2026年1月の更新プログラム適用後、Windows 11 23H2の一部の環境で発生していた「シャットダウンができず再起動してしまう」不具合が、依然として解消されていません。さらに、有償延長サポート(ESU)を利用しているWindows 10 22H2環境においても、新たに同様の症状が確認されました。
本記事では、「仮想セキュアモード(VSM)」を有効にしている環境などで発生しているこの問題の現状と、対象となる条件について解説します。
Windows 11 23H2:VSM有効環境では不具合が継続中
Windows 11 23H2向けに配信された更新プログラム(KB5077797やKB5078132など)において、PCを終了しようとしても勝手に再起動してしまう症状が報告されています。
Microsoftの調査によると、この問題は「仮想セキュアモード (VSM)」が有効で、かつ「セキュア起動 (Secure Launch)」に対応した特定のハードウェア構成で発生します。1月下旬に配信されたプレビュー更新プログラムでも、この構成下での不具合は「既知の問題」として未解決のままとなっており、根本的な修正には至っていません。
Windows 10 22H2 (ESU):新たに不具合の対象に
これまでWindows 11特有の問題と見られていましたが、Windows 10の有償延長サポート(ESU)やLTSC(長期サポート版)を利用している環境でも、2026年1月のセキュリティ更新(KB5073724、KB5078129等)以降、同様のトラブルが報告され始めました。
特定のセキュリティ設定を必要とする環境において、OSの世代を問わずシャットダウンが正常に行えない状況が広がっています。
発生している主な症状
- 予期せぬ再起動: 電源が切れる直前でシステムが勝手に再起動し、再びロック画面に戻ってしまう。
- 終了不可: 正常な手順での電源オフができず、作業の中断に支障をきたす状況が発生しています。
ユーザーの留意点と注意点
Microsoftは現在、解決に向けた修正プログラムの開発を進めています。対象となる環境(主にVSM有効設定)のユーザーは以下の点に留意してください。
- 「休止状態」も失敗する可能性: 本不具合はシャットダウンだけでなく「休止状態」にも影響します。作業内容を保存して休止させたつもりが、再起動してバッテリーを消費したり、未保存のデータが失われたりするリスクがあるため注意が必要です。
- 更新のアンインストールは非推奨: 記事執筆時点において、更新プログラムを削除することは重大なセキュリティリスクを伴うため、原則として推奨されません。
- 強制終了の回避: シャットダウンできないからといって電源ボタンを長押しする強制終了を繰り返すと、ストレージの故障やシステムファイルの破損を招く恐れがあります。
特定のセキュリティ構成を利用しているユーザーは、Microsoftからの公式発表および「Windows Release Health」のステータス更新を注視してください。


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