Windows 11 22H2 Moment 4 大型アップデートが配信開始！150以上の新機能が追加！ただし現状は任意で適用の必要あり！

Microsoftが9月26日、150以上の新機能を含むWindows 11 22H2向けの大型アップデート「Moment 4」の提供を開始しました。

とは言え、現状全てのユーザーに提供されるわけではなく、「Windows Update」の設定画面にある【利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する】オプションを有効化した状態で、先日配信済みのオプションパッチ「KB5030310」、および「Windows 構成更新プログラム」（KB5030509）を適用すると有効化される仕組み。さらに、本来であればWindows 11 23H2として配信予定だった新機能を早めに提供したという流れもあり、なんだか今回はややこしい印象です。

Moment 4には、最新のAIアシスタント機能が使える「Windows Copilot」、背景除去やレイヤーに対応した新しい「ペイント」アプリ、スクリーンショットからテキストを抽出したり個人情報をマスクできるよう進化した「Snipping Tool」アプリ、セッションの自動保存に対応した「メモ帳」アプリ、PC買い替え時に便利な「Windows バックアップ」アプリ、新しいギャラリービュー機能が追加され、TAR/RAR/7zなどの解凍にも対応した「エクスプローラー」など、多数の新機能が追加されています。

気になる方はぜひ試してみてくださいね。

Windows 11 22H2 Moment 4を今すぐ適用する方法
1. Windows 11 2023 Update（23H2）との違いは？
Windows 11 22H2 Moment 4の新機能解説

Windows 11 22H2 Moment 4を今すぐ適用する方法

少しややこしいですが、Windows 11 22H2 Moment 4を今すぐ適用する方法は以下の通り。

Windows 11を最新の22H2にアップデートする。
「Windows Update」の設定画面にある【利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する】オプションを有効化しておく。
オプションパッチ「KB5030310」を適用
「Windows 構成更新プログラム」（KB5030509）を適用
必要に応じてアプリストアから最新の状態に更新

この流れで、Windows 11 22H2 Moment 4、およびアプリの新機能を今すぐ適用することが出来ます。

ただ、一部の機能は順次配信されており、全ての新機能がすぐに使えるわけではないようです。

Windows 11 2023 Update（23H2）との違いは？

「Windows 11 22H2 Moment 4」にいくつかの新機能を加えた「Windows 11 2023 Update（23H2）」は、今年の第4四半期（10月～12月）に配信予定。

Moment 4の機能に加え、タスクバーのチャット機能が無料版「Microsoft Teams」に置き換えられるなど、さらに機能追加が予定されているようです。

個人的には「Windows 11 22H2 Moment 4」をリリースせずに「Windows 11 2023 Update（23H2）」で一括して新機能を配信した方が分かりやすいと思うのですが、よほど早く「Copilot in Windows」などを使ってほしかったのでしょうかね。

Windows 11 22H2 Moment 4の新機能解説

Windows 11 22H2 Moment 4には150以上の新機能が搭載されています。代表的なものをご紹介しておきます。

「Windows Copilot（プレビュー版）」は、簡単にタスクを素早く完了させ、認知負荷を軽減することで、以前は複雑だったタスクを簡単にします。Copilotの利用はシームレスで、タスクバーに常に表示され、Win+Cキーボードショートカットでも利用でき、仕事、学校、または自宅のあらゆる画面サイズでアプリと一緒にアシストを提供します。
※現状、利用するとデスクトップのレイアウト（配置）が崩れるなどの不具合がありますので、利用の際はご注意を。
「ペイント」はAIを活用して描画とデジタルクリエーションを強化し、背景の除去とレイヤーの追加、画像生成AI「Cocreator」のプレビューも行われています。
※「Cocreator」は日本では現状未提供
「写真」もAIで強化され、写真の編集を簡単にする新機能を備えています。背景のぼかしを使えば、写真の主題を迅速かつ簡単に引き立てることができます。「写真」アプリは、写真内の背景を自動的に見つけ、クリック一つで主題を強調し、背景をぼかすことができます。検索も改善され、OneDrive（ホームまたは個人用）アカウントに保存されている写真を、写真の内容に基づいて迅速に検索できるようになりました。また、写真が撮影された場所に基づいて写真を検索することもできます。
「Snipping Tool」は、画面上のコンテンツをキャプチャする新しい方法を提供します。このアップデートでは画像から特定のテキストコンテンツを抽出して別のアプリケーションに貼り付けたり、キャプチャ後の画面でテキストアクションを使用して機密情報/個人情報を簡単に保護したりすることができます。また、音声とマイクサポートを使用した音声キャプチャの追加により、画面から魅力的なビデオとコンテンツを作成することが簡単になりました。
「Clipchamp」は、オートコンポーズを備え、画像と映像に基づいてシーンの提案、編集、物語を自動的にサポートし、プロのように家族、友達、およびソーシャルメディアでビデオを作成および編集できます。
「メモ帳」はセッションの状態を自動的に保存し、ダイアログを中断せずにメモ帳を閉じることができ、戻ってきたときに前回の続きを継続することができます。メモ帳は以前に開いていたタブや未保存のコンテンツと編集を自動的に復元します。
新しい「Outlook for Windows」では、Gmail、Yahoo、iCloudなどのさまざまなアカウントを1つのアプリで接続および調整できます。インテリジェントツールが明確で簡潔なメールを書くのを助け、OneDriveから重要な文書や写真をシームレスに添付できます。
近代化された「ファイルエクスプローラー」では、重要なコンテンツに簡単にアクセスし、ファイルのアクティビティを最新の状態で把握し、ファイルを開かずにコラボレーションできるように設計された新しいホーム、アドレスバー、および検索ボックスを導入しています。また、ファイルエクスプローラーには、写真コレクションに簡単にアクセスできる新しいギャラリー機能も登場します。
ボイスアクセスに対する新しいテキスト執筆体験と、ナレーターに新しい自然な声が追加されます。
「Windows Backup」を使用すると、新しいWindows 11 PCへの移行がこれまで以上に簡単になります。「Windows Backup」を使用すると、ほとんどのファイル、アプリ、設定を1台のPCから別のPCにシームレスに移行でき、すべてが以前と同じように、望む通りに再現されます。
TAR/RAR/7zなどの解凍に対応