Googleが開発した大規模言語モデル「Bard」が、日本語でサービス提供を開始しました。
Bardは、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができるチャットボットです。
GoogleのAIチャット「Bard」とは?
Bardは、Google検索を通じて現実世界からの情報にアクセスして処理し、検索結果と一貫性のある応答を生成することができます。また、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うこともできます。たとえば、Bardに「日本の首都はどこですか?」と尋ねると、「日本の首都は東京です」と答えることができます。また、「東京の人口は?」と尋ねると、「東京の人口は約1,390万人です」と答えることができます。
Bardは、まだ開発中ですが、次のようなさまざまなタスクを実行することを学習しています。
- あなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するように最善を尽くします。
- オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、その知識を使用して、包括的かつ有益な方法で質問に答えます。
- 詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、テキストコンテンツのさまざまなクリエイティブなテキスト形式を生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。
Bardは、日本語で利用できる最初の大規模言語モデルではありません。ChatGPTやLaMDAなどの他の大規模言語モデルも日本語で利用できます。しかし、Bardは、これらの他のモデルよりも多くのデータでトレーニングされており、より幅広いタスクを実行することができます。
Bardは、日本語での利用が開始されたばかりですが、すでに多くの可能性を示しています。教育、ビジネス、エンターテインメントなど、さまざまな分野で使用される可能性があります。
以上、Bardで作成した記事でした!実際の使用感は…
という事で、せっかくなので「Bard」の記事は「Bard」に作成してもらいました。
【Bardが日本語でサービス提供開始したことを記事にしてください。ChatGPTに比べて優位な点、劣っている点、現状の便利な使い方や、問題点などをまとめてください。】
という風にメッセージを入力し、得た回答が上記です。そこそこ無難な文章にまとまっている印象ですね。
さて、実は本日、Google I/Oで発表された「Pixel 7a、Pixel Fold、Pixel Tablet」についての記事をBardに書いてみてもらったのですが、こちらはまあ酷い出来栄えでした。
基本的にChatGPTもですが、リアルタイムの情報学習が苦手なのは知っています。しかしながらGoogleの提供するBardであれば、ひょっとするとGoogle関連の話題はしっかり学習させてあるのかな?と淡い期待を抱いて質問してみたものの、その内容はほとんど嘘ばかり。むしろ正誤を調べるのに余計に時間がかかってしまい、せいぜい大まかなアウトラインが参考に出来る程度でした。
例えばPixel 7aに関するBardの記述はこんな感じ。
あっている部分もあるのですが、以下のカメラ部分などは数字がおかしいです。望遠カメラもありません。
という事で、まだまだ試験運用中ではあるのでしょうがないかとは思いますが、ChatGPTなどの他のAIチャットと同様、Bardの答える内容も安易に信じてはだめですね。
ただし、質問の内容によっては十分実用的な返答もありました。何気ない質問や料理の質問などなど、そこまで厳格な回答を求めないなら問題ないでしょう。
ちなみに、Google公式サイトでのBardに関する説明は以下の通り。
Bard は、Google の大規模言語モデル( LLM : Large Language Model )である PaLM 2 を利用しています。LLM は言語のパターンを拾い上げること、それを使って文章の中で次に来る確率の高い単語を予測することを学習します。例えば、 LLM は学習していくうちに、「ピーナッツバターと〜」に続く単語は「ゼリー」である可能性の方が「靴ひも」のような単語よりも高い、と予測できるようになります。 しかし、 次に来る確率が最も高い単語だけを LLM が選べば、創造性の低い回答になってしまいます。そのため、 LLM には多くの場合、より面白い回答を生み出すために、確率が多少低いとはいえそれなりに妥当な選択肢を選ぶという柔軟性が与えられています。このような仕組みを用いて、幅広い質問(プロンプト)に対して柔軟に回答を生成します。
しかし、このような革新的な技術でも、欠点がないわけではありません。たとえば、LLM は現実世界の偏見や固定観念を反映した幅広い情報から学習するため、回答にそれらが反映されることもあります。また、不正確、誤解を招く、または間違った情報を提供することもあります。
このような課題を認識した上で、Bard は、私たちの生産性を高め、アイデアを加速させ、好奇心を刺激するすばらしいパートナーとなるように、フィードバックをもとに、さらなる改善を加えたり、新機能を導入していきます。
Googleの無料AIチャット「Bard」の優れている点
とは言え、実際にGoogleの無料AIチャット「Bard」を使ってみると、他のAIチャットよりも優れている点もありました。
- 無料で使える
- 利用回数に制限無し
- 意外と反応が早い
現時点では特に利用回数に制限もなく、そこそこ反応も早かったです。とりあえず気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、MicrosoftのBing AI チャットの方が精度は高い印象。勿論間違いもありますが、こちらも併せて利用してみると良いでしょう。OpneAIのGPT-4ベースで無料なのはありがたい。
PCから利用する場合、Microsoft Edgeの右上アイコンから利用できます。
「Bard」のチャット履歴を開く方法:Bardアクティビティ
ChatGPTではブラウザからアクセスするとチャット履歴が一覧で残っていますが、Bardの場合は左メニューの「Bardアクティビティ」をクリックし、別タブで開く仕様となっています。
デフォルトでは18か月経過するとアクティビティが削除されますが、期間は変更可能ですし、アクティビティを自動削除しないという設定に変更も可能です。
BardなどのAIチャットボットの進化に期待も、ブログ運営者としてはアクセス減少の不安も。共存共栄できると良いな
今年はChatGPTをはじめ、Bingチャット、今回のGoogle Bardなど、AIチャットボット元年と言っても過言ではないほど、急激に勢いが増してきている印象です。
勿論、自分も多少記事作成で利用させてもらったりしているのでありがたいと思う反面、今後AIチャットボットが進化し、より文章の精度が上がっていけば、当サイトのような解説サイト/ニュースサイトはアクセスが減少していく可能性も高いでしょう。
とは言え、今後AIチャットボット全盛の時代は間違いなく訪れると思います。
自分もenjoypclife.netを継続すべきか、もしくは緩いオリジナルコンテンツを中心に別サイトに力を入れるべきかで悩み中。共存共栄できるのが一番ですが、この勢いは止まりそうにないので、早めに見切りを付けた方が良いのかもしれません。とりあえず試行錯誤の日が続きそうです。
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