Mozillaは25日(米国時間)、メールアドレスの入力だけで簡単に過去の個人情報の漏洩がチェックできる無料のサービス「Firefox Monitor」を公開しました。メールアドレスを入力して検索すれば、簡単に過去どんな情報がどんなサービスを介して漏洩したかが確認できます。
案外登録だけして放置しているサービスもあるかと思いますが、管理人もチェックしてみたところ、「Bitly」「tumblr」「Dropbox」で情報漏洩がありました。「tumblr」「Dropbox」は知っていましたが、「Bitly」は未確認でした。また、WordPress専用で運用しているメールアドレスも、「Disqus」を介して流出していました。なんてこったい。
一部の方はメールアドレスの入力に抵抗があるようですが、無料のサービスですし、そこはMozillaを信用して試してみましょう。一応【Your email will not be stored.(あなたのメールアドレスは保存されません。)】と明記されています。
なお、「Firefox Monitor」は、過去にあった個人情報の漏洩被害の有無を確認するだけでなく、サインアップしておけば、今後何らかのサービスで情報漏洩が生じた際に通知を受け取ることもができますよ。
「Firefox Monitor」の使い方~メールアドレスの流出と個人情報漏洩をチェック~
「Firefox Monitor」の使い方を解説しておきます。といっても、単純にメールアドレスを入力してスキャンするだけと非常に簡単。
まずは「Firefox Monitor」サイトへ行きましょう。
- ①の部分へ個人情報が漏洩していないかチェックしたいメールアドレスを入力。
- 続いて➁「Scan」ボタンをクリック。
以上でメールアドレスが流出して個人情報が漏洩しているかどうかチェックしてくれます。簡単ですね。
ちなみに、普段管理人が常用しているメールアドレスで試しに検索してみたところ、以下のように3つのサービスで情報漏洩があることが分かりました。
いつ漏洩したのか、漏洩したアカウント数、そして漏洩した個人情報の内容が確認できます。英語ですが、どんなサービスでいつ漏洩したのかが分かるだけでも、十分価値があるでしょう。
なお、こういった情報漏洩を確認できるサービスとしては、すでに「Have I Been Pwned (HIBP) 」がリリースされていますが、FirefoxはこのHIBPと提携し、同じデータベースを使用しているとの事。一番の違いは、サインアップしておくと今後の情報漏洩があった際に通知してくれる点でしょうか。
参考:engadget
Firefox Monitor:サインアップしておけば今後漏洩があった際にアラートが届きます。
「Firefox Monitor」では、サインアップしておくことで、今後新たに情報漏洩があった際にアラートが届くようにもできます。
やり方は簡単。Firefox Monitorのサイトで以下の部分があります。
この【Sign Up】の部分をクリック。
以下のポップアップが表示されるので、①の部分に登録しておきたいメールアドレスを入力。次いで②【Sign Up】をクリック。
するとメールアドレスの認証を求められます。入力したメール宛に「Firefox Monitor」からメールが届いているはず。届かない場合は、メールアドレスに間違いがないか確認し、迷惑メールフォルダなども確認しましょう。それでも届いていない場合は、【Not in inbox or spam folder? Resend】をクリックしてメールを再送信してください。メールが届いていれば、この画面は【Close】をクリックして閉じて大丈夫です。
メールを確認すると、以下のようなメールが届くので、【Verify Your Subscription】の部分をクリック。
以上で承認は完了です。今後もしも登録したメールアドレスが漏洩した場合は、自動的にアラートが届くはず。届かない方が良いんですけどね。
メールアドレスは流出を前提に。パスワードは絶対使いまわさない!
以前までは管理人も、各種サイトへログインする際のパスワードは使い回ししていました。だって覚えられないですもん。
しかし!現在はパスワードの使い回しはダメ!絶対!です!
昨今、様々な便利なオンラインサービスが多数登場しており、会員登録する機会はますます増えています。そうなると結果的に、オンラインサービスがハッキングされて情報漏洩する機会も増えてしまいます。もしもメールアドレスとパスワードをセットで使いまわししていると、どこかのサービスで情報漏洩すると、芋づる式に他のサービスにも被害が及ぶ可能性があります。SNSは勿論ですが、オンラインバンクなどは非常に危険です。
管理人の場合はある時期を境に一切のパスワードの使いまわしを止め、各種サイトへのログインパスワードは「1password」アプリで管理するようになりました。パスワードも自動生成です。
これにより、いくつかのサービスでメールアドレスとパスワードが流出しましたが、他のサービスへのハッキング被害は出ませんでした。
皆さんも他人事と思わず、現在パスワードを使い回ししている人は早急に改めましょう!
幸運なことに、iPhoneユーザーであればiOS 12からパスワードの管理/自動生成機能が非常に便利に進化しています。これを使いこなすのも一手。また、先ほど紹介した「1password」アプリや、Windowsなら「KeePass」などの無料ツールを使うのも良いでしょう。
いずれにしても、各種サイトのパスワードをすべて変え、かつ覚えておくのはほぼ不可能。ぜひ皆さんも、パスワード管理ツールなどを有効に活用し、情報漏洩対策を強化してみてくださいね。
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