Windows 11 24H2にオプションパッチ「KB5065789」が配信開始!AI機能を中心に多数の新機能追加と不具合修正!必要に応じてインストールを

Windows 11 24H2にオプションパッチ「KB5065789」が配信開始!AI機能を中心に多数の新機能追加と不具合修正!必要に応じてインストールを Windows 11
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Microsoftは、Windows 11 バージョン24H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5065789」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5065789」では、多数の新機能が追加されています。一例は以下の通り。

  • 「Click to Do」 のコンテキストメニューに新しく人気のあるアクションタグが追加され、最新で広く使用されているAI搭載のアクションを見つけやすくなった。
  • 輝度、音量、機内モード、仮想デスクトップのハードウェアインジケーターを画面上の異なる位置に移動できるように。
  • エクスプローラーでAIアクションを使用して、画像の編集やドキュメントの要約ができるように。
  • Windows 共有ウィンドウでお気に入りのアプリをピン留めし、必要なときにすぐにアクセスできるように。
  • 新しいキーボードショートカットが追加。入力中にエンダッシュ(–) またはエムダッシュ(—) を素早く挿入できるように。
  • Windows 11 にプラグイン・パスキーマネージャーのシームレスな統合が追加され、プラグイン認証情報マネージャーをパスキーに使用できるように。
  • 時刻、言語、キーボードに関する設定の多くが、コントロールパネルから設定に移動。

不具合も多数修正されています。Blu-ray、DVD、デジタル TV アプリにおいて、保護されたコンテンツが正常に再生できない不具合、「設定」で HDR を有効にした直後に、HDR が予期せずすぐにオフになる不具合、セーフモードに入ろうとしたときに、「問題が発生したため、PIN を利用できません」というメッセージが予期せず表示される不具合、Windows Sandbox が有効になっている場合、サインイン後に VmmemCMFirstBoot プロセスが大量の CPU を消費し、PC が応答しなくなる不具合、NetBIOS over TCP/IP NetBIOS (NetBT) 上で Server Message Block (SMB) v1 プロトコルを使用している場合に、共有ファイルやフォルダーに接続できなくなる不具合など、様々な不具合が修正されています。

なお、「KB5065789」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

「KB5065789」の内容と共にキュリティ更新を含む次回の月例パッチは10月15日(水)に配信予定です。

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「KB5065789」のアップデート内容

以下は、この「KB5065789」をインストールしたときに、この更新プログラムで解決される主な問題の概要です。新しい機能がある場合は、それもリストしています。

段階的ロールアウト

段階的ロールアウトとは、リリースされた更新プログラムが一度にすべてのユーザーに配信されるのではなく、時間をかけて徐々に提供される仕組みです。そのため、ユーザーは異なるタイミングで更新を受け取り、すべてのユーザーがすぐに利用できるわけではありません。

[Click to Do]

  • 新機能! 「Click to Do」 のコンテキストメニューに新しく人気のあるアクションタグが追加され、最新で広く使用されているAI搭載のアクションを見つけやすくなりました。
  • 新機能! 「Click to Do」の**「要約」アクションがより簡潔な要約**を提供するようになりました。テキストエンティティの出力が短く、より焦点を絞ったものになり、明確さと精度を高める継続的な改善が続いています。

[設定内のエージェント]

  • 新機能! エージェントの検索結果から、対応する設定ページへ直接移動できるリンクが利用可能になりました。この機能強化は、Copilot+ PCの「設定」内にあるエージェントに対して現在展開中です。

[デスクトップ]

  • 新機能! 輝度、音量、機内モード、仮想デスクトップのハードウェアインジケーターを画面上の異なる位置に移動できるようになりました。位置を変更するには、「設定」>「システム」>「通知」に進み、ドロップダウンリストの「画面上のポップアップの位置」からオプションを選択します。

[タスクバー]

  • 新機能! IT管理者がピン留めポリシーを適用する際に、explorer.exe を再起動する必要がなくなりました。ポリシー適用後、更新間隔に応じて、ユーザーは約8時間以内にタスクバーにピンを確認できる場合があります。

[エクスプローラー]

  • 新機能! エクスプローラーでAIアクションを使用して、画像の編集やドキュメントの要約ができるようになりました。ファイルを右クリック(または Shift+F10 を押す)し、「AIアクション」を選択するだけです。(この機能は、EEA(欧州経済領域)のお客様にはまだ提供されていません。)
    ・画像アクション: .jpg、.jpeg、.png ファイルで、4つのAI搭載画像アクションが使えるようになりました。
       ■ビジュアル検索: テキストではなく画像を使ってウェブを検索します。
       ■背景のぼかし: フォトアプリを開き、被写体を強調して背景をぼかします。
       ■オブジェクトの消去: 写真から不要な要素を削除します。
       ■背景の削除: ペイントを使用して、被写体をきれいに切り抜いた状態にし、背景を変更します。
    ・Microsoft 365 での AI アクションにより、ドキュメントの作業が容易になります。Copilot の要約アクションを使用すると、OneDrive や SharePoint に保存されているファイルの要約をファイルを一つ一つ開かずに迅速に生成できます。(この AI アクションには、アクティブな Microsoft 365 サブスクリプションと Copilot ライセンスが必要です(Microsoft アカウントおよび Microsoft Entra ID がサポートされています)。)
  • 改善: ファイルを右クリックした際の「プログラムから開く」リストで、パッケージ化されたアプリのアイコンの背後にあったアクセントカラーの背景が削除され、アイコンが見やすくなるようエクスプローラーのコンテキストメニューが更新されました(例:Snipping Tool)。
  • 改善: エクスプローラーからのクラウドファイルの起動とコンテキストメニューの読み込みのパフォーマンスを向上させるための内部的な変更が行われました。
  • 修正: テキストスケーリングを大きくして使用している場合に、デスクトップ上でアイコンとテキストが重なってしまう可能性がある問題が修正されました。
  • 修正: アラビア語またはヘブライ語の表示言語を使用している場合に、エクスプローラーの詳細ペイン、プレビューペイン、ナビゲーションペインのアイコンが適切にミラーリングされない問題が修正されました。

[Windows 共有]

  • 新機能! Windows 共有ウィンドウでお気に入りのアプリをピン留めし、必要なときにすぐにアクセスできるようになりました。

[詳細設定]

  • 新機能! 再設計された「詳細設定」ページ(「設定」>「システム」>「詳細設定」)は、「開発者向け」ページを更新したもので、主要なオプションを見つけやすくなりました。これには、リポジトリフォルダーを選択した際に、ブランチ名、差分の数、最後のコミットメッセージなどの Git の詳細をエクスプローラーに直接表示する「エクスプローラー + バージョン管理」が含まれます。

[入力]

  • 新機能! 新しいキーボードショートカットでダッシュを挿入できます。入力中にエヌダッシュ(–) またはエムダッシュ(—) を素早く挿入できるようになりました。
      ■エヌダッシュを挿入するには Windows ロゴキー + マイナス(−) を押します。
      ■エムダッシュを挿入するには Windows ロゴキー + Shift + マイナス(−) を押します。
      ■※注: 拡大鏡が実行中の場合、Windows ロゴキー + ハイフン(−) はエヌダッシュを挿入する代わりに拡大 鏡を縮小します。
  • 修正: PCがスリープから復帰した後、サインイン画面で PIN を入力するためにタッチ入力が機能しない場合がある問題が修正されました。

[ナレーター]

  • 新機能! ナレーターに点字ビューアが含まれるようになりました。これは、画面上のテキストと、その点字対応の点字ディスプレイの両方を表示します。点字ビューアを開いてナレーターを開始するには、Windows ロゴキー + Ctrl + Enter を押した後、ナレーター キー + Alt + B を押します。ナレーターで操作するにつれて動的に更新される新しいフローティングウィンドウが開きます。(点字ビューアを使用する前に、「設定」>「アクセシビリティ」>「ナレーター」>「ナレーターで点字ディスプレイを使用する」から点字サポートパッケージをダウンロードしてインストールする必要があります。)
  • 新機能! Wordでのナレーターの使用感が、音声フィードバックの向上、信頼性の高い連続読み上げ、脚注、コメント、リスト、表のナビゲーション改善により、よりスムーズで自然になりました。リストの案内の一貫性、表の境界線の明確化、直感的な選択フィードバックなどの機能強化が含まれます。

[管理者保護プレビュー]

  • 管理者保護は、管理者ユーザーがジャストインタイムの管理者特権を持ちながら、引き続きすべての管理者機能を実行できるように、自由浮動型の管理者権限を保護することを目的としています。この機能は既定でオフになっており、Intune の OMA-URI またはグループポリシーを通じて有効にする必要があります。

[パスキー]

  • 新機能! Windows 11 にプラグイン・パスキーマネージャーのシームレスな統合が追加されました。プラグイン認証情報マネージャーをパスキーに使用できるようになりました。

    プラグイン認証情報マネージャーを設定するには、統合をサポートする認証情報マネージャーアプリケーションをインストールしてから、「設定」>「アカウント」>「パスキー」>「詳細オプション」に進みます。サポートをオンにし、Windows Hello(顔認識、指紋、または PIN)を使用してユーザー検証を完了します。検証後、プラグイン認証情報マネージャーに保存されている既存のパスキーを使用したり、新しいパスキーを保存したりできます。

[設定]

  • 新機能! 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「検索」>「検索履歴」にあった「Bing の検索履歴の管理または消去」のエントリが削除されました。
    Bing の検索履歴は、その設定ページの「関連設定」にある「プライバシーリソース」リンクからアクセスできるプライバシーダッシュボードで直接管理できるようになりました。
  • 新機能! 時刻、言語、キーボードに関する設定の多くが、コントロールパネルから設定に移動されました。
    ■追加の時計の追加、タイムサーバーの変更、日付と時刻の書式(AM/PM 記号を含む)のカスタマイズが、「設定」>「時刻と言語」>「日付と時刻」から直接行えるようになりました。
    ■数値と通貨の形式、Unicode UTF-8 のサポート、言語と地域の設定を他のアカウントにコピーするオプションは、「設定」>「時刻と言語」>「言語と地域」に移動しました。
    ■キーボードの文字リピートとカーソル点滅速度の設定は、「設定」>「アクセシビリティ」で見つけやすくなりました。
  • 改善: 「設定」>「アプリ」>「インストールされているアプリ」のアプリリストの読み込みパフォーマンスを向上させるための内部的な変更が行われました。
  • 修正: 「設定」>「システム」>「ストレージ」>「ディスクとボリューム」で、サポートされていない場合に BitLocker ドライブ暗号化へのリンクが表示される場合がある問題が修正されました。それを選択すると BitLocker が開き、エラー 0x80004005 が表示されます。

[ゲーミング]

  • 新機能! Windows 11 でのゲームにおける Xbox コントローラーのサポートが向上しました。
    ■Xbox ボタンを短く押すと「Game Bar」が開きます。
    ■新たに導入された変更として、Xbox ボタンを長く押し続けると「タスクビュー」が開くようになりました。
    ■Xbox ボタンを押し続けると、引き続きゲームコントローラーの電源がオフになります。
  • 改善: Game Bar やその他のオーバーレイがゲームの上にアクティブな状態でゲームをする際のパフォーマンスを向上させるために、内部的な変更が行われました。この更新プログラムは、特にリフレッシュレートが異なる複数のモニターを使用しているユーザーに役立つ可能性があります。

[その他]

  • 新機能! アプリの起動に失敗した場合などに表示されるダイアログを含め、いくつかのダイアログで Windows 11 のビジュアルに合わせたモダンなインターフェースが提供されます。

[音声アクセス]

  • 新機能! 音声アクセスの自然言語コマンドにより、ユーザーは厳密に事前定義されたコマンドではなく、フィラーワード(つなぎの言葉)や類義語を使用して自然にコマンドを発話できるようになり、柔軟性が向上します。この機能は現在、Intel および AMD 搭載の Copilot+ PC で利用可能です。
  • 修正: 音声アクセスが「聞き取り中」と表示されたままフリーズして応答しなくなる状態に陥る場合がある問題が修正されました。

[Dynamic Lighting]

  • 修正: PC のロックを解除した後、Dynamic Lighting Background Controller が過剰な CPU を消費する場合がある問題が修正されました。

[High Dynamic Range (HDR)]

  • 修正: 「設定」で HDR を有効にした直後に、HDR が予期せずすぐにオフになる場合がある問題が修正されました。

[メディア (既知の問題)]

  • 修正: KB5064081 のインストール後に発生する可能性のある、Enhanced Video Renderer を HDCP 強制と組み合わせて使用する特定の Blu-ray、DVD、デジタル TV アプリにおける保護されたコンテンツの再生に影響を与える問題が修正されました。
デジタルオーディオ用の DRM を使用する一部のアプリでは、引き続き問題が発生する可能性がある点には注意してください。詳細は既知の不具合情報を参照してください。

[パフォーマンス]

  • 改善: Windows 認証局における証明書失効リスト (CRL) のパーティショニングのサポートが追加されました。

[クイック設定]

  • 修正: クイック設定からキャストするためにデバイスの PIN を入力する必要がある場合、Enter キーを押しても PIN が確定されない問題が修正されました。

[Windows Hello]

  • 修正: セーフモードに入ろうとしたときに、「問題が発生したため、PIN を利用できません」というメッセージが予期せず表示される場合がある問題が修正されました。

[Windows Sandbox]

  • 修正: Windows Sandbox が有効になっている場合、サインイン後に VmmemCMFirstBoot プロセスが大量の CPU を消費し、PC が応答しなくなる問題が修正されました。

 

通常の展開

以下は更新適用後、すぐに利用可能になります。

[Hyper-V]

  • 修正済み: ARM64 デバイスでサポートされているバージョンの Windows を実行している場合に、Trusted Platform Module (TPM) を使用する Hyper-V 仮想マシンの起動に影響を与える問題が修正されました。この問題は KB5064081 をインストールした後に発生する可能性がありました。
  • 修正済み: GPU 準仮想化デバイスを VM に割り当てたときに、セッションがフリーズして応答を停止する場合がある問題が修正されました。

[入力]

  • 修正済み: 中国語入力方式エディター (IME) の使用時に、一部の文字が正しく表示されない問題が修正されました。
  • 修正済み: 文字数制限が設定されている場合などに、Connection Manager Administration Kit で使用されるテキストフィールドなど、一部のテキストフィールドで特定の中国語文字が空の四角として表示される問題が修正されました。
  • 修正済み: エクスプローラーの**「最近使用した項目」セクションで、拡張ユニコード文字(拡張 B から拡張 F の中国語文字やその他の 4 バイト文字など)が、ツールチップ内で四角いボックスまたは判読不能な記号**として表示される問題が修正されました。

[ネットワーク (既知の問題)]

  • 修正済み: KB5065426 のインストール後に発生する可能性があった、NetBIOS over TCP/IP NetBIOS (NetBT) 上で Server Message Block (SMB) v1 プロトコルを使用している場合に、共有ファイルやフォルダーに接続できなくなる可能性がある問題が修正されました。

[サービス]

  • 修正済み: Windows Server Update Services (WSUS) を使用しているお客様の Windows Update が中断される問題が修正されました。

[Windows Hello]

  • 修正済み: KB5060842 以降にリリースされた Windows 更新プログラムをインストールした後、Microsoft Entra ID ドメインに参加しているデバイスで、Windows Hello PIN のセットアップ時に エラー 0x80090010 が発生する問題が修正されました。

以前のアップデートをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しいアップデートのみがダウンロードされ、デバイスにインストールされます。

「KB5065789」の既知の不具合

「KB5065789」では、現時点で以下の既知の不具合情報が報告されております。今後、不具合情報が入り次第追記いたします。

保護されたコンテンツの再生に関する問題 (一部の Blu-ray/DVD/デジタル TV アプリ)

■不具合の概要:
2025年8月29日の Windows セキュリティ以外のプレビュー更新プログラム (KB5064081) またはそれ以降の更新プログラムをインストールした後、一部のデジタル TV および Blu-ray/DVD アプリで、保護されたコンテンツが期待どおりに再生されない可能性があります。

HDCP 施行、またはデジタルオーディオ用の DRM (Digital Rights Management) とともに Enhanced Video Renderer を使用するアプリで、著作権保護エラー、頻繁な再生中断、予期せぬ停止、またはブラックスクリーンが表示される可能性があります。

ストリーミングサービスは影響を受けません。

■回避策:
この問題は部分的に解決されています。

HDCP 施行とともに Enhanced Video Renderer を使用する特定のアプリケーションに影響する問題は、2025年9月の Windows プレビュー更新プログラム (KB5065789) およびそれ以降の更新プログラムで対処されています。

デバイスに最新の更新プログラムをインストールすることを推奨します。これには、この問題の解決策を含む重要な改善と修正が含まれています。

しかしながら、デジタルオーディオ用の DRM を使用する一部のアプリでは、引き続き問題が発生する可能性があります。

影響を受けるアプリに対する長期的な解決策を現在調査中であり、情報が利用可能になり次第、詳細を共有する予定です。

 

Windows 11 24H2:「KB5065789」のダウンロード&インストール方法

Windows 11 24H2向けのオプションパッチ「KB5065789」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き、最下段の「Windows Update」を開きます。

表示されている「2025-09 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2の累積更新プログラム (KB5065789)が利用可能です。」の下にある【ダウンロードとインストール】をクリックします。表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

その他のオプションにある「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておくと、迅速に最新のデータが入手可能です。興味のある方はオンにしておきましょう。なお、不具合が気になる方にはオフが推奨です。

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