Windows 10にオプションパッチ「KB5019275」が配信開始。IMEやエクスプローラ等の不具合修正、8196文字までのURLをサポートなど。必要に応じてインストールを

Windows 10にオプションパッチ「KB5019275」が配信開始。IMEやエクスプローラ等の不具合修正、8196文字までのURLをサポートなど。必要に応じてインストールを Windows 10
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Microsoftは、Windows 10 バージョン22H2、21H2、20H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5019275」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5019275」では、IMEがアクティブな場合にマウスとキーボードを同時に使用するとアプリケーションが応答しなくなる問題やFIDO2認証でサインインに失敗する問題、タスク ビューを開くとデスクトップが応答しなくなる問題、タスクバーがちらついたりファイルエクスプローラが反応しなくなる問題への対処などが行われています。

また、この更新によって最大8196文字の長いURLのサポート追加と、「設定」アプリのシステムページに Microsoft OneDrive 加入者向けのストレージアラートが表示されるようになります。

あくまでも「KB5019275」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

なお、「KB5019275」の内容とセキュリティ更新を含む次回の定例月例パッチは2月15日(水)に配信予定です。

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「KB5019275」のアップデート内容

「KB5019275」の更新には、セキュリティ以外の各種品質改善が含まれています。主な変更点は次のとおりです。

Windows 10 バージョン 20H2

  • New! キャッシュされた Fast Identity Online 2.0 (FIDO2) 認証データに影響する問題が解決されます。最初のサインインの試行が失敗し、2回目のサインイン試行は成功します。
  • New! 「設定」アプリのシステムページに Microsoft OneDrive 加入者向けのストレージアラートが表示されます。このアラートは、ストレージの上限が近づいたときに表示されます。また、ストレージを管理し、必要に応じて追加のストレージを購入することができます。
  • 「ニュースと関心事項」に影響を与える可能性のある問題が解決されています。タスクバーがちらついたり、ファイルエクスプローラが反応しなくなったりすることがあります。
  • searchindexer.exe に影響する問題が解決されます。サインインまたはサインアウトがランダムに停止されます。
  • conhost.exe に影響する問題が解決されています。応答しなくなります。
  • ドメイン名システム (DNS) のサフィックス検索リストに関連する問題が解決されます。これを設定すると、親ドメインが欠落することがあります。
  • 最大 8196 文字の長い URL のサポートが追加されます。
  • IME(Input Method Editor)がアクティブな場合に、マウスとキーボードを同時に使用するとアプリケーションが応答しなくなる問題が解決されます。
  • タスク ビューを開くとデスクトップが応答しなくなる問題が解決されます。
  • メモリ位置が低下する問題が解決されます。この問題は、特定の HD オーディオ コントローラ ハードウェアを使用する場合に発生します。
  • MSInfo.exe に影響する問題が解決されます。Windows Defender Application Control (WDAC) のユーザー モード ポリシーの間違った実施状況が報告されます。
  • ファームウェア Trusted Platform Module (TPM) を搭載した特定のシステムに影響する問題に対処します。この問題により、AutoPilot を使用してこれらのシステムをセットアップできなくなります。
  • Microsoft Edge のランドスケープ モードでの印刷に影響する問題が解決されます。印刷出力が正しくありません。この問題は、Microsoft Defender Application Guard を使用する場合に発生します。
  • Resilient File System (ReFS) の MSba タグに影響する問題が解決されます。この問題は、非ページド プールのリークを引き起こします。
  • Resilient File System (ReFS) に影響する問題が解決されます。この問題により、非ページプールの使用量が多くなり、システムメモリが枯渇します。
  • EU データ バウンダリのサポートに備えて Windows 診断データ プロセッサの設定を有効にする方法が変更されます。詳しくは、Windows 診断データ プロセッサの構成を有効にするを参照してください。

以前のアップデートをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しいアップデートのみがデバイスにダウンロードされ、インストールされます。

 

Windows 10 バージョン21H1

このセキュリティ以外の更新プログラムには、品質の改善が含まれています。主な変更点は次のとおりです。

  • このビルドには、Windows Server, バージョン 20H2 からのすべての改善が含まれています。
  • このリリースについて追加の問題は記録されていません。

 

Windows 10 バージョン 22H2

現時点でマイクロソフトからの公式発表は確認できませんでしたが、同じ「KB5018482」となっているので大きな違いはないものと思われます。

 

「KB5019275」の既知の不具合

「KB5019275」には以下の既知の不具合があります。

カスタムオフラインメディア等でインストールされたデバイスでは新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合がある

■不具合の概要:
カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージから作成されたWindowsデバイスでは、このアップデートによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。この問題は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

※注意:Windows Updateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これには、Windows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。Windows Updateに接続しているデバイスは、追加の手順を踏まなくても常に最新版のSSUおよび最新の累積的な更新プログラム(LCU)を受け取ることができます。

■回避策:
この問題を回避するには、まず2021年3月29日以降にリリースされたSSUをカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてから、LCUをスリップストリームするようにしてください。現在、Windows 10, version 20H2およびWindows 10, version 2004で使用されているSSUとLCUの統合パッケージでこれを行うには、統合パッケージからSSUを抽出する必要があります。以下の手順でSSUを抽出してください。

  1. Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先パス>を展開します。
  2. 次のコマンドラインを使用して、先に抽出したcabからSSUを抽出します:expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <destination path>
  3. この例では、SSU-19041.903-x64.cabという名前のSSU cabが作成されます。このファイルを最初にオフラインイメージに入れ、次にLCUに入れてください。

影響を受けたカスタムメディアを使用してOSをインストールした際に既にこの問題が発生している場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接インストールすることで、この問題を軽減することができます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、「Microsoft Edge for businessのダウンロードと展開」を参照してください。

 

Windows 10 22H2 / 21H2 /20H2:「KB5019275」のダウンロード&インストール方法

Windows 10 20H2 / 21H2 / 22H2向けのオプションパッチ「KB5019275」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き「更新とセキュリティ」を開きます。

その後「Windows Update」を開き、【オプションの品質更新プログラムがあります】の項目にある「2023-01×64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2(※バージョンにより異なる)の累積更新プログラム(KB5019275)」の下部にある【ダウンロードしてインストール】をクリックします。
※表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

Windows 10 22H2 / 21H2 /20H2:「KB5019275」のダウンロード&インストール方法

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