Appleが、iPhone XS以降に「iOS 18.6.1」を、Apple Watch Series 6以降向けに「watchOS 11.6.1」を配信開始しました。いずれも、再設計された血中酸素濃度測定機能を米国のApple Watchユーザー向けに再導入するためのアップデートとなります。
この件の背景ですが、米国の医療機器メーカーMasimoが、Appleの「血中酸素ウェルネスアプリ」を自社特許侵害にあたるとAppleを提訴。裁判はMasimoが勝利し、結果としてApple Watch Series 9、Series 10、およびApple Watch Ultra 2から血中酸素測定機能が削除されていたのです。なお、日本のApple Watchユーザーは、米国製を利用していない限り、この影響は受けません。
今回公開されiOS 18.6.1/watchOS 11.6.1は、この特許問題に対処したもので、やっと米国のApple Watchユーザーも血中酸素濃度測定機能が再利用可能になります。
なお、今回のアップデートにはCVEベースの脆弱性修正は含まれておりません。皆さん時間の余裕のある際に適用しておきましょう。
iOS 18.6.1のアップデート内容
iOS 18.6.1のアップデート内容は以下の通りです。
このアップデートには、Apple Watch Series 9、Series 10、およびApple Watch Ultra 2をお持ちの米国のユーザを対象とした新しい血中酸素ウェルネスの体験が含まれます。測定値はiPhone上で計算され、ヘルスケアアプリで表示されます。
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下をご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/100100
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