Appleが以前から噂になっていた16インチモデルの「MacBook Pro」を正式に発表しました!
事前の予想通り、筐体サイズはほぼそのままに、ベゼルレスデザインでディスプレイサイズが15.4インチから16インチにアップ!そして不評だったバタフライ式キーボードが廃され、シザー機構を採用した「Magic Keyboard」に変更となっています。また、TouchBarは引き続き採用されるものの、現場の声を反映して独立した「物理ESCキー」が復活しているのには喜んでいる方も多いのではないでしょうか。
価格も従来モデルに比べてやや安価になっているのもポイント。これは為替レートによるもので、アメリカでは価格は据え置きとなっています。
性能と価格を考えれば、プロユースで考えるとなかなかお買い得な印象。これまた売れそうですね!
不評だったバタフライ式キーボードからシザー機構の「Magic Keyboard」に変更
16インチのMacBook Proは、再設計されたシザーメカニズムと1mmのキーストロークを確保し、より安定感のある打鍵感に進化しました。また、より多くの位置エネルギーを保存することで、キーが押された際に優れた反応性を実現する、Appleデザインのラバードームを持つ新しい「Magic Keyboard」を搭載しています。
新しい「Magic Keyboard」は、Touch BarとTouch IDとともに、物理的な「Escキー」が復活。逆T字型に並ぶ矢印キーも搭載されており、Macノートブック史上最高のタイピングエクスペリエンスを提供するとのこと。
物理的な「Escキー」復活を喜ぶ人は多いでしょうね。
やや大きく、重くなったが、よりパワフルに!音質も向上!バッテリーも大容量!
16インチMacBook Proは、Turbo Boostの使用時に最大5.0 GHzで動く最新の6および8コアの第9世代プロセッサを搭載し、クアッドコアの15インチMacBook Proと比較して最大2.1倍速いパフォーマンスを提供します。そのパワフルなCPUに最大64GBのより高速なメモリを初めて搭載し、さらにより高度なサーマルデザインを組み合わせることにより、これまでのMacBook Proでは不可能であったプロのワークフローを可能にしたとのこと。
前世代の最速のクアッドコアMacBook Pro 15インチと比較して:
- 音楽プロデューサーはLogic Pro Xで2.1倍多くのアンプデザイナープラグインを使って巨大なマルチトラックプロジェクトを再生することができます。
- 科学者や研究者はMATLABで2.1倍高速に動的システムのシミュレーションを行なうことができます。
- Xcodeを使う開発者は最大1.8倍高速にコードをコンパイルすることができます。
- フォトグラファーはPhotoshopで複雑な編集を1.7倍高速に行なうことができます。
そしてグラフィックス性能も大幅に強化されています。16インチのMacBook Proは、プロユーザー向け初の7nmモバイルディスクリートGPUである新しいAMD Radeon Pro 5000Mシリーズのグラフィックスを搭載。GDDR6ビデオメモリと8GB VRAMオプションを初めて組み合わせることにより、プロユーザーはGPU負荷の高い仕事をかつてなく速くこなすことができるようになりました。
標準的な構成を選んだ場合でも、従来の標準構成と比べてグラフィックスパフォーマンスが2.1倍速くなっており、最もハイエンドのグラフィックスオプションを選択した場合は、従来のハイエンド構成と比べて最大80%高速のパフォーマンスを体験できるとの事。
最高のグラフィックスオプションを搭載した前世代の8コア、15インチのMacBook Proと比較して:
- DaVinci Resolveを使うビデオエディターは、カラーグレーディング中のエフェクトレンダリングが最大1.8倍速くなっているのに気づくでしょう。
- ゲームでは、Fortniteのようなゲームで最大1.6倍速いパフォーマンスでよりスムーズなゲームプレイを楽しむことができます。
- Unityでは、開発者はゲーム開発中のフライスルーパフォーマンスが1.4倍速くなっているのを経験するでしょう。
このようなパフォーマンスを実現するするために、MacBook Proは100Whのバッテリーを搭載しています。これは、これまでのMacノートブックで最大のもので、ワイヤレスでのウェブブラウジングまたはApple TVアプリケーションでの動画再生でこれまでより1時間長い、最長11時間のバッテリー駆動時間を実現しています。これに伴い、電源アダプタは96Wへと出力が向上しています。音質面もかなり向上しているようで、完全に再設計された6スピーカーのハイファイサウンドシステムを搭載し、フォースキャンセリングウーファーも搭載。これはちょっと実際に音を聞いてみたいものです。
ただし、スペックは向上したもの、それに比例してサイズと重さはやや増しています。プロユースと割り切っての方向性だと思うので、これはこれでありでしょう。先日購入した「Surface Laptop 3」は薄くて軽くて性能そこそこな感じだったので、単純比較はできませんが、AppleとMicrosoftでは狙っている層が違うのかもしれませんね。
なお、Wi-Fi 6には非対応なのはやや残念なポイント。これだけハイスペックなら対応してほしかったものです。
価格は据え置きも、日本は為替レートの影響で値下げに。意外と価格は良心的?
これだけアップグレードされた「16インチMacBook Pro」、さぞお高くなったのでしょうね、、と思いましたが、なんとお値段据え置き。かつ、日本では為替レートの影響でなんと1万円程度前モデルよりも値下げとなっています。当初は有機EL搭載の噂もありましたが、今回は見送られたようです。
■16インチMacBook Pro:2.6GHz 6コアプロセッサ/16GBメモリ/512GBストレージ/AMD Radeon Pro 5300M
※第9世代の2.6GHz 6コアIntel Core i7プロセッサ/Turbo Boost使用時最大4.5GHz
¥248,800 (税別)
■16インチMacBook Pro:2.3GHz 8コアプロセッサ/16GBメモリ/1TBストレージ/AMD Radeon Pro 5500M
※第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ/Turbo Boost使用時最大4.8GHz
¥288,800 (税別)
ちなみに「Surface Laptop 3 15インチ」の最上位モデルのスペックと価格はこんな感じ。
■Surface Laptop 3 15インチ:Ryzen7 2.3GHz 4コア/16GBメモリ/512GB SSD/AMD Radeon RX Vega 11 Graphics Microsoft Surface Edition/Office Home and Business 2019付
¥254,800 (税別)
「Surface Laptop 3 15インチ」の方が、タッチディスプレイ搭載なのとOffice Home and Business 2019が付属していることを勘案すれば大きな価格差は無いとも言えますが、スペック的には「16インチMacBook Pro」と比較するとやや物足りない印象を受けます。スペックと価格を考えれば、意外と「16インチMacBook Pro」はお買い得な価格設定かもしれません。
すでに予約は受け付け中なので、欲しい人は早めに申し込んでおきましょう。
Mac ProとPro Display XDRが12月に発売!
そして、こちらも以前から発売予定となっていたMac ProとPro Display XDRが、ついに12月に発売されることになりました!
最高のパフォーマンスと拡張性、そして構成の可能性を重視して設計された「Mac Pro」は、最大28コアのワークステーションクラスのXeonプロセッサ、巨大な1.5TBの容量の高性能メモリシステム、8個のPCIe拡張スロット、そして世界で最もパワフルなグラフィックスカードを搭載したグラフィックスアーキテクチャを特長としています。「Pro Display XDR」は、P3の広色域と10ビットカラー、1,600ニトのピーク輝度、1,000,000:1のコントラスト比、そして超広角視野角を特長とする32インチのRetina 6Kディスプレイを搭載した上、画期的な価格を実現しているとの事。
価格はMac Proの米国での価格は5,999ドルから、Pro Display XDRの価格は4,999ドルからです。共に12月よりapple.comで注文を受け付けます。より詳しい技術仕様、CTOオプションそしてアクセサリについてはapple.com/mac-pro および apple.com/pro-display-xdrをご覧ください。
こちらも楽しみにしている方も多いでしょう。それにしてもディスプレイの価格が凄いです。
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