Windows 10 22H2/21H2の一部環境において、10月の月例セキュリティパッチ「KB5031356」のインストールに失敗しエラー「8007000D(ERROR_INVALID_DATA)」が表示され、インストールに失敗する問題が一部環境で発生していることが分かりました。
なお、この問題はマイクロソフトも既に認識しており、KIR(既知の問題のロールバック)にて修正済みとなっています。基本的にユーザー側では特段の対処は必要なく、通常48時間程度でPCに自動反映されますが、適用を早めたい場合はPCの再起動等をお試しください。なお、管理人環境では少し時間が掛かったものの、問題なく「KB5031356」の適用は完了しております。
不具合の概要
マイクロソフトは、2023年10月10日にリリースされた Windows 更新プログラム (KB5031356) がインストールに失敗する問題の報告を受けています。デバイスに最初は進行状況が表示されますが、その後インストールが完了しない場合があります。
報告によると、最も一般的なエラーは、エラー「8007000D(ERROR_INVALID_DATA)」です。このエラーは、【設定>Windows Update】の【更新履歴】から確認できます。
品質更新プログラムのインストール エラーに関する追加のガイダンスについては、「Windows の更新に関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。
不具合への対処方法
この問題は、既知の問題のロールバック(KIR)を使用して解決されます。消費者向けデバイスおよび管理対象外のビジネス向けデバイスにこの問題が自動的に反映されるまで、最大48時間かかる場合があります。早めに適用したい場合は、PCの再起動を行ってください。
また、必要に応じて以下の手動手順を使用することで、回復を早めることができます:
- コマンドプロンプトを管理者として実行します。これを行うには、スタートメニューを開き、「cmd」と入力します。検索結果の右側のパネルから、「管理者として実行」オプションを選択します。
- 開いたウィンドウで、以下のように入力して復元コマンドを実行します:
Dism /online /cleanup-image /RestoreHealth - 正常に完了するまで待ち、ウィンドウを閉じます。これで、[設定] ビューの [Windows Update] から更新プログラムを再度検索できるようになります。
- Windows Updateの設定ビューは、スタートメニューを開き、「Windows Updates」と入力すると常に表示されます。検索結果から「更新プログラムのチェック」を選択します。
影響を受けるプラットフォーム
影響を受けるプラットフォームは以下の通りです。
- クライアント: Windows 10, version 22H2; Windows 10, version 21H2
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