2017年7月12日、マイクロソフトが7月の月例セキュリティパッチ/ Windows Update の配信を開始しました。今のところ大きな不具合報告は出ていません。
2017年4月から、セキュリティ情報の提供方法が変更になりましたので、詳細についてはマイクロソフトの「セキュリティ更新プログラム ガイド」をご参照ください。
今月も、Microsoft 製品に関する脆弱性の修正プログラムが複数配信されています。これらの脆弱性を悪用された場合、アプリケーションプログラムの異常終了や、攻撃者によってパソコンを制御さるなど、様々な被害が発生する可能性があります。皆さん早急にアップデートしておきましょう。特に先日から話題になっているランサムウェアも、アップデートをきちんと適用しておくと防げる場合がほとんどです。自分のPCだけでなく、ご家族のWindows PCもチェックしてあげてくださいね。
また、「Adobe Flash Player」の脆弱性も複数修正されていますし、「Google Chrome」や「Firefox」、「Thunderbird」なども適時脆弱性が修正されています。ぜひ文末で紹介している「MyJVN バージョンチェッカ」を使って最新のバージョンにアップデートされているかチェックしてみてくださいね!
2017年7月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始に
2017年7月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。現在のところ、大きな不具合報告は上がってきておりません。
対象となるソフトウェアは以下の通り。
- Microsoft Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- .NET Framework
- Adobe Flash Player
- Microsoft Exchange Server
内容は、新規セキュリティ更新プログラムの公開、既存の脆弱性情報 3 件の更新となっています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。
対象:Windows 10 および Windows Server 2016 (Microsoft Edge を含む)
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 RTM: 4025338、Windows 10 1511: 4025344、Windows 10 1607: 4025339、Windows 10 1703: 4025342、Windows Server 2016: 4025339。
対象:Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2: 4025333 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4025336 (月例ロールアップ)。
対象:Windows Server 2012
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2012: 4025343 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4025331 (月例ロールアップ)。
対象:Windows RT 8.1
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows RT 8.1: 4025336。注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。
対象:Windows 7 および Windows Server 2008 R2
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 7 および Windows Server 2008 R2: 4025337 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4025341 (月例ロールアップ)。
対象:Windows Server 2008
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2008 の更新プログラムは累計的な更新プログラムやロールアップとして提供されません。Windows Server 2008 に関する 14 個のサポート技術情報がありますが、多すぎるため、ここでは記載しません。これらの記事のリンクについては、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。
対象:Internet Explorer
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Internet Explorer 9: 4025252、Internet Explorer 10: 4025252 (IE 累積的) と 4025331 (月例ロールアップ)、Internet Explorer 11: 4025341、4025252、4025339、4025338、4025342、4025344、4025336。
対象:Microsoft Office、Office Services、Office Web Apps、およびその他の Office 関連ソフトウェア
※重要/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
今回のリリースには Office コンポーネントに関する 21 個のサポート技術情報がありますが、多すぎるため、ここでは記載しません。これらの記事のリンクについては、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照するか、Office Tech Center の「Office のダウンロード & 更新プログラム」のページを参照してください。
対象:Exchange Server
※重要/特権の昇格
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Exchange Server 用のセキュリティ更新プログラムに関するマイクロソフトからの情報: 4018588。
対象:.NET Framework
※重要/サービス拒否
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
.NET Framework 用のセキュリティ更新プログラムに関するマイクロソフトからの情報: 4025338、4025339、4025342、4025344。
対象:Adobe Flash Player
※緊急/リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Adobe Flash Player 用のセキュリティ更新プログラムに関するマイクロソフトからの情報: 4025376。
詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。
なお、更新プログラム適用後は、指示に従って再起動する必要があります。スリープのままではきちんと適用されない場合もあるのでご注意を。
Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような指示がポップアップで出ます。速やかに再起動させましょう。
また、【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合も、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。
Adobe Flash PlayerやJavaなどのアップデートもお忘れなく!
マイクロソフトの月例パッチ提供と日を同じくして、Adobe Flash Playerの更新プログラムも提供開始されています。こちらもきちんと更新しておきましょう。
また、その他Javaやブラウザ等も適時更新しておくことは非常に重要です。ぜひ「MyJVN バージョンチェッカ」などを活用し、更新状況を確認しておきましょう。
起動するとこのようにチェックされます。ぜひWindows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。
コメント
昨日(13日)Updateしました。今のところ、不具合はありません。
お疲れさまでした!
Windows Update とは直接関係ないことですが。今日、ネットのニュースを見ていて、こんなことが出ていました。Adobeが「Flash」のサポートを2020年に終了すると発表 利用の大幅減が理由http://news.livedoor.com/article/detail/13386617/ 2020年末にはFlash Playerのアップデートと配布を中止し、既存のFlashコンテンツを新しくオープンなフォーマットに移行するようコンテンツ制作者に勧めるとのこと。 ということは、Flash Player が事実上使えなくなる、ということですね。困りました。残念です。私は、HTML5 の勉強をしないといけません。
ゆくゆくは廃止になるとは思っていましたが、やはり実際にニュースになると驚きましたね。
今でもFlashはいろいろなサイトで使われているので困る事例も出てくる気がします。
janさんがおっしゃられるように、HTML5が代替になるんでしょうね。頑張ってください!