Windows 10 22H2にオプションパッチ「KB5063842」が配信開始。「組織向けWindowsバックアップ」提供開始や各種不具合修正など。必要に応じてインストールを

Windows 10 22H2にオプションパッチ「KB5063842」が配信開始。「組織向けWindowsバックアップ」提供開始や各種不具合修正など。必要に応じてインストールを Windows 10
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Microsoftは、Windows 10 バージョン22H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5063842」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5063842」では、「組織向けWindowsバックアップ」の一般提供開始やWindows 10のキーレス商用ESU(延長セキュリティ更新プログラム)ソリューションをWindows 365のサブスクリプションと併用しているユーザー向けに、外部へのネットワーク通信をブロックできる新機能の追加、Windowsのテキストボックスにおいて、特定の補助文字が表示されない不具合の修正、Windowsの検索ウィンドウで、プレビューウィンドウが正しく表示されない不具合の修正、リモートデスクトップサービス(RDS)環境において、リダイレクトされたWebカメラデバイスが正常に認識されない不具合の修正などが行われています。

あくまでも「KB5063842」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

なお、「KB5063842」の内容とセキュリティ更新を含む次回の定例月例パッチは9月10日(水)に配信予定です。

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「KB5063842」のアップデート内容

「KB5063842」の更新には、セキュリティ以外の各種品質改善が含まれています。主な変更点は次のとおりです。

Windows 10 バージョン 22H2

[共通コントロール]

  • 修正:Windowsのテキストボックスにおいて、特定の補助文字(※絵文字や特殊な漢字など、基本的な文字セット以外の文字)の表示に影響があった問題を修正しました。

[入力と構成]

  • 修正:中国語(簡体字)のIME(文字入力ソフト)に関する問題を修正しました。この問題により、一部の拡張文字が空白のボックスとして表示されていました。

[ライセンス]

  • 新機能! このアップデートでは、Windows 10のキーレス商用ESU(延長セキュリティ更新プログラム)ソリューションをWindows 365のサブスクリプションと併用しているお客様向けに、外部へのネットワーク通信をブロックできる新機能を追加しました。この機能強化は、ゼロエグゾーストポリシー(※組織外へのデータ送信を一切許可しないセキュリティ方針)への準拠をサポートします。

[携帯電話会社プロファイル]

  • 更新:国と通信事業者の設定資産(COSA)プロファイルを更新しました。

[マルチメディア]

  • 修正:リモートデスクトップサービス(RDS)環境において、リダイレクトされたWebカメラデバイスをmf.dllファイルが正常に認識できない問題を修正しました。

[Windows Hello]

  • 修正:顔認識の設定にある「顔認識保護の強化」チェックボックスについて、スクリーンリーダー機能であるナレーターが誤った名前を読み上げる問題を修正しました。

[検索ウィンドウ]

  • 修正:Windowsの検索ウィンドウで、プレビューウィンドウが正しく表示されないことがあった問題を修正しました。

[ファミリーセーフティ]

  • 修正:ブロックされているアプリに対して「使用許可を求める」ための承認フローが作動しない問題を修正しました。この修正により、ブロックされたアプリにアクセスすると、承認フローが期待通りに表示されるようになります。

[ポータブルデバイス]

  • 修正:「リムーバブル記憶域へのアクセス」ポリシーが正しく機能しないことがある問題を修正しました。

[組織向けWindowsバックアップ]

  • 新機能! 「組織向けWindowsバックアップ」の一般提供が開始されました! エンタープライズレベルのバックアップと復元により、スムーズなデバイス移行を体験してください。組織のデバイスを更新する場合、Windows 11にアップグレードする場合、あるいはAI搭載PCを導入する場合など、どのような状況でも、このソリューションは中断を最小限に抑えながら生産性の維持を支援し、事業継続性と組織の回復力を確保します。

以前の更新プログラムをインストールしている場合、このパッケージに含まれる新しい更新プログラムのみがデバイスにダウンロードおよびインストールされます。

「KB5063842」の既知の不具合

「KB5063842」では、現時点で以下の既知の不具合情報が提供されております。今後、不具合情報が入り次第追記いたします。

ネットワーク デバイス インターフェイスのストリーミング パフォーマンスの問題

症状:
2025 年 8 月の Windows セキュリティ更新プログラム ( KB5063709 ) をインストールした後、ネットワーク デバイス インターフェイス (NDI)を使用して PC 間でフィードをストリーミングまたは転送するときに、遅延が発生したり、オーディオとビデオのパフォーマンスが不均一になったりすることが あります。

この問題は、OBS Studio(Open Broadcaster Software) や NDI Toolsなどのストリーミングアプリに影響し 、特に ソースPCでディスプレイキャプチャが 有効になっている場合に顕著になります。帯域幅が狭い場合でも、この問題が発生する可能性があります。

回避策:
この問題を回避するには、NDIではNDI受信モードを手動で変更し、RUDPではなくTCPまたはUDPを使用することを推奨しています。手順については、NDIサポートサイト「 Windows Update後のトラフィックドロップ」をご覧ください。

次のステップ:
この問題は現在調査中であり、追加情報が入手でき次第共有されます。

 

Windows 10 22H2:「KB5063842」のダウンロード&インストール方法

Windows 10 22H2向けのオプションパッチ「KB5063842」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き「更新とセキュリティ」を開きます。

その後「Windows Update」を開き、【オプションの品質更新プログラムがあります】の項目にある「2025-08×64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2の累積更新プログラム(KB5063842)」の下部にある【ダウンロードしてインストール】をクリックします。
※表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

Windows 10 22H2:「KB5063842」のダウンロード&インストール方法

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