Windows 11 Version 24H2が配信開始！入手方法や大型アップデートの新機能をご紹介！

Microsoftが10月1日（米国時間）、Windows 11向けに、大型アップデート「Windows 11 version 24H2（Windows 11 2024 Update）」の配信開始を発表しました。ちなみに、Copilot+ PCなどの一部環境では既に利用可能になっています。

Windows 11 24H2は、革新的な AIエクスペリエンスと優れたパフォーマンスを実現するために必要な新しい機能を多数追加した久々の大型アップデート。従来通り、サービス期間はHome/Proエディションが24カ月、Enterprise/Educationエディションが36カ月となっています。

Windows 11 24H2の新機能をご紹介しておくので、気になる方は参考にどうぞ。とはいえ、主な新機能はCopilot+ PC向けのものであり、現在Windows 11 23H2を利用しているユーザーにとっては、目新しい機能は少ないかもしれません。

Windows 11 24H2の新機能

Windows 11 2024 アップデートは、追加のAI機能、HDRバックグラウンドサポート、強化された省エネルギー機能、Bluetooth LE オーディオによる補聴器サポートの改善、Wi-Fi 7 互換性など、多くの新機能を備えた重要なリリースです。

また、管理者特権のコマンドを実行するためのWindows用Sudoが追加され、Windows カーネルにRustが統合。これによって音声の明瞭度が向上し、タスクバーとシステムトレイ、ファイルエクスプローラー、および設定が改善されました。

なお、新しいAI機能の多くは、現状Copilot+ PCでのみ利用可能。最初はWindows Insider向けに提供され、その後、11月から一部のデバイスに段階的に展開、その後Windows 11ユーザーに広く提供される予定です。

現時点でWindows 11 24H2の最新AI機能をしっかり使いたければCopilot+ PCを購入する必要がありますが、Copilot+ PCの多くは現状ArmベースPCのため、従来のソフトやアプリがうまく動作しない可能性がある点には注意が必要です。

以下の新機能は、現状Copilot+ PC専用の機能となっています。

Windowsアップデート：
■Recall（プレビュー版）
■Click to Do（プレビュー版）
■改善されたWindows検索

Microsoft Storeからのアプリアップデート：
■「フォト」アプリにおける超解像機能
■「ペイント」アプリにおける生成的な塗りつぶしと消去

Windows 11 24H2では、物議を醸しているWindows Recall機能のエクスペリエンスを刷新し、セキュリティとプライバシーのアップグレードや、必要に応じて削除またはオフにするオプションも含めるとマイクロソフトは新たに発表しています。

他にも、自然言語を理解する改良された「Windows検索」、低解像度の写真を高品質に変換する「超解像度」、「ペイント」で画像から新しい要素を削除したり追加したりするための生成的な塗りつぶし/消去機能の導入もあります。

そして、「Click to Do」と呼ばれる新機能もあります。これは、「PC画面上にインタラクティブなオーバーレイを魔法のように配置して、画像やテキストの上に提案されたクイックアクションを表示できるようにすることで、ワークフローを簡素化する」ことを目的としています。

「Click to Do」はスクリーンショットから画面の内容を分析し、Microsoftのサーバーに情報を送信することなくデバイス上で動作します。また、Recallと同様に無効にすることもできるオプトイン機能です。

その他の新機能などは以下のMicrosoft公式ページから確認可能です。ぜひご一読を。

Windows 11 24H2は、PCへの対応状況などを確認しながら順次配信が開始されます。少しでも早く入手したい場合は、以下の作業を行っておきましょう。

「設定」アプリ＞「更新とセキュリティ」＞「Windows Update」セクション＞「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンに。その後「更新プログラムのチェック」をクリック。

ただし、上記の設定を行っても、利用中のPCがWindows 11 24H2アップデートの対象外であることが検出された場合、関連する問題が解決されるまで、そのデバイスは「セーフガードホールド」状態になります。これはPCの不具合を防ぐための重大な措置です。

これらのセーフガードホールドは通常、互換性のないソフトウェアまたはドライバーバージョンによって有効になるため、最新のドライバーとソフトウェアに更新すると、これらのタイプのホールド問題が解決できます。

なお、すぐにWindows 11 24H2を入手したい場合は、以下のページにアクセスしてインストールアシスタントやメディア作成ツール、ISOイメージファイルからアップデートすることも可能です。ただし、互換性問題がスルーされてPCに問題が発生する可能性もあります。

できるだけWindows Updateを介してWindows 11 24H2の配信を待つのが無難でしょう。

参考サイト：Bleeping Computer