2025年1月15日、マイクロソフトが1月の月例セキュリティ更新プログラム/ Windows Update の配信を開始しましたが、Windows 11 24H2向けの「KB5050009」、Windows 11 23H2/22H2向けの「KB5050021」において、様々な不具合が発生しているとWindows Latestが報じています。
例として、Bluetoothヘッドホンの音声が出ない、YouTube視聴中に映像がバッファリングを続けたりオーディオレンダリングエラーが発生する、Webカメラが機能しなくなる、USB DAC接続のヘッドホンが使用不能になる、ゲーム中にAlt+Tabがフリーズする、タスクマネージャーが機能しないなど、多岐にわたる不具合が報告されています。
現時点でMicrosoftからの公式発表はありませんが、一応ご注意ください。
Bluetoothの問題
KB5050009をインストール後から、Bluetoothヘッドホンの動作が不安定になる不具合が一部で発生しています。
- ヘッドホンはBluetooth接続されているものの音声が出ない。
- YouTube視聴中に映像がバッファリングを続けたり、オーディオレンダリングエラーが発生。
- ペアリング解除および再接続、Bluetoothのリセットなどを試みても直らない。
最終的に「設定 > Windows Update > 更新履歴」からこの更新プログラムをアンインストールすることで問題が解消されたとのこと。
Webカメラの問題
Webカメラ関連の不具合報告もあります。
まずSpectreノートPCの内蔵カメラが、KB5050009のインストール後に認識されなくなったとのこと。
- カメラのエラーメッセージ「カメラが検出されません」が表示。
- アップデートをアンインストールしてもカメラは復旧せず、Windows 11の再インストールが必要。
Dellの4Kモニター内蔵ウェブカメラ(P3424WEBやP2424HEBなど)やInsta360 Linkウェブカメラでも同様の問題が報告されており、「デバイスが開始できません」エラーが発生しているようです。
USB DACとヘッドホンの不具合
一部のユーザーからは、USB DAC接続のヘッドホンが使用不能になったとの不具合報告が入っています。
- エラー例:「APIを完了するためのシステムリソースが不足しています」。
- 影響を受けるデバイス例:JDS Labs ODAC、Fiio E17K USB DAC、FX-Audio DAC-X6、HyperX USBヘッドセット、Denon CEOL Carinoなど。
ユーザーはKB5050021のアンインストールで解決したと報告していますが、アップデートが再インストールされると同じ問題が再発するとのこと。
2025年1月アップデートのその他の不具合
KB5050009の不具合は、上記以外にも多数報告されています。
- Alt+Tabのフリーズとクラッシュ
- ゲームから離れる際にAlt+Tabが固まり、デスクトップ全体がロックする場合があります。
- Ctrl+Alt+Delやタスクマネージャーが機能しない
- 一部のゲーム(FortniteやAssassin’s Creedなど)で発生。
- エクスプローラー.exeやデスクトップの動作停止
- インストールエラー
- 再起動要求のループやエラーコード0x80070005が表示される。
また、Smart App Controlが誤ってアプリをブロックする問題も報告されており、WSLコンポーネントを含む多くのアプリが影響を受けています。
解決方法
現状これらの不具合について、Microsoftからの公式発表はありません。
これらの問題に対する解決方法は、KB5050009やKB5050021をアンインストールし、Windows Updateを一時停止することですが、月例パッチにはゼロデイ含む多数の重大な脆弱性への対処が含まれており、安易なアンインストールは非推奨です。
お使いのPCの利用状況に応じて、慎重に検討してみてください。
参考サイト:Windows Latest
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