2024年5月のWindowsセキュリティ更新プログラム「KB5037765」をWindows Server 2019などにインストールしようとすると、0x800f0982エラーで更新に失敗する不具合が発生していましたが、Microsoftが5月23日、この不具合に対処した定例外の緊急パッチ「KB5039705」の配信を開始しました。
もしも不具合に遭遇している場合は、配信された「KB5039705」を適用してください。なお、KB5039705は累積的な更新プログラムであるため、KB5039705をインストールする前に以前の更新プログラムを適用する必要はありません。
不具合の概要
2024年5月14 日にリリースされた2024年5月のWindowsセキュリティ更新プログラム「KB5037765」をWindowsサーバーにインストールしようとすると、インストールプロセス中にインストールがエラーコード0x800f0982で失敗する可能性があります。この問題は、英語 (米国) 言語パックがインストールされていないデバイスに影響を与える可能性が高くなります。
ユーザーがエラー コード0x800f0982に遭遇するだけでなく、デバイスがエラーコード0x80004005で2024年5月のセキュリティ更新プログラムのインストールに失敗するという報告も受けています。このエラーは、英語 (米国) 言語パックがインストールされている場合でも発生する可能性があります。
一部のユーザーからは、Windows 10 バージョン1809でも、この更新プログラムのインストールエラーが報告されました。このWindowsバージョンのHomeエディションとProエディションは2020年にサービス終了となっているため、Windowsのホームユーザーがこの問題に遭遇する可能性は低いです。
対処状況
この問題は、通常のチャネルから入手できる帯域外 (OOB) アップデート「KB5039705」で解決されました。
これは累積的な更新プログラムであるため、KB5039705をインストールする前に以前の更新プログラムを適用する必要はありません。影響を受けるバージョンの以前のすべての更新プログラムが置き換えられます。
この更新プログラムには、5B更新プログラムで利用可能な追加のセキュリティ更新プログラムは含まれていません。このOOBをインストールするには、デバイスの再起動が必要です。
組織が影響を受けるプラットフォームを使用していて、2024年5月のセキュリティ更新プログラムをまだ展開していない場合は、代わりにこのOOB更新プログラムを適用することをお勧めします。
この更新プログラムをインストールするには、KB5039705の「この更新プログラムを入手する方法」の手順に従ってください。
影響を受けるプラットフォーム
今回の不具合の影響を受けるプラットフォームは以下の通りです。
- Client: Windows 10, version 1809; Windows 10 Enterprise LTSC 2019
- Server: Windows Server, version 1809; Windows Server 2019
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