本日Appleが日本時間の3月26日午前2時から2時間にわたってスペシャルイベントを開催し、その中で事前の予想通り、様々なサブスクリプション形式でのサービスが発表されました。
※サブスクリプションとは?
→利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式(Wikipediaより)月額課金や年間契約など、様々な方式があります。
今回は、ニュース/雑誌/新聞などが定額で読み放題になる「Apple News+」、オリジナルのテレビ番組、映画、ドキュメンタリーなどが定額で見放題になる「Apple TV+」、100タイトルを超える独占公開の新作ゲームが定額で遊び放題になる「Apple Arcade」、そしてゴールドマン・サックスとマスターカードと連携して発行されるAppleオリジナルの「Apple Card」などが発表されました。定額課金で使い放題がキーワードですかね。
という事で、詳しい解説などはITサイトで多数行われているので、当サイトでは簡単にサクッと内容をまとめておきます。
Apple News+:ニュース/雑誌/新聞などが定額で読み放題
まずは以前から噂のあったニュースや雑誌のサブスクリプション形式のサービスが「Apple News+」として発表されました。従来の「News」アプリがバージョンアップし、定額にて300以上の雑誌が読み放題となるようです。勿論、従来の無料ニュースなども購読可能。
ただし、すでに自分の場合は「楽天マガジン」を利用中。こちらは¥410(税込)/月、¥3,888(税込)/年の2つのプランが用意されており、現時点で250誌以上が定額で読み放題になっています。これを上回る魅力があるのかどうか、ちょっと気になりますね。
- 定額にて300以上の雑誌が読み放題。
- 月額購読料は米国で9.99ドル。カナダでは12.99ドル。
- アメリカとカナダではすでに本日サービス開始。秋には英国、欧州、豪州で開始予定。
- 日本でのサービス開始日は現時点では不明。
Apple TV+:オリジナルのテレビ番組、映画、ドキュメンタリーなどが定額で見放題
今回Appleが発表した動画関連のサービスとしては、まずオリジナルのテレビ番組、映画、ドキュメンタリーなどが定額で見放題となる「Apple TV+」と、有料チャンネルの定期購読が可能な「Apple TV チャンネル」の2つが発表されました。
このうち「Apple TV+」は日本向けのティザーサイトがすでに用意されおり、今秋開始予定となっています。「Apple TV チャンネル」については、2019年5月に公開予定となっています。
- ビデオサブスクリプションサービス「Apple TV+」の料金とサービス提供状況については、今秋発表予定。
- 今秋公開される「Apple TV+」では、世界で最もクリエイティブな才能たちが手がける、ほかでは観られないオリジナルのテレビ番組、映画、ドキュメンタリーを楽しめる。
- 新しく生まれ変わった「Apple TVアプリケーション」は、今年5月より100を超える国々の利用者向けに、iPhone、iPad、Apple TVの無償アップデートとして提供され、今秋Macにも提供予定。
ファミリー共有を利用中の方は、「Apple TV+」の登録と「Apple TVチャンネル」のチャンネル登録を共有可能。 - Samsungのスマートテレビでは、今春から「Apple TVアプリケーション」を利用可能予定。Amazon Fire TV、LG、Roku、Sony、VIZIOの各プラットフォームにも今後対応する予定。
- 年内には、条件を満たすVIZIO、Samsung、LG、Sonyのスマートテレビ向けに、ビデオなどのコンテンツをAirPlay 2対応スマートテレビで直接iPhoneやiPadから簡単に再生できるようになる予定。
Apple Arcade:100タイトルを超える独占公開の新作ゲームが定額で遊び放題
続いては、こちらも定額でゲームが遊び放題になるという「Apple Arcade」について。100タイトルを超える独占公開の新作ゲームが用意されているそうです。とにかく決められた金額以上に課金は一切必要ないとの謳い文句なので、ライトユーザーや子供向けとしては良さそう。SEGAも参画していてソニックレーシング風の画面もあったので、遊べるゲームの内容によっては良さげ。一番の問題はコントローラーですかね。どのデバイスでも共通で使える、Appleオリジナルのゲームコントローラー(可能なら複数購入を前提に格安で)が出てくればアリかもしれない。各デバイスで同期してマルチプレイ出来たら楽しそう。
こちらもすでに日本向けのティザーサイトが用意されています。
- iPhone、iPad、Mac、Apple TVのどれでもプレイ可能。デバイスを切り替えてもゲームを中断したところから続けられる。
- 100タイトルを超える独占公開の新作ゲーム。
- ユーザーのプライバシーを尊重し、広告が表示されたり追加課金の必要は無し。
- すべてのゲームがオフラインでプレイ可能で、多くのゲームがゲームコントローラに対応。
- Appleは「Apple Arcade」で提供するゲームを厳選するだけでなく、開発費用を助成し、クリエイターと密接に連携してゲームに命を吹き込むとの事。
- Annapurna Interactive、Bossa Studios、カートゥーンネットワーク、Finji、Giant Squid、KleiEntertainment、コナミ、LEGO、株式会社ミストウォーカー、SEGA、Snowman、ustwogamesなど、数多くのデベロッパのゲームを提供。
- 日本でも今秋サービス開始予定。
Apple Card:Appleオリジナルのクレジットカード
最後はAppleオリジナルのクレジットカード「Apple Card」です。この「Apple Card」は、ゴールドマン・サックスとマスターカードと連携して発行されるAppleオリジナルのクレジットカード。原則Apple Payでの支払い時に利用することになりそうですが、物理的なチタン製のカードも用意されるようです。これがシンプルでカッコいい!ちょっとこれだけのために欲しくなりそうです。
勿論、Appleが気合を入れて発表しただけあり、従来のクレカに比べて先進的な取り組みが大いに組み込まれています。概要は以下の通り。
- 還元率:「Apple Pay」での支払いに対して購入額の2パーセント、「App Store」での購入を含むアップルの製品とサービスに大して3パーセント、物理的な「Apple Card」を利用した場合は1パーセントのキャッシュバック。
- 「Apple Card」はiPhoneやiPadなど、所有するすべてのデバイスでシームレスに利用可能。
- 決済のたびに一時的な「ダイナミックセキュリティコード」を生成することで、Apple Cardの盗難や悪用を防ぐ。
- AIの活用で明細を分かりやすく表示。購入場所や購入したモノの分類などのラベル付けも。
- セキュアなカードであることを強調。Appleにはどこで何をいつ、いくら買ったのかは知らされず、サーバーにも保存無し。データを第三者に送信することも無し。
- 物理カードには、カード番号、CVV番号(カードID)、使用期限表示、サイン欄なし。アップルは「他のどの物理的クレジットカードよりも安全」とアピール。
- 「年会費」「延滞金」「国際決済手数料」「限度額超過手数料」は一切取らない。ただし、支払期日までに支払いがなかった場合、または遅れた場合は追加の利子が利用限度額から差し引かれる。
- サービス開始は当初米国のみで今夏から開始予定。日本でのサービス開始時期等については現時点で不明。
こう見るとなかなか魅力的なクレジットカードです。日本でもサービスが始まれば人気が出そうですね。店舗などの対応状況によっては毎日の生活がAppleに染まりそうで、良い意味でヤバいカードかも。
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