長らく「AI分野では出遅れ気味」と言われてきたAppleですが、Siri AIの登場で、ついにiPhoneでも実用的なAI機能が使えるようになります。iOS 27の目玉として登場した新しいSiriは、現在は英語でのベータ提供ですが、Appleは来月(10月)に日本語を含む5言語へ対応すると案内しています。
その対応を担うのが、現在リリース候補版(RC)まで進んでいる「iOS 27.2」です。
この記事では、Siri AIで何ができるのか、どのiPhoneで使えるのか、気になる「利用回数の上限」や「有料化」まで、初心者の方にもわかりやすくまとめます。
Siri AIとは?従来のSiriとの違い
Siri AIは、Appleが「完全に生まれ変わったSiri」と位置づける新しいバージョンです。Apple Intelligenceをベースに、メッセージ、メール、写真などから必要な情報を見つけ出す「パーソナルコンテクストの理解」に対応しています。
従来のSiriは、タイマーや電話といった決まった操作が中心でした。Siri AIは自然な会話を続けられるうえ、1回の依頼に複数のタスクを含められます。iPhoneだけでなく、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Proにも搭載されます。
iOS 27.2で日本語に対応|配信時期は?
現在のSiri AIは英語のみの提供です。しかし、iOS 27.2のベータ版では、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語でSiri AIが使える状態になっています。
配信時期の状況は次のとおりです。
- 10月19日にiOS 27.2のリリース候補版(RC)が開発者向けに配信されました。
- Appleは新しい言語の提供を10月と案内していたため、10月末までの公開が見込まれています。
- 正式版の配信日は、現時点でAppleから発表されていません。
公開されたら、設定アプリの「一般」→「ソフトウェアアップデート」から更新できます。日本語のSiri AIを使うには、iOS 27.2以降へのアップデートが前提になると考えられます。
日本語のSiri AIでできること
Siri AIの主な機能は、次の4つです。
1. パーソナルコンテクストの理解
メッセージ、メール、写真、メモ、リマインダーなどの中から、探したい情報を会話のように尋ねるだけで見つけてくれます。たとえば、以前メールで受け取ったレシピを探し、その材料をリマインダーに追加するといった使い方ができます。
2. オンスクリーン認識
画面に表示されている内容を理解し、見ているものについて質問できます。画面上の文章や画像について、アプリを切り替えずに聞けるのが便利です。
3. ウェブからの最新情報の取得
ウェブを検索して最新情報を調べ、ほぼあらゆる話題の質問に答えてくれます。
4. アプリ内でのアクション
メッセージの送信やイベントの作成など、アプリをまたいだ操作を任せられます。文章の下書き作成や添削を頼む「Siriで書く」機能も用意されています。
また、専用のSiriアプリで過去の会話を振り返ったり、新しい会話を始めたりできます。会話の履歴はiCloudで製品間を同期するため、iPhoneで始めた会話をMacなどで続けることも可能です。
Siri AIに対応するiPhoneモデル
Siri AIは、Apple Intelligenceに対応したiPhoneが対象です。対応機種は、iPhone 15 Pro系以降、iPhone 16シリーズ以降、iPhone Air、iPhone Duoです。具体的には、次のモデルが挙げられています。
- iPhone Duo、iPhone 18 Pro / Pro Max、iPhone 17 Pro / Pro Max、iPhone Air、iPhone 17、iPhone 17e
- iPhone 16 Pro / Pro Max、iPhone 16 / 16 Plus、iPhone 16e、iPhone 15 Pro / Pro Max
つまり、iPhone 15(無印)や15 Plus、iPhone 14以前は、iOS 27に更新してもSiri AIの対象外です。iPhone 11〜13もiOS 27自体は使えますが、Apple Intelligenceは15 Pro以降に限られます。
次の2点にも注意してください。
機種によって使える機能が違う
一部の機能には、より高性能なオンデバイスモデル「AFM Core Advanced」が必要です。対応するのはiPhone Air、iPhone 17 Pro以降、iPhone Duoなどです。たとえば「表現豊かな声(Expressive Voices)」は、iPhone 17 Pro / Pro Max、iPhone Air、iPhone 18 Pro / Pro Maxで利用できます。
言語と地域の条件がある
端末の言語とSiriの言語を、同じ対応言語に設定する必要があります。また、Apple Accountが対象地域のものであることも条件です。日本語版の配信後は、どちらも日本語にそろえておきましょう。
対象外のiPhoneをお使いの方へ
お使いのiPhoneが対象外で、Siri AIを試したい方は、買い替えを検討するきっかけになるかもしれません。ただし、現在はベータ版で利用上限もあるため、今後の発表を見ながら焦らず判断するのがおすすめです。
比較的手頃にSiri AIを使いたい方はiPhone 16シリーズ、表現豊かな声など一部の機能も含めて使いたい方はiPhone 17 Pro以降やiPhone Airが目安になります。
利用回数の上限と有料化について
気になるのはお金の話です。現時点でわかっていることをまとめます。
まず、ベータ期間中は追加料金なしで使えます。ただし、Siri AIには1日あたりの利用上限があります。Appleのサポートページでは、サーバー側のモデルを使う機能に1日の利用上限があり、その対象にSiri AI、写真の編集ツール、Image Playgroundなどが挙げられています。
上限の考え方について、Appleは次のように説明しています。
- 上限は機能、リクエストの複雑さ、システムの混雑状況などによって変わります。
- 上限の回数、料金、開始時期はいずれも公表されていません。
- 上限を広げる「拡張アクセス」は、将来有料で提供される予定です。
日本の公式ページの脚注にも、将来は有料で上限を広げる予定だと記載されているとのことです。
有料化の方法はまだ未定ですが、ティム・クック氏が決算説明会で、ヘビーユーザーは有料のiCloud+プランへ移行する可能性があると示唆した、と報じられています。ただしこれは報道ベースの情報で、正式な発表ではありません。タイマーや電話、スマートホーム操作といった通常のSiriの使い方では、上限をあまり意識せずに済むと見られています。
まとめ:日本語のSiri AIは10月末に注目
Siri AIは、メッセージや写真などの個人情報を理解し、画面の内容も見て、ウェブの最新情報まで調べてくれる新しいSiriです。AI分野で出遅れ気味と言われてきたAppleが、ようやく実用的なAI機能をiPhoneに届けてくれる形になります。
日本語対応を含むiOS 27.2は、すでにRC版が出ており、10月末までの配信が見込まれています。対応機種はiPhone 15 Pro以降で、ベータ版のため1日の利用上限があります。上限の回数や有料プランの価格は未発表なので、今後のAppleの発表に注目しましょう。日本語版が公開されたら、実際に試した使い心地もこのブログでお伝えしていきます。


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