iOS18では、いまさらといった感じもありますが、ついにiPhone単体でも無料で動作する新しい留守番電話機能「ライブ留守番電話」が導入されました。iPhoneユーザーでキャリアの留守電契約をしていないのに、突然留守番電話が使えるようになって驚いた方は、この「ライブ留守番電話」機能によるものですね。
今回搭載されたライブ留守番電話は、利用する前提としてiPhoneの電源がオンになっており、かつモバイル通信圏内にある必要があります。また、キャリアの有料留守番電話機能と併用も可能ですが、利用できる状況に制限はあるものの、キャリアの有料留守番電話機能を解約して「ライブ留守電機能」単体で利用することも可能です。
ちなみに管理人は楽天モバイルを利用していますが、2024年12月1日(日)より従来無料だった留守電機能が330円/月と有料になります。それほど留守電機能自体使っていないですし、そもそもモバイル通信圏外になることも殆どないので、今後はキャリアの留守電機能は契約せず、iOS18の「ライブ留守番電話」のみで利用していくつもりです。電話料金の節約にも繋がりますしね。
ということで、本日はiOS18で使えるようになったiPhoneの新機能「ライブ留守番電話」と、従来のキャリア提供の有料留守番電話、両者の特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
なお、海外旅行に行く際に「ライブ留守番電話」をオンにしていると高額請求につながるとの情報もあるので十分ご注意下さい。
iOS18の新機能「ライブ留守番電話」とは?
iOS18の新機能「ライブ留守番電話」は、iPhoneに内蔵された留守電機能で、キャリアのサービスに依存することなく利用できます。もちろん無料で利用可能。iOS18に対応したiPhoneなら、OSをアップデートするだけで利用可能になります。
また、「ライブ留守番電話」は、相手が留めたメッセージをリアルタイムで文字起こしし確認できるのが大きな特徴です。この文字起こしは意外と便利で、個人的には予想以上に重宝しています。サクッと留守電の内容を確認したい場合にとても便利ですよ。
メリット
- 無料: 追加料金なしで利用できます。
- リアルタイム文字起こし: メッセージの内容をすぐに把握できます。
- 簡単設定: iPhoneの設定から簡単にオン・オフを切り替えられます。
デメリット
- 通信環境依存: 通信状況が悪いと、文字起こしが正確に行われない場合があります。
- 圏外・電源オフ時利用不可: iPhoneがモバイル通信圏外や電源オフの状態では利用できません。
- 海外渡航の際に高額な着信料が発生する恐れ: 普段海外に行く機会がない場合は問題ありませんが、海外渡航の際にオンにしていると高額な着信料に繋がる恐れがあります。※後述します。
iOS18の新機能「ライブ留守番電話」をオンオフする方法
iOS18の新機能「ライブ留守番電話」をオンオフする方法をご紹介しておきます。
キャリア提供の有料留守番電話とは?
キャリア提供の有料留守番電話は、長年利用されてきたサービスです。キャリアのネットワークを通じて、留守番メッセージを録音・再生します。
メリット
- 安定性: ネットワークが安定しているため、メッセージが途切れることが少ないです。
- 追加機能: メッセージの転送や、特定の番号からの着信を拒否するなどの機能が提供される場合があります。
デメリット
- 有料: 基本的に月額料金が別途発生します。
- リアルタイム性: メッセージを聞くために、一度電話をかける必要があります。
- 設定が複雑: キャリアのサービスにログインし、設定を変更する必要があります。
ライブ留守番電話とキャリア提供の有料留守番電話の比較表
項目 | ライブ留守番電話 | キャリア提供の有料留守番電話 |
---|---|---|
料金 | 無料 | 有料 |
リアルタイム性 | リアルタイム文字起こし | 後から再生 |
通信環境依存 | あり | なし |
機能 | 文字起こし | メッセージ転送、着信拒否など |
設定 | 簡単 | 複雑 |
どちらを選ぶべき?
どちらを選ぶべきかは、個人の利用状況や優先する機能によって異なります。
- 無料で手軽に利用したい方: ライブ留守番電話がおすすめです。
- 安定したサービスと追加機能を求める方: キャリア提供の有料留守番電話がおすすめです。
- リアルタイムでメッセージの内容を知りたい方: ライブ留守番電話がおすすめです。
ライブ留守番電話とキャリア提供の有料留守番電話は併用も可能
なお、ライブ留守番電話とキャリア提供の有料留守番電話は併用も可能です。
両方を有効にしている場合、iPhoneの電源がオンで通信事業者のネットワーク圏内の場合、原則「ライブ留守番電話」に転送されます。
逆にiPhoneの電源がオフになっていたり、通信事業者のネットワーク圏外の場合は、キャリアの留守番電話サービスに転送されます。
海外旅行に行く際は「ライブ留守番電話」はオフが推奨?高額な着信料に注意!
iOS18の「ライブ留守番電話」は非常に便利な機能なので、iPhoneユーザーならオンにしておく方が良いですが、海外に渡航する機会が多い方は要注意!
「ライブ留守番電話」をオンにしていると着信があった際に自動的に応答するため、通信会社との契約内容次第な部分はあるものの、使い放題などの契約がなければ原則都度「着信料(国際転送料)」が発生します。
そのため、意図せぬ相手からの留守番メッセージ(セールスなど)によって高額な着信料が勝手に発生してしまう恐れがあります。着信料は渡航先によって異なりますが、1分あたり100-200円程度。不要な相手からの留守番メッセージに数百円かかってしまう場合もあるので、海外に渡航する際は事前に「ライブ留守番電話」はオフにしておいた方が無難かもしれません。
まとめ
iOS18のライブ留守番電話は、無料かつ手軽に利用できる点が魅力です。しかし、通信環境に左右されるというデメリットも存在します。一方、キャリア提供の有料留守番電話は、安定性や追加機能が充実していますが、料金がかかる点がネックです。
社用や重要な電話のやり取りが多い場合は、キャリアの留守番電話機能も利用した方がよいでしょう。一方、私のようにそもそも電話を使う機会が少ない場合は、キャリアの留守電を契約解除し、iOS18のライブ留守番電話一本に絞る方が携帯料金の節約につながると思います。もしもライブ留守番電話が使えない場合は、相手側がLINEやSMSなどでメッセージを送ってくれることでしょう。
いずれにしても、どちらのサービスにも現状メリットとデメリットがあります。それぞれ比較し、ご自身のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。
以上、iOS18の新機能「ライブ留守番電話」とキャリアの有料留守番電話の違いを解説してみました。利用する際の参考になれば幸いです。
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