Windows 10のプリンター問題を解決する「KB5001567」パッチ適用後に新たな重大な印刷問題が発生中

Windows 10のプリンター問題を解決する「KB5001567」パッチ適用後に新たな重大な印刷問題が発生中 Microsoft Tips
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3月の「Windows Update」は久しぶりに厄介な問題が続発しているようです。

ユーザーの報告によると、Windows 10のプリンター問題に対するMicrosoftの最新パッチ「KB5001567」は、すべての人に正常に機能せず、別の新たな印刷問題を引き起こしていることが判明しました。

ブルースクリーン発生の致命的な不具合は改善したようですが、今度は印刷がうまく出来ない不具合が発生している模様。影響を受けるWindows 10のアップデートは、Windows 10 KB5000802(3月のパッチ)、Windows 10 KB5001567(BSODのホットフィックス)、および3月9日から16日の間にリリースされたその他のアップデートです。

皆さん十分ご注意ください。

「KB5001567」を適用した後に発生していた不具合に対処した「KB5001649」の配信が開始されています。詳細は以下の記事をご参照ください。

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不具合の内容:一部のアプリケーションまたは一部のプリンターからの印刷時に予期しない結果が発生する

今回の不具合の概要は以下の通りです。

2021年3月9日または2021年3月15日にリリースされたアップデートをインストールした後、一部のアプリから印刷すると予期しない結果になることがあります。問題には次のようなものがあります。

  • バーコード、QR コード、ロゴなどのグラフィック要素など、ドキュメントの要素が黒/カラーのソリッドボックスとして印刷されたり、欠落したりする場合があります。
  • 表の線が欠ける場合があります。また、その他のアライメントやフォーマットの問題が発生する場合もあります。
  • 一部のアプリケーションやプリンターで印刷すると、ページやラベルが空白になることがあります。

■影響を受けるプラットフォーム

  • Client: Windows 10, version 20H2; Windows 10, version 2004; Windows 10, version 1909; Windows 10, version 1809; Windows 10 Enterprise LTSC 2019; Windows 10, version 1803; Windows 10 Enterprise LTSC 2016; Windows 10, version 1607; Windows 10 Enterprise 2015 LTSB; Windows 8.1; Windows 7 SP1
  • Server: Windows Server, version 20H2; Windows Server, version 2004; Windows Server, version 1909; Windows Server, version 1809; Windows Server 2019; Windows Server, version 1803; Windows Server 2016; Windows Server 2012 R2; Windows Server 2012; Windows Server 2008 R2 SP1; Windows Server 2008 SP2

■対応状況
現在マイクロソフトは解決策に取り組んでおり、近日中に解決策が提供される見込みです。

 

3月の月例パッチで発生しているプリンター不具合についての概要

3月の月例パッチは久しぶりに厄介なプリンターに関する問題が発生しているようです。

先週、Windows 10の2021年3月の累積更新プログラムにより、特にプリンターを使用している方に「APC_INDEX_MISMATCH」や「win32kfull.sys」などのブルースクリーン発生を伴う深刻な問題が発生したことが報告されました。

 

3月15日、マイクロソフト社は、バージョン20H2、バージョン2004、バージョン1909、およびそれ以前のバージョンで一部のユーザーが経験した最近の印刷問題、およびブルースクリーンに対処するため、4つのオプションの「緊急」アップデート、KB5001567、KB5001566、KB5001568、KB5001565を公開しました。

 

しかし、これらのアップデート適用後、ブルースクリーンなどの致命的な不具合は改善したものの、新たな印刷問題が発生しているとの事。ユーザーの報告によると、Windows 10用のHotfixでは、動作中のプリンターやソフトウェアベースの印刷が壊れることもあるそうです。

有るユーザーは「BSODの問題はありませんでしたが、写真を印刷するとその一部しか紙に表示されず、また、請求書は印刷されますが、グラフィックが表示されません。他にも、すべてのDymoプリンターでラベルが真っ白に印刷される問題が発生しています。今回のKB5001567パッチは、私たちにとっての大きな印刷問題を解決していません」と述べています。

他にも「このパッチはBSODの問題を解決していると思いますが、今まで見たことがないような問題が発生しています。例えば「まったく印刷できない」「複数ページのドキュメントの最初のページしか印刷できない」「印刷するとページの半分が欠けてしまう」などの問題が大量にありました。そしてこれらの問題のどれも、今回のアバウトなアップデートでは修正されていないようです」と述べるユーザーもいます。

このような問題は昨年、パフォーマンスの問題に対処するとされていた2020年6月の累積的な更新プログラムをインストールした後、多くの人が経験した問題と同じです。マイクロソフトも今回の問題は認識しているので、次回のアップデートで問題が修正することを祈るばかりです。

なお、影響を受ける累積的な更新プログラムの全リストは以下の通り。

  • バージョン 20H2/2004 – KB5000802 (3月のセキュリティアップデート)
  • バージョン 1909 – KB5000808 (3月のセキュリティ更新プログラム)
  • バージョン 1809 – KB5000822 (3月のセキュリティアップデート)
  • バージョン 1803 – KB5000809 (3月のセキュリティ・アップデート)
  • バージョン 20H2/2004 – KB5001567 (BSOD用ホットフィックス)
  • バージョン 1909/1903 – KB5001566 (BSOD用ホットフィックス)
  • バージョン 1809 – KB5001568 (BSOD用ホットフィックス)
  • バージョン 1803 – KB5001565 (BSOD用ホットフィックス)

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