2017年11月15日、マイクロソフトが11月の月例セキュリティパッチ/ Windows Update の配信を開始しました。なお、最近セキュリティ情報の提供方法が変更になりましたので、詳細についてはマイクロソフトの「セキュリティ更新プログラム ガイド」をご参照ください。
今月は、新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに Win32/Wingbird に対する定義ファイルが追加されています。
現時点では大きな不具合報告は入ってきておりません。
また、Adobe関連のFlash Playerなどのアップデートも配信中です。こちらも早めに対処しておきましょう。
2017年11月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始
2017年11月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。対象となるのは以下のソフトウェア。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office および Microsoft Office Services and Web Apps
- ASP.NET Core および .NET Core
- Chakra Core
対象:Windows 10 および Windows Server 2016 (Microsoft Edge を含む)
※緊急 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 1709: 4048955、Windows 10 1703: 4048954、Windows 10 1607: 4048953、Windows 10 RTM: 4048956、Windows Server 2016: 4048953。
対象:Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2: 4048961 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4048958 (マンスリー ロールアップ)。
対象:Windows Server 2012
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2012: 4048962 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4048959 (マンスリー ロールアップ)。
対象:Windows RT 8.1
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows RT 8.1: 4048958。注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。
対象:Windows 7 および Windows Server 2008 R2
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 7 および Windows Server 2008 R2: 4048960 (セキュリティのみの更新プログラム) と 4048957 (マンスリー ロールアップ)。
対象:Windows Server 2008
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2008 の更新プログラムは累計的な更新プログラムやロールアップとして提供されません。次の記事は Windows Server 2008 のバージョンを参照しています。
4046184、4047211、4048968、4048970、4049164。
対象:Internet Explorer
※緊急 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Internet Explorer 9: 4047206 (IE 累積的)、Internet Explorer 10: 4047206 (IE 累積的) と 4048959 (マンスリー ロールアップ)、Internet Explorer 11 (累積的): 4040685、4047206、Internet Explorer 11 (マンスリー ロールアップ): 4041681、4048957、4048958、Internet Explorer 11 (セキュリティ更新プログラム): 4041689、4042895、4048952、4048953、4048954、4048955、4048956。
対象:Microsoft Office 関連のソフトウェア
※重要 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
マンスリー セキュリティ更新プログラムのリリースの Microsoft Office に関連するサポート技術情報の記事の数は、CVE の数、および影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。次のサポート技術情報は Office または Office 関連のコンポーネントを参照しています。2553204、3162047、4011197、4011199、4011205、4011206、4011220、4011233、4011242、4011244、4011245、4011247、4011250、4011257、4011262、4011264、4011265、4011266、4011267、4011268、4011270、4011271、4011276。
対象:SharePoint Enterprise Server 2016 および Project Server 2013
※警告 特権の昇格
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft SharePoint Server 2016: 4011244、Microsoft Project Server 2013: 4011257
対象:.NET Core と ASP.NET Core
※重要 特権の昇格
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
.NET Core は、Microsoft と GitHub の .NET コミュニティが保守している汎用開発プラットフォームです。ASP.NET Core は、クロスプラットフォームで高パフォーマンスのオープンソース フレームワークです。インターネットに接続する最新のクラウドベース アプリケーションを構築する場合に適しています。
対象:ChakraCore
※緊急 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。
対象:Adobe Flash Player
※緊急 リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Adobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム: 4048951。
データ引用元:2017 年 11 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|日本のセキュリティチーム
詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。
なお、Windows 10の初期バージョン「1507」は、2017年5月9日(米国時間)にサポートが終了となりました。今後セキュリティや品質の更新プログラムが提供されなくなるので、できるだけ早期に最新バージョンのWindows 10に更新しておきましょう。そして「Windows 10 November Update(1511)」に対するセキュリティ更新プログラムの提供も10月10日で打ち切られました。該当するバージョンをお使いのユーザーは、早目にアップデートしておきましょう。
また、Office 2007のサポートも10月10日で終了しました。該当バージョンを使用中のユーザーは、速やかに最新バージョンに更新しましょう。
そして日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。
Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような指示がポップアップで出ます。速やかに再起動させましょう。
また、【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合も、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。
そして「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合は、1回更新してもまだ残っている場合があります。
左下スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>Windows Update>更新プログラムのチェック
を押して、このように更新状態が「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されるまでは、しっかり更新処理を行っておきましょう。
Adobe Flash Playerなどのアップデートもお忘れなく!
その他、Adobe Flash Playerの更新プログラムなども提供されています。こちらもきちんと更新しておきましょう。
また、Javaやブラウザ等も適時更新しておくことは非常に重要です。ぜひ「MyJVN バージョンチェッカ」などを活用し、更新状況を確認しておきましょう。
起動するとこのようにチェックされます。ぜひWindows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。
コメント
Windows Update 、無事に終了しました。今のところは不具合はありません。予備のパソコンにもUpdateしましたが、いつものことですが、途中で「ダウンロードに失敗しました」で「再試行」することが多いです。どうしてでしょうね。メインのパソコンではダウンロード失敗はありません。性能の違いでしょうか、予備の方はIntelの Core2 Duo なので、性能はあまりよくないです。メモリは4GBです。メインの方はIntelのCore i7 で、メモリは8GBです。ダウンロードの時間は2機ともさほど変わらないのですが。予備なのでいいのですが、どうしてかなと思います。
こちらも原因は不明ですが、たまに失敗することはありますね。再起動したり再度処理すると大体は完了しますが。
他のサイト様ですが、詳しく対処方法をまとめてくれているので、良かったら参考にどうぞ。
https://freesoft.tvbok.com/tips/pc/windows_update_2.html
ありがとうございます。いろいろ対策を講じるほど深刻ではないのですが、性能の違いということではなさそうだということですね。
Windows 7機はWindows Update自体の不具合が発生していたようですね。
またエラーが頻発するようならご相談ください。こちらでも調べてみます(=゚ω゚)ノ