Appleがサブスクまとめ割「Apple One」サービスを日本でも開始しました。
今回提供されるサブスクリプションバンドルサービス「Apple One」は、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudストレージの4つのサービスがバンドルされたお得なパッケージとなっています。
現時点では個人プランが月額1,100円、ファミリープランが1,850円で、それぞれ単体で契約するよりも、個人プランで月額1,210円、ファミリープランだと1,230円お得となります。これら4つのサービスに魅力を感じるなら、かなりお得なサービスでしょう。
ただし、利用状況によってはかえって割高となる場合も。
例えば、管理人は現在Apple Musicの年間プラン(9,800円/12ヵ月)とiCloud 50GB(月額130円)を利用しています。そしてApple TV+とApple Arcadeには魅力を感じず不要。となると、「Apple One」を契約することで、現状よりも年間1,840円多く出費することになります。
そのため、契約する際には現在のAppleのサブスクサービスの利用状況と、各サービスにどの程度魅力を感じるのか、よく検討してから契約するのがおすすめです。
Appleのサブスクまとめ割「Apple One」とは?
「Apple One」は、Appleのサービス4つをワンセットにしたお得なサブスクリプション。人気が高いAppleのサービスを魅力的なセットプライスで利用できます。
「Apple One」に含まれるサービスは以下の4つとなります。
- Apple Music:7,000万以上の曲をストリーミングで楽しめます。ダウンロードもできて広告はありません。
- Apple TV+:高い評価を得ているApple Originalの番組や映画を楽しめます。
- Apple Arcade:ゲームを100以上ラインナップ。広告はなく、追加の課金も一切ありません。
- iCloudストレージ:個人プラン/50GB、ファミリープラン/200GB
※別途お金を払う事で容量をアップすることも可能。
Apple One:個人プランとファミリープランの内容と価格(月額料金)
「Apple One」の【個人】プランと【ファミリー】プランの内容と価格(月額料金)は以下の通りです。
■Apple Music
■Apple TV+
■Apple Arcade
■iCloudストレージ:50GB
※別途お金を払う事で容量をアップすることも可能。
■Apple Music
■Apple TV+
■Apple Arcade
■iCloudストレージ:200GB
※別途お金を払う事で容量をアップすることも可能。
Apple Oneの契約方法
「Apple One」を契約する方法は以下の通り。
まずはiPhoneの「設定」アプリを起動し、上部に表示されている【Apple ID】をタップします。
続いて【サブスクリプション】をタップ。
現在契約中のサブスクリプションの一覧が表示されます。ここに【Apple Oneを入手する】が表示されていると思うのでこれをタップ。
※表示されない場合は少しそのまま待つと表示されるかと思います。
※ちなみに「Apple TV+」の無料トライアルは、当初よりも2カ月延びています。
※ここにもしも契約した覚えのないサービスが表示されている場合は、良くチェックし、不要なものは解約しておきましょう。不正アプリによる登録が行われている可能性もあります。
画面が遷移し、以下の画面が表示されます。後は「個人」もしくは「ファミリー」プランを選択し、最後に【無料トライアルを開始】をタップします。
※「Apple One」の契約に関するサービス状況が不安定な場合もあるようです。この画面が表示されない場合は、一旦「設定」アプリを再起動してみるか、時間をおいて再度試してみてください。
その後は承認画面が表示されるので、Face IDやTouch IDを使って認証してください。「ようこそ Apple One」と表示されれば契約完了です。
Apple One:現在の利用状況によっては逆に損する場合も
なかなかお得感のある「Apple One」ですが、現在利用しているサービスの契約状況や利用状況によっては、逆に損する場合も出てきます。
自分の場合、現在は「Apple Music」を年間プランで契約し、別途「iCloud:50GB」を契約しています。そして「Apple TV+」と「Apple Arcade」には正直言って契約するほどの魅力を現状では感じていません。
状況を整理しておきます。
1,100円×12ヵ月=13,200円
■iCloudストレージ 50GB:130円×12=1,560円
合計:11,360円
■iCloudストレージ 50GB:130円×12=1,560円
合計:13,320円
計算すると、「Apple TV+」と「Apple Arcade」が不要なら、「Apple Music(年間プラン)」と「iCloud:50GB」を個別に契約した方が年間1,840円お得となる計算です。
勿論、「Apple TV+」と「Apple Arcade」に魅力を感じるなら「Apple One」を契約した方がお得ですが、この辺りは利用予定のサービスを良く検討してから契約してくださいね。自分なら浮いた1,840円を後述する「Amazon Prime」会費に当てます。
なお、「Apple Music(月額プラン)」と「iCloud:50GB」を契約しているなら、「Apple One」を契約した方が年間120円お得になります。この場合は素直に「Apple One」に移行した方がお得感が出てくるかと思います。
今後の課題は「Apple TV+」と「Apple Arcade」の内容の充実か。
現時点では、「Apple Music」は非常に魅力的な音楽ストリーミングサービスだと思いますし、この手の音楽サービスの中では最も曲数等は充実している印象。実際に利用していても特に不満はありません。
そして「iCloud」については、無料の5GBではデータバックアップ用途では正直言って不十分。そこで自分の場合、しょうがなく50GBプランを契約している状況。となると、今回のサービスに「iCloud」が含まれているのは妥当なところでしょう。
一方、「Apple TV+」と「Apple Arcade」は個人的に微妙な印象。
まず「Apple TV+」は、Amazonの「Prime Video」のような様々な映画やドラマ、アニメが見放題になるわけではなく、あくまでもAppleオリジナルの映画やドラマ、アニメが見放題になるもの。もちろん、これらに魅力を感じるなら契約する意味があるのですが、自分は「Apple TV+」を契約するぐらいなら、「Amazon Prime」を契約して「Prime Video」を視聴したり、「NetFlix」を契約する方が魅力的だと思います。
そして「Apple Arcade」ですが、こちらはサービス開始以来、全くと言っていいほど盛り上がっていません。サービス開始当初からゲームの提供が少なく、現時点でも人気の上位はサービス開始当初からあるゲームが大半を占めています。新作も微妙なものばかり。結局ゲーム会社からすると、「Apple Arcade」にゲームを提供しても追加の課金が許されないため、現在のスマホゲームの収益形態から考えると利益が出にくく、あまりゲームを提供することに魅力を感じないのでしょう。
当初は「ディアブロの新作がApple Arcade独占タイトルとして開発中!?」なんて情報もありましたが、その後音沙汰無し。結構期待してたんですけどね。
現時点の情報では「Android、iPhone、iPadでの限定配信を予定」となっています。Android、、、
そのため、今回の「Apple One」はある意味定番の「Apple Music」と「iCloud」の合算料金に、利用者の少ない「Apple TV+」と「Apple Arcade」をほぼ無料で加え、少しでも利用者(アクティブユーザー)数を増やしたいApple側の意図が見え隠れしている印象です。
現時点では正直言って「Apple TV+」と「Apple Arcade」に魅力を感じないため、「Apple One」は契約しないと思いますが、今後ファミリープランを利用するようになれば検討するかもしれません。
※現時点で「Apple Music」のファミリープランには年間プランがないため
また、「Apple TV+」の内容の充実、および「Apple Arcade」に魅力的な大作ゲームが提供されるなら、前向きに検討しようかなと思っています。
という事で、皆さんも「Apple One」を契約する際は、各サービスにどの程度魅力を感じるのかじっくり検討して契約してみてくださいね。
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