【Windows Update】マイクロソフトが2019年3月の月例パッチをリリース。現時点で大きな不具合報告は無し。

【Windows Update】マイクロソフトが2019年3月の月例パッチをリリース。現時点で大きな不具合報告は無し。 Microsoft Tips
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2019年3月13日、マイクロソフトが3月の月例セキュリティパッチ/ Windows Update の配信を開始しました。先日よりセキュリティ情報の提供方法が変更になりましたので、詳細についてはマイクロソフトの「セキュリティ更新プログラム ガイド」をご参照ください。

今月は、新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、新規のセキュリティ アドバイザリ 3 件の公開、既存の脆弱性情報 3 件の更新が行われています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに Win32/GraceWire に対する定義ファイルが追加されています。

そしてAdobe関連のFlash Playerなどのアップデートも配信中です。「MyJVN バージョンチェッカ」などを使い、各種ソフトウェアが最新の状態になっているか、併せてチェックしておきましょう。

また、先日Google Chromeへのゼロデイ攻撃が発覚しましたが、これはWindows 7の欠陥との合わせ技との事。すでに「Chrome」のアップデートや「Opera」「Vivaldi」など、他の「Chromium」系ブラウザーにもアップデートが入っているようですが、現時点でまだ“Windows 7の欠陥”は修正されていないようです。「Chromium」系ブラウザを使用中のユーザーは、一度手動でアップデートを確認しておいてください。
参考:Google Chromeへのゼロデイ攻撃はWindows 7の欠陥との合わせ技 ~Windows 10への更新を|窓の杜

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2019年3月「Windows Update」での不具合について

2019年3月の「Windows Update」では、現時点で大きな不具合報告は入ってきておりません。今後不具合情報が入り次第、このページに追記してお伝えしていきます。

※このページを再訪問した際は、念のためにブラウザの【更新】ボタンをおしてください。ブラウザキャッシュの関係で、最新の情報が表示されない場合があります。

 

「更新プログラム」適用で不具合が発生した場合、不具合の原因となる「更新プログラム」が分かっているなら、手動でアンインストールすることで不具合が解消する場合があります。その際には以下の記事を参考に対処してみてください。

もしも「更新プログラム」の適用に失敗する場合、以下のページにて対処方法を「Windows プラットフォームサポート Setup チーム」が解説してくれています。上手くいかない場合は参考に。

 

2019年3月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始

2019年3月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。対象となるのは以下のソフトウェア。

  • Internet Explorer
  • Microsoft Edge
  • Microsoft Windows
  • Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
  • Adobe Flash Player
  • ChakraCore
  • Team Foundation Server
  • Skype for Business
  • Visual Studio
  • NuGet

 

対象:Windows 10 v1809、v1803、v1709、v1703、v1607、32 ビット版システム用 Windows 10、x64 ベース システム用 Windows 10 (Edge を除く)
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 v1809 セキュリティ更新プログラム: 4489899
Windows 10 v1803 セキュリティ更新プログラム: 4489868
Windows 10 v1709 セキュリティ更新プログラム: 4489886
Windows 10 v1703 セキュリティ更新プログラム: 4489871
Windows 10 v1607 セキュリティ更新プログラム: 4489882
Windows 10 セキュリティ更新プログラム: 4489872

対象:Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1803、v1709)
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2019 セキュリティ更新プログラム: 4489899
Windows Server 2016 セキュリティ更新プログラム: 4489882
Windows Server Version 1803 セキュリティ更新プログラム: 4489868
Windows Server Version 1709 セキュリティ更新プログラム: 4489886

対象:Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 マンスリー ロールアップ: 4489881
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4489883
Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4489884
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4489891
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4489878
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4489885
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティ更新プログラム: 4474419
Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4489880
Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4489876

対象:Microsoft Edge
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 v1809 上の Microsoft Edge およびWindows Server 2019 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489899
Windows 10 v1803 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489868
Windows 10 v1709 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489886
Windows 10 v1703 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489871
Windows Server 2016 上の Microsoft Edge およびWindows 10 v1607 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489882
Windows 10 上の Microsoft Edge セキュリティ更新プログラム: 4489872

対象:Internet Explorer
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 v1809 上の Internet Explorer 11 およびWindows Server 2019 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489899
Windows 10 v1803 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489868
Windows 10 v1709 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489886
Windows 10 v1703 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489871
Windows Server 2016 上の Internet Explorer 11 およびWindows 10 v1607 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489882
Windows 10 上の Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4489872
Windows Server 2008 上の Internet Explorer 9、Windows 7 上の Internet Explorer 11、Windows Server 2008 R2 上の Internet Explorer 11、Windows 8.1 上のInternet Explorer 11、Windows Server 2012 R2 上のInternet Explorer 11、Windows Server 2012 IE 上のInternet Explorer 10 累積的: 4489873
Windows Server 2012 上の Internet Explorer 10 マンスリー ロールアップ: 4489891
Windows 7 上の Internet Explorer 11 および Windows Server 2008 R2 上の Internet Explorer 11 マンスリー ロールアップ: 4489878

Windows Server 2008 上の Internet Explorer 9 マンスリー ロールアップ: 4489880

対象:Microsoft Office 関連のソフトウェア (SharePoint を含む)
最大深刻度:重要
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Lync Server の 2013 2018 年 7 月の更新プログラム: 2809243
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版): 4462226
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版): 4462226Microsoft SharePoint Enterprise Server 2016: 4462211
Microsoft SharePoint Foundation 2013: 4462208

対象:.NET Core SDK、Nuget、Mono Framework
最大深刻度:重要
最も大きな影響:改ざん
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft .NET および .NET Core のダウンロード: https://dotnet.microsoft.com/download

対象:Visual Studio
最大深刻度:重要
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Visual Studio のダウンロードhttps://visualstudio.microsoft.com/downloads/

対象:ChakraCore
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki (英語情報) と https://github.com/Microsoft/ChakraCore/releases/(英語情報) を参照してください。

対象:Adobe Flash Player
最大深刻度:注意
最も大きな影響:多層防御
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Adobe Flash Player セキュリティ更新プログラム: 4489907
Adobe Flash Player アドバイザリ: ADV190008

対象:Team Foundation Server
最大深刻度:注意
最も大きな影響:なりすまし
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Team Foundation Server の名称は Azure DevOps Server に変更されました。Azure DevOps Server の詳細については、こちらを参照してください。https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/devops/server/?view=azure-devops (英語情報)

データ引用元:2019 年 3 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|日本のセキュリティチーム

 

詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。

 

以下、いくつか注意点をまとめておきます。

まず新元号への対応について。以下のページでマイクロソフトが新元号への対応についての情報をまとめています。特に会社/企業で「Windows」「.NET Framework」「Microsoft Office」を使用中の方は、一度目を通しておくと良いでしょう。

 

次にOffice関連の話題。2018年10月31日より、Microsoft Office 365ではTLS 1.0および1.1のサポート廃止が予定されています。これにより、TLS 1.2をサポートしない古いブラウザ等では、Office 365に接続できなくなる可能性があります。利用中のユーザーは十分ご注意ください。
また、2020年前半、Internet Explorer 11, Microsoft Edge にて、TLS 1.0およびTLS 1.1を既定で無効化する措置を行う予定となっています。こちらも利用中のユーザーはご注意ください。

TLS 1.2 を使用できないクライアントの一例

  • Android 4.3 およびそれ以前のバージョン
  • Firefox 5.0 およびそれ以前のバージョン
  • Windows 7 上の Internet Explorer 8 ~ 10 およびそれ以前のバージョン
  • Windows Phone 8.0 上の Internet Explorer 10
  • Safari 6.0.4/OS X10.8.4 およびそれ以前のバージョン

 

Windows 10 RS2 (1703) 以降において、Microsoftアカウントとの「設定の同期」が仕様変更されています。一応注意喚起しておきます。

 

Windows 10の以下のバージョンはサポート終了となっています。
■初期バージョン「1507」は、2017年5月9日(米国時間)にサポートが終了となりました。
■「Windows 10 November Update(1511)」に対するセキュリティ更新プログラムの提供は2017年10月10日で打ち切られました。
■Windows 10 バージョン 「1607」(Anniversary Update)のサポートは2018年4月10日で終了となりました。また、Office 2007のサポートも2017年10月10日で終了しました。
■Windows 10 バージョン 「1703」のサポートが2018年10月10日で終了しました。

※Windows 10 バージョン 「1709」のサポートは2019年4月9日までとなっているのでご注意を。次回が最後のセキュリティアップデートとなる予定です。

参考:2018 年にサポートが終了する製品|Microsoft

いずれも該当バージョンを使用中の方は速やかに最新バージョンにアップデートしましょう。

Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法:左下【スタート】ボタンをクリック>設定>システム>バージョン情報>下にスクロールし“Windowsの仕様”で確認できます。

Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法

 

そして2020年1月14日には「Windows 7」の延長サポートがついに終了します。現在Windows 7を利用している方は、Windows 10への移行準備をお忘れなく。また、「Office 2010」も2020年10月13日に全てのサポートが終了となります。利用中のユーザーは十分ご注意ください。

個人的なWindows 10パソコン買い替え時のおすすめスペックなどを以下の記事でまとめています。良かったら参考にしてみてくださいね。

 

そして、2018年7月31日にEMET (Enhanced Mitigation Experience Toolkit) のサポート ライフサイクルが終了しました。使用中の方はご注意ください。

 

なお、日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。

Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような指示がポップアップで出ます。速やかに再起動させましょう。

Windows 10:Windows Update後の再起動指示

 

また、【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合も、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。

更新して再起動、更新してシャットダウン

 

もしも久しぶりにパソコンを起動した際などは、「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合もあり、1回更新してもまだ残っている場合があります。

左下スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>Windows Update>更新プログラムのチェック

を押して、このように更新状態が「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されるまでは、しっかり更新処理を行うのがおすすめ。

ただし、「更新プログラムのチェック」を手動で押すと、“上級ユーザー”とみなされ、一般ユーザーよりも早めに更新プログラムが配信される場合もあります。場合によっては不安定なプログラムが配信される可能性もあるので、通常はむやみに押すべきではないとの指摘もあります。一般ユーザーは月例パッチを早めに適用したい際などに活用すると良いでしょう。

Windows Update:更新プログラムのチェック

 

Adobe Flash Playerなどのアップデートもお忘れなく!

その他、Adobe Flash Playerの更新プログラムなども提供されています。こちらもきちんと更新しておきましょう。

また、Javaやブラウザ等も適時更新しておくことは非常に重要です。ぜひ「MyJVN バージョンチェッカ」などを活用し、更新状況を確認しておきましょう。月に1度は確認しておくと安心ですよ。

※2019年1月16日をもってJRE版の公開が終了となりました。利用中のユーザーは「MyJVNバージョンチェッカ .NET Framework版」へ移行してください。JRE版の利用は停止するよう、指示が出ております。ご注意を。

起動するとこのようにチェックされます。Windows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。

※「MyJVN バージョンチェッカ」でエラーが出る場合は、最新バージョンに更新して再度お試しください。

MyJVN バージョンチェッカ

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コメント

  1. jan より:

    Windows Update、終了しました。いちいち再起動するのがめんどうなんですが(なにか作業をしているときなど)しかたがないですよね。不具合はありません。

    • よっしー より:

      お疲れさまです!こちらも現状特に不具合は発生していません。再起動は以前に比べると随分賢くなったとは思いますが、確かに面倒ですね(;´∀`)