先日Windows Updateにて配信された、Windows 11及びWindows 10向けの4月の月例更新プログラムを適用する際に、インストールに失敗したり、一部環境でインストール後に白い画面が表示される不具合が報告されています。
Windows Latestの記事によると、Windows 11 KB5036893がインストールに失敗し、0x800705b9、0x800f0823などのエラーが表示されるとの事。また、インストールに成功しても、テキスト/画像/ボタンのない白い画面が表示されたり、アカウント設定を変更できない、PCの速度が極端に遅くなる、モニターの電源が入らないなどの問題も一部環境で発生しているとの事。そして、同様の問題がWindows 10 KB5036892でも報告されているようです。
なお、これらの不具合は先月のオプションパッチでも報告があったとの事。
管理の環境では、現状Windows 10もWindows 11も正常に動作していますが、一応皆さんご注意ください。
Windows 11でKB5036893に失敗し「0x800705b9」「0x800f0823」などのエラーが発生する場合の対処方法
もしもWindows 11 KB5036893のインストールに失敗し、「0x800705b9」「0x800f0823」などのエラーが発生する場合は、以下の方法で対処できるかもしれません。なお、現時点でMicrosoftからの公式な不具合報告は入っておりません。
- メディア作成ツールをダウンロードしてツールを実行し、個人用のファイルとアプリを保持したまま「この PC をアップグレードする」を選択する
- MicrosoftのUpdateカタログからセキュリティ更新プログラムの .msu (オフライン インストーラー) ファイルをダウンロードして、手動でインストールする
エラーコードとしては、以下のようなものが表示されるようです。
- 0x800705b9
- 0x800f0823
- 0x8007007e
- 0x800f081f
- 0x8000ffff
- 0x800f0984
- 0x80073701
Windows 11 KB5036893適用後に白い画面が表示される場合の暫定対処方法
もしもWindows 11 KB5036893適用後に白い画面が表示される場合は、以下の対処方法で直るかもしれません。
- インターネットを切断する(LANケーブルを抜く、WiFiをオフにするなど)
- デスクトップが正常に起動するか確認
- 2回目の再起動では不具合が発生しないとの報告
なお、上記の「白い画面」が表示される不具合以外にも、アカウント設定を変更できない場合や、PCのパフォーマンスが極端に低下する、モニターの電源が入らないなどの問題が発生している場合もあるようです。
一応該当の月例更新プログラムをアンインストールすることで直ったとの報告もありますが、ゼロデイ含む重大な脆弱性が複数修正されている重要なセキュリティパッチとなります。よほどの不具合が無い限りは、しばらく様子を見た方が良いかもしれません。
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