以前から噂のあったApple待望のワイヤレスヘッドホンがついに正式に発表されました!
その名も「AirPods Max」!
すでに予約受付は開始されており、発売日は2020年12月15日、価格は税別6万1800円、10%の税込みで67,980円となります。個人的には思っていたよりも高かったなという印象。
元々あった噂では、製品名称は「AirPods Studio」とされ、販売価格は「本革/金属素材を使用した豪華バージョン」が599ドル、「廉価素材を使用したスポーツ向けバージョン」が350ドルとされていました。そのため、今回の「AirPods Max」発売に際して同時に廉価モデルの登場も予想されていましたが、まさかの高価なモデル一本に統一しての発売となったようです。
それでもすでに現時点で出荷日は12-14週となっており、かなりの人気を博している様子。ちなみに刻印を追加すると多少納期が短くなるという謎仕様なので、少しでも早く入手したい方は刻印アリで注文を確認してみると良いかもしれません。なお、この情報が出回れば逆に納期が遅くなることも予想されるので、購入時は【刻印有り/無し】の両方で納期を確認してみてくださいね。
「AirPods Max」の概要/特徴
「AirPodsは世界で最も人気があるヘッドフォンで、皆様から愛される理由は、シンプルで簡単なセットアップ、素晴らしい音質、そして特徴的なデザインにあります。AirPods Maxでは、そうした魔法のようなAirPodsの体験を、原音に忠実なサウンドと共に美しいオーバーイヤー型デザインに取り込みました。独自の音響設計、左右2つのH1チップ、先進的なソフトウェアを組み合わせることで、AirPods Maxはコンピュテーショナルオーディオを使って究極のパーソナルなサウンド体験をワイヤレスでお届けします」と、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、グレッグ·ジョズウィアックは述べています。
「AirPods Max」の概要/特徴は以下の通り。
画期的なサウンド体験
AirPods Maxは、Appleが設計した40mm口径のダイナミックドライバを搭載し、深みのある豊かな低音域、正確な中音域、明瞭で透き通った高音域の伸びにより、どんな音もはっきりと聞こえます。独自のデュアルネオジムリング磁石モーターの働きにより、AirPods Maxでは音量を最大にした場合でも、すべての可聴域で全高調波歪みを1パーセント未満にとどめます。左右のイヤーカップにそれぞれ組み込まれたAppleのH1チップ、独自の音響設計、先進的なソフトウェアを備えたAirPods Maxは、コンピュテーショナルオーディオを使って、最高品質のサウンド体験をお届けします。それぞれのH1チップが持つ毎秒90億回の演算処理が可能な10個のオーディオコアを活用したコンピュテーショナルオーディオにより、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオといった画期的なサウンド体験を実現しています。
豊富なカラーリング
AirPods Maxはスペースグレイ、シルバー、スカイブルー、ピンク、グリーンのカラーが用意されています。
Digital Crown搭載
Digital Crownで正確な音量調節、音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答と通話の終了、Siriの起動を思いのままにこなせます。
アダプティブイコライゼーション
AirPods Maxのアダプティブイコライゼーションは、ユーザーの耳に届く音声信号を測定し、イヤークッションの吸着度と密閉度に合わせて低音域と中音域をリアルタイムで調節することで最適なサウンドを作り出します。これにより、音のディテールを完全にとらえた豊かなサウンドを生み出します。
アクティブノイズキャンセリング
AirPods Maxはアクティブノイズキャンセリングにより包み込まれるようなサウンドを届けてくれるので、ユーザーは聴いている内容に集中できます。それぞれのイヤーカップには3個の外向きマイクを内蔵し、これが周囲のノイズを検知する一方で、イヤーカップ内側に組み込まれた1個のマイクが、ユーザーの耳に届いている音を測定します。コンピュテーショナルオーディオを用いることで、ノイズキャンセリング機能が、ヘッドフォンのフィット感や動きに対してリアルタイムかつ継続的に適応します。
外部音取り込みモード
AirPods Maxでは、外部音取り込みモードに切り換えることで、音楽を聴きながら同時に周囲の音も聞くことができ、オーディオを完璧に再生しながらも、自分の声を含むあらゆる音が自然に聞こえます。アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードは、ノイズコントロールボタンを1回押すだけで切り換えられます。
空間オーディオ
AirPods Maxでは、頭の動きを捉えるダイナミックヘッドトラッキングによる空間オーディオを利用して、音を空間内の任意の場所に置けるので、5.1や7.1、Dolby Atmosで記録されたコンテンツでは、映画館で音に包み込まれるような体験を味わえます。空間オーディオは、AirPods MaxとiPhoneまたはiPadに内蔵されたジャイロスコープと加速度センサーを利用して、ユーザーの頭の動きとデバイスの動きを追跡し、それぞれの動きのデータを比較して再生中のサウンドの音場を再マッピングするので、もしユーザーが頭を動かしても、常に音場はデバイスから離れません。
バッテリーと持続時間
AirPods Maxは、アクティブノイズキャンセリングと空間オーディオを有効にしたままでも、原音に忠実なオーディオ、通話、映画の観賞を、最長で連続20時間も楽しめるバッテリー駆動時間を誇ります。
Smart Case付属
AirPods MaxにはソフトでスリムなSmart Caseが付属します。このケースにAirPods Maxを収めると超低電力状態に切り換わるので、使用していない時に充電を長持ちさせます。
自動切り換え
iPhone、iPad、Macの間でシームレスにサウンドの移動が可能です。Macで音楽を楽しんでいる時に、iPhoneに掛かってきた電話に応答すると、AirPods Maxは自動的に通話に切り換わります。
オーディオの共有
iPhone、iPad、iPod touch、または Apple TV 4Kから再生するオーディオストリームを、2組のAirPodsで簡単に共有できます。オーディオを再生しているデバイスにAirPods Maxを近付けてタップ1回で接続するだけですぐに再生が始まります。
Siri
音楽を再生したり、電話をかけたり、音量を調節したり、道案内をお願いしたりなど、Siriを通じて実行できる機能は沢山あります。着信メッセージの読み上げ機能を使えば、届いたメッセージを Siriが声に出して読み上げてくれます。
より詳細な内容は以下のApple公式ページからどうぞ。
「AirPods Max」には事前に噂のあった左右自動認識機能は搭載無し。開発難航で一部の機能は未搭載となった可能性も。ライトニング端子搭載も謎仕様。
当初の製品名称は「AirPods Studio」と噂され、599ドルの上位バージョン、スポーツ向けの安価な350ドルバージョンの2つが用意されるとの情報がありましたが、蓋を開けてみると高価な「AirPods Max」の一本に絞っての発表となりました。勿論、今後廉価モデルの発表が別途行われる可能性もありますが、現時点ではなんとも言えない状況です。
なかなかインパクトのある価格で登場した「AirPods Max」ですが、機能面でも当初の予想とは異なっている部分もいくつかあります。
まずは左右の自動認識機能。これは個人的に興味のある機能だったのですが、製品版では未搭載となっています。また、Apple Watchのバンドのように、イヤーパッドとヘッドバンドが交換できるとの情報もありましたが、現時点で「交換用イヤークッション」の情報はあるものの、ヘッドバンドの交換は出来ないようです。他にもApple Watchからヒントを得たDigital Crownが採用されていますが、当初はタッチパネルの搭載が噂されていました。こちらは開発が間に合わなかったのか、機能面で変更されたのかは分かりませんが、個人的にはSONYのノイキャンヘッドホン「WH-1000XM4」のタッチパネルの方が直感的に操作出来て機能的に感じます。
そして最後に一番疑問に思ったのが「Lightningコネクタ」が採用されているという謎な仕様。iPhoneユーザーをメインに考えての仕様なのかもしれませんが、今時USB-Cではないのは非常に残念です。
「AirPods Max」購入時は実際に音楽を聴いてみてからがおすすめ!SONYの「WH-1000XM4」も非常に音質や機能面は優れており、価格も安く軽いのでぜひ比較検討を!「QuietComfort 35」や「MOMENTUM Wireless M3AEBTXL」辺りもおすすめ!
すでに出荷日は12-14週とかなり売れている様子の「AirPods Max」ですが、何と言ってもヘッドホンで一番重要なのはその“音質”だと思います。個人的には高価な買い物だと思いますし、果たして7万円弱を支払う価値があるのかどうか、出来れば店頭で実際に音楽を視聴してみて、納得のいく音質なら検討してみると良いかと思います。
また、当初の予想よりも価格が高かったことから、管理人も先日購入済みのSONYのノイキャンヘッドホン「WH-1000XM4」が思わぬ形で脚光を浴びている模様。確かに価格も実質半額程度で音質は必要十分、かつタッチパネル搭載で130gも軽いとなれば、純粋にヘッドホンに音質を求めるのなら、発売後に家電量販店等で比較検討してみてから購入を決めた方が無難かと個人的には思います。
AppleのAirPods Maxが話題なので、SonyのWH-1000XM4との簡易比較表を作ってみました。ご参照ください。 pic.twitter.com/w9dvrlycP2
— くま (@shaki_n2) December 8, 2020
勿論、「AirPods Max」のデザイン性に惚れて金額面でも問題ないのであれば即決で良いでしょう。個人的にも5.1や7.1、Dolby Atmosで記録されたコンテンツを、大画面テレビに接続した4K Apple TVを介して「AirPods Max」で臨場感豊かに楽しめるのであれば、その再現レベルにもよりますが映画好きとしては非常に興味津々です。
一方、純粋に音質や機能面で見れば、現時点では半額程度となる「WH-1000XM4」でも十分満足できるのではないか、もしくは「AirPods Max」の音質次第では「WH-1000XM4」の方が満足度が高くなる可能性も捨てきれません。
実際に先日購入した「WH-1000XM4」には、現時点では音質も機能面も非常に満足しています。後はやはり、「AirPods Max」の音質がどの程度の凄さなのかを体験してみないと、現時点ではなんとも言えない状況だと思います。
とにかく今すぐ「AirPods Max」が欲しい!という方以外は、とりあえず「AirPods Max」発売後にレビューを読んだり、店頭で実際に視聴して聴き比べ、自分の納得する価格に見合う音質であれば、その時点で購入を検討した方が良いかもしれませんね。
なお、現時点でそこそこの価格で評価の高いワイヤレスヘッドホンはこんな感じ。
SONYの大ヒットしているノイキャンワイヤレスヘッドホン【WH-1000XM4】は「AirPods Max」の最大のライバルかもしれません。実売価格は33,000円程度なので、良い音質でじっくり音楽を楽しみたいなら非常におすすめ。そもそもヘッドホンに3万円超というのも個人的には当初かなり購入を迷いましたが、「AirPods Max」の7万円弱に比べると安く思えるから不思議です。
BOSEのノイキャンヘッドホンも人気です。一応【700】の方が新しいモデルですが、【QuietComfort 35】の方が音質的に好みという声もあるので、それぞれ視聴してみるのがおすすめです。
そして個人的にSONYの【WH-1000XM4】と最後まで購入を迷ったのが、このゼンハイザーの【MOMENTUM Wireless M3AEBTXL】です。こちらは近場で実際に視聴できる環境が無かったため、今回は購入を見送りました。音質面の評価は非常に高いので、今でも気になる存在です。
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