Windows 11 24H2にオプションパッチ「KB5055627」が配信開始!Recallなど多数の新機能追加とブルースクリーンエラーなど不具合修正など!必要に応じてインストールを!

Windows 11 24H2にオプションパッチ「KB5055627」が配信開始!Recallなど多数の新機能追加とブルースクリーンエラーなど不具合修正など!必要に応じてインストールを! Windows 11
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Microsoftは、Windows 11 バージョン24H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5055627」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5055627」では、Copilot+ PC向けに賛否あったRecall機能を含む多数の新機能が追加されたほか、スマートフォン連携(Phone Link)の機能強化なども行われています。

また、地味な改良として、Windows Updateの設定画面とスタートメニューの電源ボタンに、更新インストール中にPCがオフラインになる推定時間が表示されるようになりました。これにより、更新にかかる時間の目安が事前にわかるようになります。

そして不具合も多数修正されています。2025年4月のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストール後、デバイスを再起動するとブルースクリーンが発生し、エラーコード「0x18B(SECURE_KERNEL_ERROR)」が表示される不具合、スリープから復帰後、一時的にインターネット接続が不安定になる不具合、JPEG画像を含む一部のコンテンツページが正しく表示されない不具合の修正などが行われています。

なお、「KB5055627」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

「KB5055627」の内容と共にキュリティ更新を含む次回の月例パッチは5月14日(水)に配信予定です。

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「KB5055627」のアップデート内容

以下は、この「KB5055627」をインストールしたときに、この更新プログラムで解決される主な問題の概要です。新しい機能がある場合は、それもリストしています。

段階的なロールアウト

これらの機能は段階的に展開されるため、すべてのユーザーがすぐには利用できない場合があります。

【Recall(プレビュー版)】

■新機能! PCで数多くのアプリ、サイト、ドキュメントを操作していると、どこで見たか、またその場所に戻りたいときに、それを思い出すのが難しい場合があります。Recall(プレビュー版)は、そんな時に役立つ全く新しい検索方法を提供する機能です。Copilot+ PCのAI機能を活用して、以前見たアプリ、ウェブサイト、画像、ドキュメントの内容を説明するだけで素早く探し出して戻ることができます。

Recallを利用するには、以下の設定が必要です。

  • スナップショットの保存に同意すること
    (※スナップショットとは、PC上の操作の様子を画像として記録するものです)
  • Windows Helloで本人確認を行うこと
    (※スナップショットへのアクセスは本人のみ可能)

スナップショットの保存はいつでも一時停止・再開でき、どのスナップショットを保存するか自分で管理できます。ドキュメント作成、プレゼン資料の準備、ビデオ通話、さまざまな作業をこなすCopilot+ PCでの1日の中で、Recallは定期的にスナップショットを撮影し、後から情報を素早く見つけ出す手助けをしてくれます。

以前の作業内容を探したいときは、Recallを開いてWindows Helloで認証し、目的のものを探します。見つかったら、そのままアプリ・ウェブサイト・ドキュメントを再オープンしたり、「Click to Do」機能を使ってスナップショット内の画像やテキストから操作を実行することも可能です。詳しくは、「Recallで操作手順を振り返る」をご覧ください。

【Click to Do(プレビュー版)】

■新機能! Click to Do(プレビュー版)は、Copilot+ PCの画面上で目に留まったものに対して、すぐに操作を実行できる機能です。面倒な手順を省き、作業を効率化してくれます。

例えば、画像を選択し、[Photosアプリ]で不要なオブジェクトを消す、[ペイント]で背景を削除する、といった操作がすぐに行えます。

使い方は、「Windowsキー+マウスクリック」、または「Windowsキー+Q」を押す、もしくは Snipping ToolのメニューからPrint Screenを押す、Windowsタスクバーの検索ボックスで「Click to Do」を検索して起動などが利用できます。詳しくは、「Click to Do: 画面上の操作をもっと活用」をご覧ください。

■新機能! Snapdragon搭載のCopilot+ PCでは、Click to Doに賢いテキスト操作も追加。「Windowsキー+マウスクリック」、もしくは「Windowsキー+Q」を使い、テキスト部分を選択&ドラッグすると、要約や、よりカジュアルな表現/よりフォーマルな表現にするための書き直しのオプションが表示されます。

これらの機能は、Windowsに内蔵されたPhi Silica(オンデバイス小型言語モデル:SLM)が支えています。

■新機能! ディスプレイの右端からスワイプすると、Click to Do が簡単に開きます。

Click to Doの企業向け管理ポリシーも用意され、IT管理者は専用ガイドから管理方法を確認できます。Click to Do の管理で詳細を確認できます。

[改良された Windows Search]

■新機能! Copilot+ PCのWindows 11では、改良されたWindows検索によって、ドキュメント・写真・設定の検索がこれまで以上に簡単になりました。

今回の検索機能では、従来の文字検索(レキシカルインデックス)に加えて、意味を理解するAIのセマンティックインデックスも活用。ファイルエクスプローラー・タスクバーのWindows検索・設定アプリ内の検索でも、探したい内容を自然な言葉で入力するだけで見つけられるようになりました。

ファイル名、ファイル コンテンツ内の正確な単語、設定名を覚えておく必要はもうありません。「テーマの変更」などの設定の検索は、今のところ設定アプリ内で行えます。

さらに、Copilot+ PC内蔵の40+ TOPSのNPU(AIチップ)のおかげで、インターネットに接続していない状態でも快適に動作します。詳細については、「<a” href=”https://support.microsoft.com/en-us/windows/search-indexing-in-windows-da061c83-af6b-095c-0f7a-4dfecda4d15a#bkmk_semantic-search” target=”_blank” rel=”nofollow noopener”>Windows でのインデックスの検索」を参照してください。
※この機能は、AMD製/Intel製Copilot+ PCでも利用可能になりました。

■新機能! Copilot+ PC では、クラウドに保存された写真の検索がさらに簡単になります 。エクスプローラーの右上にある検索ボックスに「夏のピクニック」などのキーワードを入力すれば、Copilot+ PC のローカルに保存されている写真だけでなく、クラウド上の写真も検索結果に表示されます。クラウドファイル内のテキスト内でキーワードと完全に一致するものも検索結果に表示されます。Microsoft アカウントでサインインし、インターネットに接続すれば、個人用の OneDrive で今すぐこの機能をお試しいただけます。AMD および Intel プロセッサー搭載の Copilot+ PC でご利用いただけます。

[ナレーター]

■新機能! ナレーターが話した内容を記録し、すぐに参照できます。音声要約機能を使用すると、話された内容に素早くアクセスしたり、リアルタイムの文字起こしを確認したり、ナレーターが最後に話した内容をコピーしたりできます。これらはすべて、簡単なキーボードショートカットで操作できます。

[スマートフォン連携(Phone Link)]

■新機能! Windows PCとスマホをつなぐ「スマートフォン連携(Phone Link)」がさらに進化。スタートメニューから直接スマホ連携機能が利用できるようになりました。例えば、電話をかけたり、SMSを送信したり、写真にアクセスしたり、モバイルデバイスとPC間でコンテンツを共有したりできます。

【ウィジェット(Widgets)】

■新機能! Web開発者向けに、既存のコンテンツを活用してインタラクティブなウィジェットを作成し、複数のウィジェット領域に追加できる機能が提供されました。
詳しくはWebウィジェットプロバイダーについてをご確認ください。

■新機能! 欧州経済領域(EEA)のデバイス向けに、ロック画面ウィジェットの新しいエクスペリエンスにいくつかのアップデートが行われました。

【ファイルエクスプローラー】

■新機能! Microsoft 365コンテンツへのアクセスがしやすくなる、ピボットベースの厳選ビューがファイルエクスプローラーのホーム画面に追加。これにより、必要な情報にすばやくアクセスして生産性アップが図れます。

■修正:アクセシビリティ向上
「設定 > アクセシビリティ > テキストサイズ」での文字サイズ変更が、ファイルエクスプローラー内、ファイルの開く/保存ダイアログ、コピーのダイアログでも反映されるようになりました。

■修正:ZIPファイルの展開速度改善
特に多数の小さなファイルを含むZIPファイルを解凍する際のパフォーマンスが向上。

■修正:アドレスバーの表示不具合修正
一部状況で、エクスプローラーのアドレスバーにパスが正しく表示されない問題を修正。

【設定】

■新機能! Copilot+ PCで、Windowsがどのアプリにアクションの提案を行うかを管理できる設定項目が追加。「設定 > アプリ > アクション」から設定できます。

【Windows Studio Effects】

■新機能! カメラを使用する際、初回使用後に自動的に「自動フレーミングフィルター」が有効になる機能を追加。
※PCがStudio Effects対応機種で、以前Studio Effectsを使用していない場合に適用されます。

【スタートメニュー】

■修正:タッチ操作でスタートメニュー内のピン留めしたアプリの一覧を表示できない不具合を修正。

■修正:テキストサイズを拡大した際、スタートメニューのアカウント管理画面にある「サインアウト」や「その他のオプション」ボタンが見えなくなる問題を修正。

【タスクバー】

■修正:アプリを閉じても、タスクバーのアプリアイコンの下線が残ってしまう問題を修正。

■修正:Windowsキ+Tでタスクバーのアイコン選択後、矢印キーでアプリを切り替える際、アラビア語やヘブライ語表示環境で矢印キーの動作方向が逆になる不具合を修正。

【デスクトップアイコン】

デスクトップにピン留めしたアプリのアイコン表示ロジックを更新。
たとえば、スタートメニューのアプリ一覧からSnipping Toolをデスクトップにドラッグ&ドロップした場合、これまで付いていたアクセントカラーの背景プレートがなくなり、より大きく、見やすいアイコン表示になりました。

【ディスプレイ】

■修正:画面の表示モード切り替え(WIN+P)を行う際、2回押さないと切り替わらないことがある不具合を修正。

【ExtFloodFill(描画機能)】

■修正:Win32アプリケーションで、稀にExtFloodFillの処理で横線が意図しない位置に表示される問題を修正。

【グラフィック関連】

■修正:Thunderbolt接続の外付けGPU(グラフィックカード)が、一部環境で認識されない問題を修正。

【Hyper-Vマネージャー】

■修正:Hyper-Vマネージャー上で仮想マシンのCPU使用率が常に0%と表示される不具合を修正。

 

通常の展開

以下は更新適用後、すぐに利用可能になります。

【ブルースクリーンエラー】

■修正:2025年4月のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストール後、デバイスを再起動するとブルースクリーンが発生し、エラーコード「0x18B(SECURE_KERNEL_ERROR)」が表示される問題を修正。

【DHCPクライアント】

■修正:スリープ復帰後、一時的にインターネット接続が不安定になる問題を修正。

【ファイルシステム】

■修正:ユーザープロファイルがネットワークVHD(X)にリダイレクトされている環境で、通常の使用中に突然OSが停止し、ブルースクリーンエラーが表示される問題を修正。

【イメージ表示(Imaging)】

■修正:JPEG画像を含む一部のコンテンツページが正しく表示されない問題を修正。

【Windows Hello】

■修正:特定のセキュリティ機能を有効にしたデバイスで、顔認証やPINによるサインインができなくなる稀なケースを修正。
この問題は、「このPCを初期状態に戻す(ファイルを保持)」もしくは「設定 > システム > 回復」からローカルインストールでリセットを実行後に発生することがありました。

【Windowsセットアップ】

■修正:Windows 11 バージョン24H2をWindowsセットアップでインストールし、その後Sysprep(システム準備ツール)を実行すると、ブートファイルの設定が正しく更新されず、「このPCを初期状態に戻す」のオプションが機能しない問題を修正。

【Windows Update】

Windows Updateの設定画面とスタートメニューの電源ボタンに、更新インストール中にPCがオフラインになる推定時間が表示されるようになりました。
これにより、更新にかかる時間の目安が事前にわかるようになります。

 

以前のアップデートをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しいアップデートのみがダウンロードされ、デバイスにインストールされます。

「KB5055627」の既知の不具合

「KB5055627」では、現状既知の不具合情報は入っておりません。今後も、不具合情報が入り次第追記いたします。

ArmデバイスユーザーはMicrosoft Store経由でRobloxをダウンロードしてプレイできない

■不具合の概要
Armデバイスのプレイヤーが、Microsoft Store経由でWindows上でRobloxをダウンロードおよびプレイできない問題が発生していることが認識されています。

■対処方法
Armデバイスのプレイヤーは、Robloxを直接www.Roblox.comからダウンロードすることでプレイできます。

Citrixコンポーネントがインストールされたデバイスで2025年1月のWindowsセキュリティ更新プログラムのインストールが完了しない場合がある

■不具合の概要:
特定のCitrixコンポーネントがインストールされたデバイスで、2025年1月のWindowsセキュリティ更新プログラムのインストールが完了しないことがあります。この問題は、Citrix Session Recording Agent(SRA)バージョン2411がインストールされたデバイスで発生しました。このアプリケーションのバージョン2411は、2024年12月にリリースされました。

この問題が発生したデバイスでは、最初に2025年1月のWindowsセキュリティ更新プログラムが正しくダウンロードされ、適用されます([設定]の[Windows Update]ページなど)。しかし、更新プログラムのインストールを完了するためにデバイスを再起動すると、「何かが計画通りに行きませんでした。心配する必要はありません – 変更を元に戻します」というような内容のエラーメッセージが表示されます。その後、デバイスは以前のWindowsアップデートの状態に戻ります。

この問題は、SRAアプリケーションのバージョン2411が新しいバージョンであることから、影響を受けるのは限られた数の組織にとどまる可能性が高く、ホームユーザーがこの問題の影響を受けることは想定されていません。

■対処状況:
Citrixはこの問題を文書化しており、2025年1月のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストールする前に実行可能な回避策も提供しています。詳細については、Citrixのドキュメントを参照してください。

MicrosoftはCitrixと協力してこの問題の解決に取り組んでおり、解決策が利用可能になり次第、この文書を更新します。

互換性問題などは多数発生中

上記の不具合以外にも、互換性に関する問題などは多数発生しています。

互換性問題が発生しているPCには、基本的にセーフガードホールドが発動し、Windows Update経由での24H2へのアップデート配信が停止されています。現在Windows 11 23H2などを利用中のユーザーは、できるだけWindows Update経由で24H2の配信が開始されるまでは、手動でのアップデートは避けるのが望ましいでしょう。

 

Windows 11 24H2:「KB5055627」のダウンロード&インストール方法

Windows 11 24H2向けのオプションパッチ「KB5055627」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き、最下段の「Windows Update」を開きます。

表示されている「2025-04 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2の累積更新プログラム (KB5055627)が利用可能です。」の下にある【ダウンロードとインストール】をクリックします。表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

その他のオプションにある「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておくと、迅速に最新のデータが入手可能です。興味のある方はオンにしておきましょう。なお、不具合が気になる方にはオフが推奨です。

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