Appleの定額制動画配信サービス「Apple TV+」がついにサービス開始となりました!
「Apple TV+」はAppleが提供するまったく新しいストリーミングサービスです。Appleのオリジナルの番組や映画を4K HDRの映像とDolby Atmosの音響で楽しめます。オンデマンドで好きな時に好きなデバイスで視聴できて、広告は一切無いのが特徴。
そして月額600円という昨今の定額制動画配信サービスの中では比較的安価な価格設定になっているは注目ポイント。さらに2019年9月11日以降にApple製デバイスを購入すると1年間無料で利用できる特典があったり、Apple Musicの学生プラン利用者も無料で利用可能となっています。つまり、毎年iPhoneを買い替える人は「Apple TV+」が無料で利用し続けられるんですね!これはお得!とか思ってしまうのはApple信者脳なのかもしれません。
さて、実際に「Apple TV+」を視聴してみましたが、個人的にはちょっと思っていた動画配信サービスと違っていました。Apple TV+をNetFlixやHulu、Amazon Prime ビデオのように想像している人は注意が必要です。
という事で、簡単に本日は「Apple TV+」を視聴してみた感想をまとめておきたいと思います。解約方法などもご紹介しておきますね。
Apple TV+の視聴方法:Appleデバイスの「Apple TV」アプリを介したり、ブラウザからも視聴可能。
「Apple TV+」の番組や映画は「Apple TV」アプリで視聴できます。「Apple TV」アプリはAppleデバイスにあらかじめインストールされています。削除してしまった場合はApp Storeからダウンロードし直すことができます。また、Safari、Firefox、Chromeのウェブブラウザからtv.apple.comで視聴することもできます。さらに「Apple TV」アプリに対応しているSamsung製スマートテレビ、Roku製ストリーミング端末、Amazon Fire TVデバイスでも視聴可能です。詳しくはsupport.apple.com をご覧ください。
Apple TV+の価格:月額600円/年額6,000円。Apple製デバイス購入で1年無料、ただし購入後3か月以内に申し込む必要あり。
「Apple TV+」の価格についてまとめておきます。
■月額600円/年額6,000円の定額制。7日間の無料トライアル期間あり。
■Apple製デバイス購入で1年間無料。
■Apple Musicの学生プラン利用者は無料で利用可能。
■ファミリー共有を通じて、最大6人の家族メンバーで1つの「Apple TV+」サブスクリプションを共有可能。
中でも重要なのが、【Apple製デバイス購入で1年間無料】という部分。ここを詳しく解説しておきます。
「Apple TV+」はApple製デバイス購入で1年間無料
2019年9月11日以降にAppleまたはApple正規販売店から購入された、新しいiPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Macには、「Apple TV+」のサブスクリプション1年分がついています。新しいデバイスは最新バージョンのiOS、iPadOS、tvOS、またはmacOSを搭載している必要があります。
なお、新しいデバイスをはじめてセットアップした日から3か月以内に「Apple TV+」のサブスクリプション1年分に申し込む必要があります。9月11日から11月2日の期間に購入されたデバイスは、11月2日から起算して3か月以内が申込期限です。
無料期間が終了した後は自動的に有料契約に移行するので注意が必要。また、解約した時点で無料期間も終了するので、1年間無料の場合は無料期間が終わる直前に解約するのがおすすめです。勿論、有料契約で問題なければそのまま契約移行で問題ないでしょう。
Apple TV+:iPhoneなどで1年間無料トライアルを試す方法
実際に「iPhone 11 Pro Max」において、「Apple TV+」を1年間無料で試す際の流れを紹介しておきます。
まずは「Apple TV」アプリを起動し、【今すぐ観る】タブを開きます。ここに「Apple TV+」の広告が出ていると思うのでこれをタップ。
すると、このように対象のApple製品の場合は【1年間無料で楽しむ】の表示が出てきます。これをタップします。※【1年間無料】の条件は上記で解説してあります。
指示に従って契約を承認します。これを進めても2020年10月末までは無料で「Apple TV+」が楽しめます。ただし、放置していると2020年11月1日以降は毎月600円課金されるようになります。
※管理人が契約した時点での情報です。
実際に「Apple TV+」を視聴してみましょう。「Apple TV+」を契約しても【今すぐ観る】タブに表示される映画などは無料の作品だけでなく、有料の作品も混在しています。個人的にはやや使いにくい印象。
「Apple TV+」の作品だけを見たい場合は、画面をスクロールしてマイチャンネルの【Apple TV+】をタップしてください。
これで「Apple TV+」で楽しめる無料コンテンツだけが表示されました。動画視聴の際には、まず初めに好みのオーディオ(日本語)や字幕設定(字幕推奨)に変更しておくと良いでしょう。基本的に現在配信中の動画はすべて日本語吹き替えが入っていました。この辺りは流石のクオリティですね。
Apple TV+:サブスクリプション/契約解除の方法
「Apple TV+」を契約すると、以下のような【サブスクリプションの確認】メールが届くと思います。
ここで無料期間の確認などはしっかり行っておきましょう。
自分の場合は、とりあえず「Apple TV+」の無料期間が終了したら一旦契約を解除する方向で考えています。そのため【カレンダー】アプリに【2020年10月31日/Apple TV+解約】のイベントを追加しておきました。これで解約忘れも防げるはず。
実際に「Apple TV+」を解約する手順は以下の通り。今回はiPhoneを例に解説します。
まず【App Store】アプリを開き、【Today】タブを選択。続いて右上に表示される【アカウント】をタップします。
アカウントが開くので【サブスクリプション】をタップ。
契約中のサブスクリプションが表示されるので、「Apple TV+」をタップします。
ここで最下部にある【無料トライアルをキャンセルする】をタップすれば完了です。ただし、【無料トライアルをキャンセルする】と、その時点で無料期間が終了となります。再度無料で試すことも出来ません。もしもしっかり無料期間を楽しみたいなら、無料期間が終了する直前に解約するのがおすすめです。
その他のデバイスでサブスクリプションを表示・変更・解約する方法は以下の解説を参考にどうぞ。
「Apple TV+」レビュー:コンテンツは現時点で8作品のみ。アプリには有料の映画なども混じっているので使いにくい。
「Apple TV+」ですが、てっきり「NetFlix」や「Hulu」、「Amazon Prime ビデオ」のような多数の無料コンテンツが用意されているのかと思ったら、Apple独自のオリジナルコンテンツが現時点で8作品用意されているだけでした。
勿論、各コンテンツの質は高いし、それらを気に入れば月額600円分の価値はあると思いますが、一般的な動画配信サービスを予想して安易に有料契約するのは待った方が良いかもしれません。
とりあえずApple製品を新規購入した場合は1年間無料で利用可能なので、その場合はじっくり視聴してみると良いでしょう。また、7日間の無料トライアルも用意されているので、気になる方はこの無料期間を利用して試してみると良いかもしれません。
「Apple TV+」を通じて提供されるApple Originalsには「ザ·モーニングショー」「SEE ~暗闇の世界~」「フォー·オール·マンカインド」などがあり、いずれも最初の3エピソードと共に公開され、続きのエピソードは毎週金曜日に配信される予定となっています。なお「ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~」や、ファミリー向けの「HELPSTERS ~お助けモンスターズ~」と「スヌーピー ~宇宙への道~」あるいは「ゴーストライター」のように、最初から全エピソードを観られる作品もあります。また「ゾウの女王:偉大な母の物語」のようなドキュメンタリー映画や、多方面で活躍するオプラ·ウィンフリーが司会役となり、ゲストに作家を迎えて会話を楽しむ「Oprah’s Book Club」の初回放送としてタナハシ·コーツが小説「The Water Dancer」について語る回なども楽しめます。
現時点で視聴可能な8作品ですが、いずれもきちんと日本語音声にも対応しており、日本語字幕なども用意されていました。また音響も良かったですね。映像自体のクオリティは高いとは思います。ただ、各動画のジャンルは様々ですし、やはり好みの問題もあると思います。ざっと8作品を視聴してみましたが、個人的には「SEE」や「ゴーストライター」が面白そうに感じました。ただ、これらの作品の為に月額600円払ってわざわざ有料契約するかというと、現時点では微妙かもしれません。それなら「Amazon プライム」(月額500円/年間4,900円)を契約した方が、音楽も動画もある程度聴き放題/見放題になるので、個人的には魅力的に感じます。
「Apple Music」はサービス開始当初から様々なジャンルの音楽が多数用意されていて満足度も高かったですが、「Apple TV+」は狙っている方向性が異なっている印象ですね。また、現時点で「Apple TV」アプリの使い勝手が微妙なのも気になるところ。「Apple TV+」の契約をしても、専用のタブがなく、「Apple TV+」の無料コンテンツと一般的な映画などの有料コンテンツが混在しているのは使いにくい印象です。まあ、この辺りのUIは今後改善されていくとは思いますが。
See ~暗闇の世界~
ジェイソン·モモアとアルフレ·ウッダードが出演する「See ~暗闇の世界~」は、600年後の未来を舞台にした映画で、ウィルスで人類の10分の1が死滅し、残された人々も盲目になってしまった後の世界を描いています。全人類が視覚を失った今、人類には新しい生存の方法を見つけて適応する道しか残されていません。
ザ·モーニングショー
「ザ·モーニングショー」は、リース·ウィザースプーンとジェニファー·アニストンが出演、製作総指揮を務め、スティーブ·カレルが出演するドラマで、激しい争いが繰り広げられる朝のニュース番組の舞台裏をお見せします。アメリカ国民にさわやかな朝をお届けするニュース番組の背後でうずまく、人間のエゴ、野心、権力闘争の世界を描きます。
ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~
「ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~」は、成人向けのブラックコメディ。人々が社会、性別、家族の中で受ける様々な制約を、反骨心のある若い詩人、エミリー·ディキンスンの目線を通して眺めます。
フォー·オール·マンカインド
ロナルド·R·ムーアの新シリーズ「フォー·オール·マンカインド」は、世界に広がる宇宙開発競争が止まらなかったらどうなるかを想像力豊かに描いた作品です。宇宙開発計画は、アメリカの希望と夢の中心にある文化として生き続けています。
Helpsters ~お助けモンスターズ~
「Helpsters ~お助けモンスターズ~」は「セサミストリート」の製作者が手がけた子ども向けシリーズで、コーディと元気いっぱいの問題解決が大好きなモンスターたちが登場します。この物語のすべては、1つの計画から始まります。
スヌーピー 宇宙への道
「スヌーピー 宇宙への道」は、ピーナッツ·ワールドワイドとDHXメディアが製作したオリジナルの新作で、宇宙飛行士になるという夢を追いかけるスヌーピーと一緒に冒険の旅に出かけます。スヌーピー、チャーリー·ブラウンと仲間たちが一緒に国際宇宙ステーションに乗り込み、月とその向こうにある世界を探検します。
ゴーストライター
「ゴーストライター」は人々に愛されたオリジナルシリーズのリメイク版で、近所の本屋にいる不思議な幽霊に集められた4人の子どもたちが、力を合わせて本の中に登場する空想上のキャラクターを解放しようとする物語です。
ゾウの女王:偉大な母の物語
「ゾウの女王:偉大な母の物語」は高い評価を得ているドキュメンタリー映画で、映画という形での絶滅危惧種へのラブレターです。この映画は、群れを率いて長旅に出かけたメスのボス象を追いかけた、命と喪失、帰郷の物語です。
Apple TV+ レビューまとめ:コンテンツの質は高いが作品数の少なさが気になるところ。
という事で、早速試してみたAppleの動作配信サービス「Apple TV+」ですが、個人的にはちょっと事前に想像していたのと異なるサービスでした。
てっきりAppleのオリジナルコンテンツを主軸に、様々な映画やドラマ、アニメなどもある程度見放題になると思っていましたが、結果、オリジナルコンテンツ(現時点で8作品)のみが見放題になるというものでした。
勿論、各作品の品質は高いですし、バリエーションも豊富で十分楽しめる内容ではあります。ただ、このAppleオリジナル作品を目当てに月額600円払うか?と言われれば、現時点では微妙な印象です。
すでにサービスが開始されている「NetFlix」や「Hulu」、「Amazon Prime ビデオ」などは、そのコンテンツ量は圧倒的に多いですし、近々サービス開始予定の「Disney+」はディズニー作品やマーベル作品、スター・ウォーズシリーズなどが独占的に見放題になるという事で、すでに人気も高まってきているようです。
それに比べると「Apple TV+」は、やはりコンテンツ量が圧倒的に少ない印象です。今後はいかにApple独自の人気作品を生み出せるかどうかが大きな課題となるでしょう。
いずれにしても、現時点で「Apple TV+」は新しいApple製品を買うと1年間無料で楽しめるようになっています。iPhoneやiPadなど、2019年9月11日以降にApple製品を購入した方は、一度「Apple TV」アプリで確認してみてくださいね。管理人もぼちぼち視聴を続けてみたいと思います。
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