2015年に購入した第4世代Apple TV(HD)ですが、今でも動作面に大きな不満はなく、最新のtvOSにもアップデート対応していることもあって個人的には特に買い替えの必要性を感じていませんでした。そもそもApple TVの利用用途がAmazonプライムビデオの視聴とVLCを使ったNAS内動画ファイルの視聴がメインというのも、大きな不満を感じなかった理由かもしれません。
そんな中発表された2021年モデル「Apple TV 4K 第2世代」ですが、4Kへの対応は勿論のこと、そこそこ新しめのA12 Bionic チップに刷新、さらにリモコン(Siri Remote)が第2世代に進化してデザインや機能性が大幅に刷新されるなど、久々に購入意欲をかきたてられるものでした。
特に先日購入したPS5を4Kテレビで遊んでみたところ、映像の美麗さに圧倒された事が大きく印象に残っており、やはり4Kテレビには4K対応モデルが必須と感じたのと、やや使いにくかったリモコンも刷新されたとの事で、今回久しぶりにApple TVの買い替えを決意した次第です。
という事で、本日は2015年発売の「Apple TV 第4世代(HDモデル)」から2021年発売の「Apple TV 4K 第2世代」に買い替えてみた感想/レビューをまとめておきます。4Kテレビをお持ちで、かつ非4K対応のApple TVを利用中なら、買い替えの価値は大いにあるかと思いますよ。
Apple TV 4K 第2世代のセット内容:HDMIケーブルが別売りな点はご注意を
まずは「Apple TV 4K 第2世代」のセット内容から。HDMIケーブルが別売りな点はご注意ください。
- Apple TV 4K
- Siri Remote
- 電源コード
- Lightning – USBケーブル
- 説明書
なお、Apple公式サイトで推奨されているHDMIケーブルは「Belkin UltraHD High Speed 4K HDMI Cable」でした。Apple公式サイトでは3,828円(税込)ですが、Amazonでは3,309円(税込)なので、事前にAmazonで注文しておくと良いかもしれません。
Apple TV 4K 第2世代を利用するために必要なもの
- HD対応以上のテレビ
- HDストリーミング用のHDMIケーブル、または4K HDRストリーミング用のドルビービジョン対応HDMIケーブル
- 有線またはワイヤレスネットワーク
- ブロードバンドインターネット接続(使用料がかかる場合があります)
Apple TV 4K 第2世代の特徴
- Siri Remoteが第2世代に進化。タッチ対応クリックパッドを搭載し、正確に快適に操作できます。
- 4KハイフレームレートHDRにより、あざやかで流れるような映像に。一段とリアルな色で、一段と精細に映し出します。
- Apple TV 4Kはドルビービジョンに対応。様々なエンターテインメントを最もあざやかに映し出します。また、ドルビーアトモスに対応したサウンドシステムにより、3Dオーディオも体験可能。4Kテレビやホームシアターシステムを用意すれば、家にいながらにしてまるで映画館にいるような体験も可能です。
- A12 Bionicで、ゲームプレイをもっとリアルに。Apple Arcadeなどのゲームも使い慣れたPS4やPS5のリモコンで操作することが可能です。
- 完璧なカラーバランスのためのパートナー。最高の画質で観たいのにテレビの設定がうまくいかない。そんなことは、もう過去の話です。これからはApple TV 4KがiPhoneと連係し、観ている映像の画質を自動で調整します。あなたはiPhoneをテレビ画面に向けるだけ。あとはソファでくつろぎながら、目を見張るような番組や映画を楽しむだけです。
- 観たいもの、すべてがここに。Apple TV 4Kには、Hulu、FOD(フジテレビオンデマンド)、DAZN、
Amazonプライム・ビデオなどのアプリで楽しめる魅力的なコンテンツが勢ぞろい。Apple TV+で高い評価を得ているApple Originalの作品にもアクセスできます。
Apple TV 4K 第2世代の外観レビュー:Apple TV 第4世代(2015年)モデルとの比較もあり
ここからはApple TV 4K 第2世代の外観レビューをご紹介していきます。Apple TV 第4世代(2015年)モデルとの比較(本体/リモコン)もあります。
Apple TV 4K 第2世代の外観は基本的にキープコンセプト。サイズもほぼ以前のApple TV 第4世代(2015年)モデルと一緒でした。
Apple TV 4K 第2世代の背面。USB-Cポートはなくなっていますね。自分も前モデルでは一回も使わなかったので、無くても問題ないかと思います。
Apple TV 4K 第2世代の裏面。排熱ダクトが大きく開いているのが印象的でした。
刷新されたSiri Remote(第2世代)。気になる方も多いかと思います。使用感は悪くないですが、タッチ対応クリックパッドの誤作動が多いので、感度調節を行ったり、自分自身が操作にもっと慣れる必要があるかもしれません。第1世代に比べて上下が分かりやすくなったのはありがたいですね。
Siriボタンはサイドに移動しました。
充電は相変わらずライトニングポートで行います。ここは残念ポイント。なぜUSB-Cにしないのか。
背面。今回は丸みを帯びたデザインになっています。
続いてApple TV 4K 第2世代とApple TV 第4世代(2015年)モデルの比較を行っていきます。
サイズ感はほぼ一緒。上下に重ねてもサイズはほぼ変わりませんでした。ちなみに上がApple TV 4K 第2世代です。
背面がこちら。Apple TV 4K 第2世代は第1世代に比べてUSB-Cポートが無くなっています。
裏面もデザインは異なります。
続いてリモコンの比較。
Siri Remote(第1世代)はどちらかというとデザイン優先で操作性は正直言って微妙でした。また、ふと手に持った際に上下が分かりにくいのも大きな難点でした。
一方、Siri Remote(第2世代)は右上に電源ボタンが追加され、タッチ対応クリックパッドも一般的なデザインを踏襲しており、随分操作しやすくなった印象。タッチ対応なので、従来の第1世代のような操作も可能です。また、外側のリング上をなぞるジェスチャーで、早送りや巻き戻しができるようになっています。厚みは増しましたが、個人的には使いやすくなった印象で満足しています。
先ほども述べたように、厚みは第2世代の方が増していますが、適度な厚みで逆に持ちやすくなった印象もあります。
裏面のデザイン。第2世代はやや丸みを帯びたデザインに変更になっています。
Apple TV 4K 第2世代:テレビとのセットアップについて。iPhoneを使ったカラーバランス調整の方法も解説
Apple TV 4K 第2世代のテレビとの初回セットアップですが、別途記事に詳細はまとめようと思っているので、とりあえずサクッと流れをご紹介しておきます。
付属の説明書の解説は以下の通り。
- Apple TV 4K 第2世代の背面に電源ケーブルとHDMIケーブルを挿します。有線接続の場合はLANケーブルも挿しましょう。その後テレビの任意のHDMIポートにケーブルを挿します。
- 準備が出来たらテレビの電源を入れましょう。後は画面の指示に従い操作してセットアップしていけばOKです。
なお、Apple TV 4K 第2世代の売りの一つであるiPhoneを使ったカラーバランス調整は別途自分で行う必要があります。
せっかくの新機能なので、iPhoneをお持ちならぜひ試してみてくださいね。
Apple TV 4K 第2世代レビューまとめ:4Kの美麗な映像に大満足!リモコンも使いやすい!個人的には音楽環境を整えたくなった!
それでは最後に、Apple TV 4K 第2世代のレビューをまとめていきたいと思います。
まず4K対応という事もあって、Apple TV 第4世代(2015年)モデルに比べると文字や画像が随分クッキリ綺麗になったのは流石。使用しているテレビ(REGZA 65インチ液晶モデル/65Z730X)が4K HDRに対応しており、Apple TV 4K 第2世代の機能をしっかり使いこなせたのも良かったです。
動作面はA12 Bionic搭載でサクサク快適なのは言わずもがな。4K映像の再生も余裕な印象。リモコン(Siri Remote)も第2世代に進化して随分使いやすくなったと思います。
特に使っていて嬉しかったのがやはりリモコンの刷新。前モデル(第1世代)はデザインを優先したせいか、例えばとっさに持った際に上下が分かりにくかったり、電源オフ(スリープ)も「TV」ボタンを長押ししてからスリープをテレビ画面上で選択する必要があるなど、使っていて不便に思う点もありました。
その点第2世代のリモコンはスリープへの移行が電源ボタンの長押しだけで可能になりました。これはテレビの画面を消している状態でApple TVをスリープにしたい場合にわざわざテレビを起動しなくても良くなり、個人的には一番気に入っているアップデートの一つです。また、一般的なタイプのクリックパッドデザインが採用されたおかげで直感的な操作が随分と行いやすくなったと思います。色合いもボタンと本体が黒白ではっきり分けられ、こちらも随分分かりやすくなりました。きっと色々な声を踏まえてのデザイン変更なのでしょうね。
その他、「メニュー」ボタンが「戻る」に変更、新たに「消音」ボタンが追加されています。クリックパッドはタッチ操作対応なので、従来モデルのような操作方法も可能となっています。
やや価格面で高いのでは?という声もあるようですが、長く快適に使えることを考えれば、個人的にはApple TV 4Kの価格は妥当かなというのが率直な印象。特にApple Arcadeなどのゲームを楽しみたい方なら購入する価値は大いにあるでしょう。ちなみに自分はゲームを遊ぶことを考えて64GBモデルを購入しました。
また、6月からはApple Musicがハイレゾやドルビーアトモスに対応予定となっていますが、こうなるとApple TV 4Kを音楽再生機として利用することも視野に入ってくるでしょう。自分もこれを機にサウンドバーからホームシアターシステムに刷新しようかと思案中。なお、現時点でApple TV 4KはHi-Res Lossless(48 kHzを超えるサンプルレート)をサポートしていませんが、将来のアップデートで対応する可能性は残っているようです。
という事で、現在4Kテレビを所有しており、かつHDRなどにも対応しているなら、これを機に「Apple TV 4K 第2世代」を購入するのは“あり”だと思います。Apple TV 第4世代(2015年)モデルと比べても文字がくっきりとして読みやすくなり、映像も4K対応テレビであればかなり美麗に楽しめるでしょう。リモコンも使いやすくなっているのも良い感じ。興味のある方はぜひ検討してみてくださいね。また、Apple Arcadeなどのゲームも充実してきているので、ゲーム目的で購入するのも良いかもしれません。
ただし、何故かPS4のDUALSHOCK 4はBluetoothでApple TV 4Kとペアリングできず。iPhoneとはペアリングできたのでコントローラー自体の不具合ではなさそう。また、PS5のDualSenseとはペアリング出来たので、Apple TV 4KのBluetooth機能自体にも問題はなさそうです。現状何か相性問題等の不具合があるのかもしれませんが、この辺りは後日進展があったら追記します。
なお、A8を搭載した2015年発売Apple TV 第4世代も現時点でそこそこ快適に動作しているので、その点Appleは流石だなと逆に感心しています。6年前のデバイスが今でも問題なく動作しているのですからね。今後「Apple TV 第4世代(2015年)モデル」については実家で余生を過ごしてもらうつもりです。(実家に帰った際にiPhone内の子供の動画を画面ミラーリングでテレビ視聴できるようにするのが目的)
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