手持ちのPixel 3 XLがGoogleのサポート切れとなったため、Androidの記事や検証用に Google Pixel 6a を購入してみました。
アメリカでの価格が$449なので、円安の状況を勘案すれば、53,900円という価格はGoogleさんもかなり頑張ったなという印象。1ドル/135円換算なら60,615円になるので、なかなか大盤振る舞いな価格設定ではないでしょうか。
さてさて、届いた Pixel 6a を早速iPhoneからデータ移行して使っていますが、動作面はかなりサクサク動いており、ミドルレンジ帯のAndroidスマホと考えれば悪くないと思います。これならiPhoneから買い替えても大きな不満は出にくいでしょう。外観もすっきりしていてチープさもなく、個人的には好印象。
ということで、本日は Google Pixel 6a を数日使ってみたレビューをまとめておきます。あくまでもミドルレンジ帯のスマホの為、スペック的にある程度の割り切りは必要なものの、価格を考えればなかなかよくできたAndroidスマホに仕上がっておりなかなかおすすめですよ。
- Pixel 6a:Proと同じGoogle Tensorチップ搭載でサクサク動く!RAMも6GBで十分!
- Pixel 6a:ディスプレイは有機ELで十分綺麗!タップの反応も上々で屋外の視認性も良好!
- Pixel 6a:カメラは価格を考えれば十分な性能、夜景モードもいい感じ!消しゴムマジックなどの機能も楽しい!
- Pixel 6a:デザインは無難な印象、大きさは丁度良く重さも許容範囲内
- Pixel 6a:バッテリー持ちはまずまず。発熱は状況次第だが気になる時も。ワイヤレス充電は非対応&急速充電は最大18Wなのは割り切る必要あり
- Pixel 6a:音質は意外と悪くない
- Pixel 6a:リアルタイム翻訳は便利そう!これなら海外旅行も怖くない!?使い方はこんな感じ
- Pixel 6a:自動字幕起こし(文字起こし)も便利!使い方を解説!会議の議事録作成などに有用かも
- Pixel 6a:Google謹製スマホの安心感。セキュリティアップデートが5年保証はありがたい!
- Pixel 6a:防水防塵はIP67、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応!FeliCaのセンサー位置はここ
- Pixel 6a レビューまとめ:価格を考えれば個人的には満足!コスパに優れたおすすめandroidスマホですよ!
Pixel 6a:Proと同じGoogle Tensorチップ搭載でサクサク動く!RAMも6GBで十分!
個人的にスマホを使うにあたって、動作がもっさりしているのが一番嫌いです。タップしても反応が鈍い、画面の切り替えに時間がかかる、アプリの起動が遅いなどなど、日常的にストレスがかかるのはぜひ避けたいところ。
その点、Google Pixel 6aは十分合格。上位モデルのProと同じ最新のTensorチップを搭載しており、動作面はサクサクで快適です。RAMも6GB搭載されており、数日使ってみましたが、重たいゲームで多少引っ掛かりを感じる以外は軽快に動作しています。これならiPhoneから乗り換えても不満は出にくいでしょう。価格帯を考えればなかなかいい感じだと思います。
ちなみに、ミドルレンジ帯のAndroidスマホはハイエンドモデルに比べて何かしら機能を抑えていますが、このPixel 6aは上位のProモデルと同じチップを搭載しているというのは個人的に大きなアピールポイントだと思います。
なお、「Pixel 6a」と「Pixel 6/6 Pro」でチップ性能に差があるのではないか?「Pixel 6a」の方がスペックが抑えられているのではないか?と気になっている方もいるようですが、以下の記事を読むと、逆に「Pixel 6a」の方がAntutuスコアは上回ったとの事。誤差の範囲だとは思いますが、チップの性能差というのはあまり気にしなくてもよさそうです。
Pixel 6a:ディスプレイは有機ELで十分綺麗!タップの反応も上々で屋外の視認性も良好!
Google Pixel 6aは、6.1インチOLED(有機EL)ディスプレイ(FHD+/1,080×2,400/429ppi )でHDR、24bitカラーに対応。リフレッシュレートは最大60Hzとなっています。そしてパンチホールデザインでディスプレイが広く使えるのは良いですね。
まずこの価格帯ながら有機ELディスプレイが搭載されているのには少し感動しました。ちなみにiPhone SE 3はまだ液晶ディスプレイです。
発色はかなり良く、有機ELなので黒の表現力は流石。ダークモードを活用すればバッテリー持ちの改善も期待できるでしょう。また、屋外での視認性も良好ですし、タップへの反応も上々。ディスプレイに関しては特に不満はありません。むしろ価格帯で考えればかなり満足できるレベルです。
上位モデルに比べればリフレッシュレートこそ劣りますが、正直ゲームなど以外の日常使用であればそこまで差は感じにくいでしょう。ヌルヌルしたディスプレイ動作を求める方は、120Hz駆動の上位モデルを購入検討してください。
Pixel 6a:ディスプレイ下指紋認証機能も十分実用的、誤判定は現時点でなし。Smart Lockを併用していないかは確認を
Pixel 6aのディスプレイ下指紋認証機能ですが、超高速!とは言えません。指をおいて若干タイムラグ(0.5秒程度)はあります。しかしながら個人的には十分実用的な範囲内。何よりマスクをしていても使えますし、机の上に置いていても指でサクッと解除できるのはiPhoneのFace IDより便利に感じる部分もあります。
また、Smart Lockでデバイスとの連携(スマートウォッチやカーナビなど)やGPS連動(自宅を指定など)、持ち運び検知機能を設定しておけば、自動的にロックが解除されるのも使いようによっては便利です。ただし、セキュリティと相反する部分もあるので、設定は慎重に行ってください。
なお、一部で登録していない指でも指紋認証が動作したという誤判定が問題になっていますが、管理人のPixel 6aでは現時点で一度も誤判定されたことはありません。ただし、上記のSmart Lockを併用している場合、Smart Lockが機能してあらかじめロックが解除されている状態であれば、どの指を置いてもスリープ解除されます。ここは混同しないよう注意しましょう。
Pixel 6a:カメラは価格を考えれば十分な性能、夜景モードもいい感じ!消しゴムマジックなどの機能も楽しい!
Google Pixel 6aのカメラ性能ですが、これについてはどこまでの性能を求めるかによって評価は大きく異なるでしょう。ハイエンドスマホの最新カメラに比べればスペック的に劣るのはしょうがないですが、ミドルレンジ帯のスマホとして考えれば、個人的には十分実用的なレベルにあると思います。
■12.2 メガピクセル デュアル ピクセル広角カメラ:
ピクセル幅 1.4 μm、絞り値 ƒ/1.7、画角 77°、イメージ センサーのサイズ 1/2.55 インチ、超解像ズーム最大7倍
■12 メガピクセル ウルトラワイド カメラ:
ピクセル幅 1.25 μm、ƒ絞り値 ƒ/2.2、画角 114°、Lレンズ補正
■光学式および電子式手ぶれ補正機能搭載
■8 メガピクセル:
ピクセル幅 1.12 μm、絞り値 ƒ/2.0、固定フォーカス、画角 84°
カメラを起動する場合、カメラアイコンをタップするか、電源ボタンをダブルクリックでサクッと立ち上がります。シャッターは画面内のボタンをタップするか、ボリュームアップボタンでも撮影可能です。
カメラ画面をタップすれば、左にホワイトバランス調整バー、中央に水準器、右側に明るさとシャドウを個別にコントロールできるデュアル露出補正バーが表示されます。なかなか本格的ですし、手軽にホワイトバランスなどが調整できるのは素晴らしいと思います。ぜひPixel 6aを購入した方は、撮影時に利用してみてくださいね。
左上メニューをタップすれば、夜景モードやトップショットの切り替え、タイマー、比率の変更などが可能。「その他の設定」からより詳細な設定変更も可能となっています。なお、「トップショット(数秒の簡易動画が撮影される)」は個人的にオフにしています。
実際に熱帯魚や植物を撮影してみましたが、色合いや質感は特に問題ない感じ。勿論、上を求めだすとキリがないのは分かりますが、価格を考えれば十分実用的なレベルかと思います。
※画像は圧縮加工しているので、参考程度にどうぞ。
続いて夜景モードオフの状態がこちら。
同じ状況で夜景モードオンにして撮影するとこんな感じ。かなり明るくなります。
消しゴムマジックも使ってみました。
消しゴムマジックの使い方は以下の通り。
※カモフラージュも同様の手順で使えるので、ぜひ試してみてください。
今回はこのテープノリを消しゴムマジックで消してみます!
周りを囲むと自動識別されます。
問題なく消せる場合もありますが、このように跡が残っちゃう場合も。まあ、こんな機能もあるんだなと覚えておけば役立つ場面もあるでしょう。それでもサクッとこれだけ処理できるのは凄いですね。
Pixel 6a:デザインは無難な印象、大きさは丁度良く重さも許容範囲内
Google Pixel 6aのデザインについては、それほどチープな感じもなく、ミドルレンジ帯と考えればむしろ良く作りこまれている印象。カメラ部分もうまく保護されており、そつなくまとまっていると思います。個人的にはiPhoneよりも機能的なデザインだなと思います。
今回は子供の希望でSage(緑色)にしたのですが、なかなか綺麗な発色で気に入っています。
大きさも片手で持てる丁度良いサイズで、重さも178gと比較的軽量。これなら手の小さい方も操作しやすいでしょう。
Pixel 6aは片手でも持てる丁度良いサイズ感。
片手での操作もしやすい大きさです。
Pixel 6a:バッテリー持ちはまずまず。発熱は状況次第だが気になる時も。ワイヤレス充電は非対応&急速充電は最大18Wなのは割り切る必要あり
Pixel 6aのバッテリー持ちですが、よほどヘビーに使わない限りは1日十分持ちます。
今回記事検証用途でフル充電後、日常的な使用で試してみたところ、夜の段階で70%ぐらい残っていました。その後充電せず2日目になっていますが、昼の時点で50%程度は残っている状態。ライトユーザーならバッテリー持ちは満足できるでしょう。
そして気になるのが発熱の問題。ヘビーなゲームや重たい処理で負荷をかけ続けると、結構発熱します。持っていても「熱いな」と感じるレベル。日常使用なら全く問題ないのですが、ヘビーなゲームユーザーは少し注意しておきましょう。
なお、急速充電は最大18Wに対応。自分は大体寝ているときに充電するので問題ないですが、せめて30W程度には対応してほしいところ。ここは今後改善してほしいポイントかと思います。ワイヤレス充電には非対応ですが、これはコストの問題と割り切りましょう。
Pixel 6a:音質は意外と悪くない
使ってみて意外と感動したのがその音質。もちろんBluetoothスピーカーやワイヤレスイヤホンとは比べられませんが、しっかりステレオサウンドでそこそこの音を奏でてくれます。ハイハットなども綺麗に聞こえました。
過度な期待は禁物ですが、普通に音楽やYouTubeなどをながら見する程度なら問題ないレベルかと思います。
Pixel 6a:リアルタイム翻訳は便利そう!これなら海外旅行も怖くない!?使い方はこんな感じ
Google Pixel 限定の機能の一つに、「リアルタイム翻訳機能」があります。
リアルタイム翻訳を使えば、11の言語でチャットしたり、実際の会話を通訳したり、カメラで写した標識を翻訳したりできます。ちなみにインターネット接続は不要。ただし、事前に言語のダウンロードは必要なのでご注意ください。
まずは設定アプリで「リアルタイム翻訳機能」がオンになっているか確認を。英語以外の言語を使いたい場合は追加しておきましょう。
設定が完了したら、続いて「Google 翻訳」アプリを起動します。翻訳したい言語は真ん中の矢印をタップすれば入れ替え可能です。設定出来たら音声アイコンをタップ。
後は訳したい言葉をしゃべれば、即座に英語に翻訳してくれます。スピーカーアイコンをタップすれば翻訳した英語をしゃべってくれますよ。
勿論、100%ミス無くというのは難しいでしょうが、これだけ使えるなら海外旅行も少し気楽に行けそうですね。通信無しで利用できるというのも素晴らしいと思います。
Pixel 6a:自動字幕起こし(文字起こし)も便利!使い方を解説!会議の議事録作成などに有用かも
Pixel 6aには他にも、自動字幕起こし(文字起こし)機能も搭載されています。会議の議事録作成の際などに便利かもしれません。使い方は簡単なので、ぜひ覚えておきましょう。
事前に設定は確認しておくと良いかと思います。なお、常時オンにしておくと鬱陶しいので、必要時に都度オンオフするのがおすすめです。
自動字幕起こし(文字起こし)の使い方は簡単。上記の設定からオンオフも出来ますが、基本的にはボリュームボタンを押して表示される自動字幕起こしのオンオフボタンを利用するのが簡単でおすすめです。
自動字幕起こしをオンにしたら、スマホ側では特に操作の必要はありません。音声が認識されれば、自動的に文字起こしして表示してくれます。初めて使うとちょっと感動するかも。
Pixel 6a:Google謹製スマホの安心感。セキュリティアップデートが5年保証はありがたい!
Google Pixel 6aはGoogle謹製スマホのため、セキュリティ面は安心感があります。
特にセキュリティアップデートは最低5年間保証となっているので、長く安心してスマホを使いたい方にも非常におすすめ。ただし、Android OSのアップデートが5年保証されているわけではないので、その点はご注意を。Pixelスマホも、AppleのiPhone並みにOSアップデートが長期に行われれば、より愛好者が増えるかもしれませんね。
(Googleは各種サービス継続に根気が続かないのが大きな欠点だと思っているので、Nexusシリーズの二の舞にならないよう、Pixelシリーズは丁寧にブランド育成してほしいものです。)
Pixel 6a:防水防塵はIP67、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応!FeliCaのセンサー位置はここ
Pixel 6aはIP67の防水防塵仕様となっています。少し水に浸かる程度なら大丈夫ですが、潜水などでは使えません。日常防水レベルと考えておくと良いでしょう。なお、基本的にシャワーなどの温水やふろ場での使用は控えましょう。あくまでも真水での耐水性となります。
そしてPixel 6aはおサイフケータイ(FeliCa)にも対応しています。ちなみにFeliCaセンサーの搭載位置は以下の通りです。
Pixel 6a レビューまとめ:価格を考えれば個人的には満足!コスパに優れたおすすめandroidスマホですよ!
久しぶりに購入したAndroidスマホの「Google Pixel 6a」ですが、価格を考えると個人的には十分満足できる仕上がりでした。以前使っていたGoogle Pixel 3 XLと比べても動作はサクサクですし、ディスプレイも有機ELで非常にきれい。カメラもデュアルレンズに進化しており、上位モデルに比べるとスペックは控えめなものの、日常用途の写真撮影や動画撮影なら十分機能的なレベルです。
ディスプレイ内指紋認証も問題なく動作しており、自分の使用している状況ならiPhoneのFace IDより便利に感じます。Smart Lock機能があるのも便利ですね。セキュリティアップデートは5年間保証されているので、長く安心してスマホを使いたい方にもおすすめでしょう。
勿論、価格なりの部分はどうしてもありますので、「最高です!絶対買うべき!」とまでは言いませんが、カメラ性能や防水防塵仕様、ワイヤレス充電非対応など、割り切って使えるなら、個人的にはよくできたスマホに仕上がっていると思います。中でも上位のProモデルと同じ「Tensor」チップが搭載されていて動作面がサクサクなのは、Pixel 6aの一番のお気に入りポイントです。
ということで、ミドルレンジ帯のAndroidスマホを検討中の方は勿論、iPhone SE 3などを検討中の方にもなかなかおすすめ。Pixel 6aは、バランスの良い使いやすいスマホに仕上がっていると思いますよ。
画像/データ引用元:Google Pixel 6a公式サイト
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