Windows 11 KB5089549がインストールに失敗する不具合|エラー0x800f0922の原因と回避策

Windows 11 KB5089549がインストールに失敗する不具合|エラー0x800f0922の原因と回避策 Windows 11
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2026年5月12日にリリースされたWindows 11向けの月例セキュリティ更新プログラム「KB5089549」において、一部のデバイスでインストールが失敗する不具合が確認されています。

Microsoftは2026年5月15日(現地時間)にこの問題を公式に認め、回避策を案内しています。本記事では、不具合の症状・原因・具体的な対処方法をわかりやすく解説します。

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KB5089549とは?対象となるWindowsのバージョン

KB5089549は、Windows 11 バージョン25H2およびバージョン24H2を対象とした2026年5月の月例セキュリティ更新プログラムです。OSビルドは26200.8457(25H2)および26100.8457(24H2)となります。セキュリティ修正のほか、先月のオプションプレビュー更新プログラムに含まれていた非セキュリティ修正も含まれています。

この更新プログラムは2026年5月13日(パッチチューズデー)にWindows Updateを通じて自動配信が開始されました。

 

不具合の症状|どのような現象が起きるか

Microsoftの公式情報によると、影響を受けるデバイスでは以下のような現象が発生します。

更新プログラムの適用を試みると、最初のインストールフェーズは正常に進みます。しかし、その後の再起動フェーズで進捗が約35〜36%に達したところでインストールが停止します。Windowsは自動的に変更を元に戻す処理(ロールバック)を開始し、画面に「問題が発生しました。変更を元に戻しています。」というメッセージが表示されます。最終的に、エラーコード「0x800f0922」でインストールが失敗します。

また、C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log というログファイルには、以下のような記録が残ります。

  • SpaceCheck: Insufficient free space(空き容量不足)
  • ServicingBootFiles failed. Error = 0x70
  • SpaceCheck: <値> used by third-party/OEM files outside of Microsoft boot directories

 

不具合の原因|EFIシステムパーティションの空き容量不足

この問題の根本的な原因は、EFIシステムパーティション(ESP)の空き容量が不足していることです。

EFIシステムパーティションとは、Windowsが起動するために必要なブートファイルが格納されている特殊なパーティションです。通常はユーザーが直接操作することはなく、容量も限られています。Microsoftの公式情報によると、特にESPの空き容量が10MB以下のデバイスで、この不具合が発生しやすいとされています。

メーカー(OEM)が独自のファイルをESPに保存している場合など、Microsoft管理外のファイルによってパーティションが圧迫されているケースでも発生する可能性があります。

 

回避策①|レジストリ設定の変更でインストールを可能にする

Microsoftは、この不具合に対して2つの回避策を案内しています。まず1つ目は、レジストリを変更することでKB5089549のインストールを成功させる方法です。

重要:レジストリの編集は、誤って操作するとシステムに深刻な問題を引き起こす可能性があります。変更を加える前に、必ずレジストリのバックアップを作成してください。

手順は以下のとおりです。

  1. スタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。
  2. 以下のコマンドをそのまま貼り付けてEnterキーを押します。

    reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Bfsvc" /v EspPaddingPercent /t REG_DWORD /d 0 /f

  3. コマンドが正常に実行されたことを確認したら、パソコンを再起動します。
  4. 再起動後、Windows Updateを開いてKB5089549のインストールを再試行します。

このコマンドは、ESPのパディング(余裕領域)として確保するサイズを0に設定することで、インストール時の空き容量チェックを通過させるものです。

 

回避策②|既知の問題のロールバック(KIR)による自動修正

2つ目の回避策は、Microsoftが提供している既知の問題のロールバック(KIR:Known Issue Rollback)という仕組みを利用するものです。

KIRは、Windowsに組み込まれた問題対応機能で、不具合を引き起こしている変更を自動的に無効化します。Microsoftによると、一般のコンシューマー向けデバイスおよびIT管理下にない企業デバイスには、すでに自動的にKIRの修正が配信されています。デバイスを再起動することで、修正がより速く適用される場合があります。

一方、企業のIT部門が管理するデバイス(グループポリシーでWindowsの更新を管理している環境)では、管理者が以下の操作を行う必要があります。

グループポリシーを使ってKIRを適用するには、Microsoftが公開している専用のグループポリシーをダウンロードし、「コンピューターの構成>管理用テンプレート」配下に設定します。対象となるグループポリシーはWindows 11 バージョン25H2およびバージョン24H2の両方に対応した「KB5089549 260514_06221 Known Issue Rollback」です。設定後は、対象デバイスの再起動が必要です。

なお、このグループポリシーは問題の原因となっている変更を一時的に無効化するものです。根本的な修正は将来のWindows更新プログラムで提供される予定です。

 

現在の状況と今後の対応

Microsoftは公式サポートページにおいて、この問題の根本的な解決策(修正プログラム)は将来のWindows更新プログラムに含める形で提供予定であることを明らかにしています。修正が含まれた更新プログラムがリリースされ次第、サポートページの情報も更新されます。

現時点では、上記の2つの回避策を用いることで、セキュリティ上重要なKB5089549を適用することが可能です。特にレジストリ変更(回避策①)は手順が少なく、個人ユーザーでも比較的対応しやすい方法です。

 

まとめ

Windows 11のMay 2026パッチ「KB5089549」には、EFIシステムパーティション(ESP)の空き容量が少ないデバイスでインストールが失敗するという不具合が確認されています。

エラーコード「0x800f0922」が表示され、進捗35〜36%でインストールが停止・ロールバックされる場合は、この不具合が原因である可能性が高いです。対処法としては、管理者権限のコマンドプロンプトからレジストリを変更した上で再インストールを試みる方法が有効です。一般ユーザーのデバイスにはすでにKIRによる自動修正が配信されているため、再起動を行ってから再度インストールを試みることをおすすめします。

Microsoftは現在、根本的な修正プログラムの開発を進めており、将来の更新プログラムで提供する予定です。最新情報はMicrosoft公式サポートページでご確認ください。

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