2023年12月13日、マイクロソフトが12月の月例セキュリティ更新プログラム/ Windows Update の配信を開始しました。Windows 11 バージョン23H2/22H2には「KB5033375」が配信されましたが、これを適用した一部ユーザー(主に企業や大学での利用者)から、Wi-Fi接続が切断される、不安定になったとの不具合報告が上がっているとWindows Latestが報じています。
Microsoftフォーラムのスレッドでは、WPA2 Enterprise SSID を 802.11r で使用すると Wi-Fi の問題が発生することが示唆されています。802.11r を無効にすると接続が回復するように見えますが、ローミングの問題が発生する可能性があるため、これは理想的な対処法とは言えないようです。
この問題は広範囲に及んでおり、さまざまな大学や教育機関からもWi-Fi接続への注意喚起が報告されているとの事。現時点でMicrosoftはこの問題を認めておらず修正も提供していませんが、すでにこの報告を調査しているとのことです。
なお、このWi-Fi接続が切断/不安定になる不具合は、「KB5033375」だけでなく、オプションパッチの「KB5032288」でも影響する可能性があるようです。
もしも不具合に遭遇した場合は、影響を受けるSSIDで802.11rを無効にするか、PEAP から EAP-TLS に切り替えるか、「KB5033375」「KB5032288」のアンインストールをお試しください。ただし、「KB5033375」はゼロデイ脆弱性への対処を含む重要なセキュリティアップデートです。安易なアンインストールは行わないようご注意を。
企業や大学でこの問題に遭遇した場合は、セキュリティ部門などの指示に従ってください。
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