でアップデートのインストールが繰り返し失敗する不具合や、インストールに成功してもPCが遅くなる重大なパフォーマンス問題が発生。さらに、場合によってはVALORANTのアンチチート機能であるVanguardが「A driver cannot load on this device(このデバイスでドライバーをロードできません)」というエラーで動作しなくなることをWindows Latestが報じています。

Microsoftは、すぐにWindows 11の2024年8月更新プログラムをインストールするか、IPv6アクセスを無効にするように促しています。とりあえずWindows 11ユーザーやWindows 10ユーザーは速やかにアップデートを適用するか、IPv6アクセスを無効にしておきましょう。

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Windows 11 KB5041585に更新失敗や重大なパフォーマンス問題、Vanguardが動作しなくなる不具合が発生

Windows 11 KB5041585において、更新に失敗する不具合や、PCの動作が重くなる重大なパフォーマンス問題、Vanguardが動作しなくなる不具合などが発生しているようです。幸い管理人の環境では問題は出ていませんが、皆さん十分ご注意ください。

KB5041585:インストールエラー「0x800f0823」や「0x8007045b」が発生

KB5041585をインストールする際、更新を試みるたびに失敗するとの報告があります。キャッシュのクリア、アップデートサービスの停止/再起動、手動でのダウンロードとインストールなどを試しても無駄だったとの事。

エラーコードとしては、「0x800f0823」や「0x8007045b」が表示されたようです。

なお、Windows Updateを使用して更新プログラムをインストールできない場合は、以下の手順によってインストールできるかもしれません。お試しください。

  1. Microsoft Update Catalogにアクセスします。
  2. PCにインストールされているWindowsのバージョンの隣にある「ダウンロード」をクリックします。バージョンが不明な場合は、「設定 > システム > バージョン」を確認し、バージョン番号を一致させます。
  3. 最後に、.msuリンクをクリックして.msu形式で更新プログラムをダウンロードします。
  4. ダウンロードが完了したら、.msuファイルをダブルクリックしてパッチをインストールします。

 

KB5041585:パッチ適用後にPCパフォーマンス問題が一部で発生

Windows 11 KB5041585が重大なパフォーマンス問題を引き起こしているという報告が増えています。一部の人々は、パッチ適用後に高性能なPCが使い物にならなくなったと報告しています。

  • KB5041585とKB5042099の更新プログラムが、64GBのRAM、10GBのグラフィックスメモリ、10GBのシステムページファイルを持つ高性能ワークステーションでメモリエラーを引き起こしている。
  • Adobe PhotoshopやAuditionのような少しでも重いアプリケーションや、DiabloやWorld of Warcraftのようなゲームがクラッシュし続ける。タスクマネージャーは使用中のメモリが18%で、ドライブに900GB以上の空きスペースがあると表示されているのに、ダイアログボックスには「XXXプログラムがメモリを使いすぎているため終了する必要があります」と表示される。
  • PCが遅く、反応が非常に遅れ、Minecraftのレルムが表示されず、アプリではまったく音が出ない。
  • 「更新とシャットダウン」が正常に行われず、ログインしようとした際に画面が黒くなり、ログインが成功しても何も正しく機能しない。
  • CPU使用率が高くなる。CPUが常に100%に達しているため、すべてが遅くなり、頻繁にタイムアウトが発生する。

もしもKB5041585適用後にPCに重大なパフォーマンス問題が発生した場合は、IPv6を手動でオフにした後、KB5041585をアンインストールすることをWindows Latestでは推奨しています。ただし、操作が不安な場合は、Microsoftの対応を待つ方が無難かもしれません。

 

更新後にVanguardが動作しなくなる可能性

他にも、Windows 11 KB5041585の更新をインストールした後、一部のユーザーはアンチチートシステムVanguardが「A driver cannot load on this device(このデバイスでドライバーをロードできません)」というエラーで動作しなくなることを報告しています。

 

Windows 11 KB5041585は重要なセキュリティアップデートなのでアンインストールは慎重に

現時点で、Windows 11 KB5041585適用による不具合は一部で限定的に発生しているようです。管理人の環境では問題ありません。また、KB5041585は重要なセキュリティアップデートなので、アンインストールは慎重に行いましょう。

不具合が出た場合は、アンインストール前にIPv6を手動でオフにした後、KB5041585をアンインストールするようにしてください。

参考サイト:Windows Latest

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