Windows 11 22H2/21H2/Server 2022において、2023年5月9日にリリースされた更新プログラムまたはそれ以降の更新プログラムを適用すると、ファイルエクスプローラーのCPU使用率が高くなる不具合が一部環境で発生していることが判明しました。
共有ファイルまたはフォルダーのプロパティから「セキュリティの詳細設定」へアクセスして「有効アクセスを表示」ボタンを選択すると発生する不具合であり、Microsoftは家庭向けデバイスではこの問題を経験する可能性は低いとしています。
一応利用中のユーザーはご注意ください。不具合に遭遇した場合はサインアウト、もしくはPC再起動で不具合を回避することは可能です。
不具合の概要
2023年5月9日にリリースされた更新プログラムまたはそれ以降の更新プログラムをインストールした後、共有ファイルまたはフォルダーの「セキュリティの詳細設定」ダイアログで有効なアクセスを表示できなくなる場合があります。
影響を受けるデバイスで「有効アクセスを表示」ボタンを選択すると、「Computing effective access….(有効なアクセスを計算しています…)」というメッセージが表示されますが、「詳細なセキュリティ設定」ダイアログが閉じられた後もクエリの結果が表示されず、explorer.exeがCPUを使用し続ける可能性があります。
なお、家庭でWindowsデバイスを使用している消費者がこの問題を経験する可能性は低いです。
回避策
有効なアクセスを表示しようとした場合は、デバイスを再起動するか、影響を受けるユーザーをサインアウトすることで、CPU使用率の問題を軽減できます。
注意:Windowsをロックしてもこの問題は軽減されないため、サインアウトする必要があります。
対処状況
現在マイクロソフトは解決策に取り組んでおり、2023年6月下旬に解決策が提供される予定です。
影響を受けるプラットフォーム
影響を受けるプラットフォームは以下の通り。
- Client:Windows 11, version 22H2; Windows 11, version 21H2
- Server:Windows Server 2022
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