2021年6月9日に配信開始となったWindows 10向けの月例セキュリティ更新プログラム「KB5003637」に新たな不具合情報が舞い込んできました。すでにリモートデバイスのイベントログにアクセスできない不具合が発生していることはお伝えしていましたが、今度はタスクバーとプリンタの印刷に関する問題が発生のようです。
今回の不具合情報としては、「KB5003637」を適用した一部PC環境で、タスクバーのシステムトレイが壊れたり、アイコンが空白になったり重なったりするなど、タスクバー関連での不具合情報が多い様子。他にもプリンタの印刷問題の報告もあります。
管理人の環境では問題なく動作していますが、もしも不具合に遭遇した場合は、タスクバーの「ニュースと関心事項」機能をオフにしてみたり、セキュリティ上の懸念は発生するものの、一旦「KB5003637」をアンインストールするなどして対処してみてください。
KB5003637を適用した一部環境でタスクバーが壊れたりプリンタの印刷問題が発生。
「KB5003637」を適用した一部PC環境で、タスクバーのシステムトレイが壊れたり、アイコンが空白になったり重なったりするなどのタスクバー関連での不具合と、プリンタの印刷に関する問題の報告が入ってきております。
ただし、タスクバー関連の不具合は先月のオプションパッチ「KB5003214」を適用した場合にも報告が上がってきており、どうやらこのバグを引き継いだまま月例パッチでもリリースされてしまったようです。
「KB5003637」に関する不具合は、使用中のデバイスが IME (Input Method Editors) や複数の言語パックを使用している場合に発生する可能性があるようです。また、「ニュースと関心事項」機能が有効になっていて、推奨/デフォルトのディスプレイ拡大率設定を使用していない場合、タスクバーのシステムトレイのアイコンが消えたり、重なったりすることもあるようです。他にも検索ボックスや通知センターのアイコンが壊れるとの報告もあります。
KB5003637適用後の不具合を修正する方法
KB5003637適用後に発生したタスクバー関連の不具合を修正したい場合は、まずは以下の対処をお試しください。
①「ニュースと関心事項」機能をオフにしてみる。
②タスクバーやスタートメニューをカスタマイズするためにサードパーティ製のアプリを使用している場合は、一時的に無効にするか、アンインストールする。
③ディスプレイの解像度を「推奨」にする。
もしも上記の対処方法でも改善しない場合は、セキュリティ上の懸念は発生しますが、一旦「KB5003637」をアンインストールしてみましょう。同様に、プリンタの印刷問題が発生した場合も、「KB5003637」のアンインストールを試してみてください。
特に「KB5003637」適用で不具合が出ていない場合は、特に対処の必要はありません。
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