2020年9月9日、マイクロソフトが9月の月例セキュリティパッチ/ Windows Update の配信を開始しました。セキュリティ情報の詳細についてはマイクロソフトの「セキュリティ更新プログラム ガイド」をご参照ください。
今月は、新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、既存の脆弱性情報1件の更新が行われています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに Win32/Ammyrat、Cipduk、Badaxis、Basicape、Mackler、Strilix に対する定義ファイルが追加されています。
今月も最大深刻度“緊急”を含む、様々な脆弱性が修正されています。これらを悪用された場合、アプリケーションプログラムが異常終了したり、攻撃者によってパソコンを制御されたりして、様々な被害が発生するおそれがあります。出来るだけ早急にアップデートを適用しておきましょう。
Microsoftの月例パッチ以外にも、「Adobe」関連や「新 Microsoft Edge」「Chrome」「Firefox」などの各種ブラウザ向けアップデートは随時配信されています。こちらも「MyJVN バージョンチェッカ」を使い、しっかり最新の状態にアップデートしておきましょう。
そしてWindows 7は2020年1月14日をもってサポートが終了しています。企業で有料の延長サポートExtended Security Update(ESU)を利用している場合以外は、早急にWindows 10などへの買い替えを検討してください。今月も最大深刻度“緊急”(リモートでコードが実行される)の不具合が発覚していますが、一般ユーザーへの配信はありません。また、「Office 2010」のサポートも2020年10月13日をもって終了します。余裕を持って早めに対策を考えておきましょう。
※Windows 10 バージョン 1809 のサービス終了日が、新型コロナウイルスの影響を考慮して2020年11月10日まで延長されました。同様にWindows 10 バージョン 1803(Enterprise/Education)が2021年5月11日まで、Windows 10 バージョン 1709(Enterprise/Education)が2020年10月13日まで延長されています。詳細は以下の公式ページでご確認を。
2020年9月「Windows Update」での不具合について
2020年9月の「Windows Update」では、現時点で大きな不具合報告は入ってきておりませんが、一部既知の不具合が継続しているのと、「WSL2」に関する不具合報告が入ってきております。
今後も情報が入り次第、このページに追記してお知らせします。
■不具合の内容:Windows 10 Version 2004に「KB4571756」を適用すると、Windows Subsystem for Linux 2 (WSL2)互換性レイヤーが破壊されていると報告されています。この問題により、Windows 10 2004のユーザーがWSL2でWindowsターミナルを起動できなくなり、アプリがクラッシュして「Element not found」および「Process exited with code 4294967295」というエラーが発生します。
■原因となるパッチ:KB4571756
■影響を受けるOS:Windows 10, version 2004
■対処状況:現時点でマイクロソフトからの見解は入ってきておりません。「KB4571756」をアンインストールすると直ったとの報告が有ります。
1.スタートボタンまたはWindowsデスクトップ検索を選択し、更新履歴と入力し、更新履歴の表示を選択します。
2.[設定/更新履歴の表示]ダイアログウィンドウで、[更新プログラムをアンインストール]を選択します。
3.[インストールされた更新プログラム]ダイアログウィンドウで、KB4571756を見つけて選択し、[アンインストール]ボタンをクリックします。
4.Windows デバイスを再起動します。
■リンク:Windows 10 2004 KB4571756 breaks Windows Subsystem for Linux 2|BLEEPINGCOMPUTER
【既知の問題】
■不具合の内容:日本語または中国語のMicrosoft IMEのユーザーは、さまざまなタスクを試行するときに問題が発生する可能性があります。文字入力に問題が発生したり、予期しない結果が返されたり、テキストを入力できない可能性があります。
■影響を受けるOS:
Client: Windows 10, version 2004
Server: Windows Server, version 2004
■対処状況:現在問題について対処中。
互換モードを有効にすることで、短期的に問題を回避することができます。
1.[スタート] を選択し、「設定」 と入力して選択するか、Enter キーを押します。
2.[設定] 内の検索ボックスに「IME 設定」 と入力し、ご使用の言語に適切なIME 設定、たとえば、日本語の IME 設定などを選択してください。
3.[全般] を選択します。
4.[以前のバージョンの Microsoft IME を使う] をオンにします。
注: 互換性設定を長期間使用するのではなく、この問題の影響を受けるユーザーのための一時的な回避策として使用することをお勧めします。
■リンク:Microsoft IME を使用している場合、Windows 10 バージョン 2004 で問題が発生する可能性があります。|Microsoft
【既知の問題】
■不具合の内容:一部のWWAN LTEモデムは、スリープまたは休止状態から復帰した後、通知領域のネットワーク接続ステータスインジケータ(NCSI)にインターネットが表示されず、インターネットに接続できない場合があります。
■影響を受けるOS:Windows 10, version 2004
■対処状況:現在問題について対処中。9月下旬に解決予定。影響を受けるWWAN LTEモデムドライバーがインストールされたWindows 10デバイスに互換性ホールドを適用し、問題が解決するまでWindows 10バージョン2004の提供を中止しています。
■回避策:Windows 10バージョン2004を既に使用している場合にこの問題を軽減するには、機内モードを有効にしてから無効にします。これを行うには、スタートボタンを選択し、機内モードと入力して選択します。設定ダイアログで、機内モードのオンとオフを切り替えます。
■リンク:Certain WWAN LTE modems might not be able to connect after waking from sleep|Microsoft
■不具合の内容:7月31日にリリースされた「Windows 10 バージョン 2004」向けのプレビュー更新プログラム「KB4568831」以降を適用した“Lenovo ThinkPad models from 2019 and 2020”で、ブルースクリーン(BSoD)エラーなどの重大なエラーが発生する。
■影響を受けるOS:Windows 10, version 2004
■対処状況:現在問題についてマイクロソフトとLenovoが対処中。
■回避策:「Enhanced Windows Biometrics Security」を無効にすることで回避できるとの事。詳細は以下のLifeHackerさんの記事が詳しいので参照ください。
■リンク:Windows 10のバグでLenovo製ノートPCに不具合。解決する方法は?|LifeHacker
■リンク:Windows BSOD after installing the August 2020 cumulative update for Windows 10 Version 2004 – ThinkPad|Lenovo
※このページを再訪問した際は、念のためにブラウザの【更新】ボタンをおしてください。ブラウザキャッシュの関係で、最新の情報が表示されない場合があります。
※「更新プログラム」適用で不具合が発生した場合、不具合の原因となる「更新プログラム」が分かっているなら、手動でアンインストールすることで不具合が解消する場合があります。その際には以下の記事を参考に対処してみてください。Windows 10 May 2019 Update(1903)以降は、自動的に不具合の修正が行われるようになっていますので下記の作業は不要かもしれませんが、状況に応じて手動でのアンインストールも利用しましょう。
もしも「更新プログラム」の適用に失敗する場合、以下のページにて対処方法を「Windows プラットフォームサポート Setup チーム」が解説してくれています。上手くいかない場合は参考に。
2020年9月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始
2020年9月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。対象となるのは以下のソフトウェア。
- Microsoft Windows
- Microsoft Edge (EdgeHTML-based)
- Microsoft Edge (Chromium -based)
- ChakraCore
- Internet Explorer
- SQL Server
- Microsoft JET Database Engine
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- Microsoft Dynamics
- Visual Studio
- Microsoft Exchange Server
- Microsoft Malware Protection Engine
- SQL Server
- ASP.NET
- Microsoft OneDrive
- Azure DevOps
対象:Windows 10 v2004、v1909、v1903、v1809、v1803、v1709
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 v2004: 4571756 Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4574727 Windows 10 v1809: 4570333 Windows 10 v1803: 4577032 Windows 10 v1709: 4577041
対象:Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v2004、v1909、v1903)
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2019: 4570333 Windows Server 2016: 4577015 Windows Server v2004: 4571756 Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4574727
対象:Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4577066 Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4577071 Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4577038 Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4577048
対象:Internet Explorer
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4577010
対象:Microsoft Office 関連のソフトウェア
最大深刻度:重要
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Office 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4484466、4484469、4484503、4484507、4484510、4484513、4484517、4484518、4484522、4484526、4484530、4484532、4484533、4486660、4486661、4486665
対象:Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 3101523、4484480、4484488、4484504、4484505、4484506、4484512、4484514、4484515、4484516、4484525、4486664、4486667
対象:Microsoft Exchange Server
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Exchange Server に関連するサポート技術情報: 4577352
対象:Microsoft SQL Server Reporting Services
最大深刻度:警告
最も大きな影響:セキュリティ機能のバイパス
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
SQL Server Reporting Services のセキュリティ更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください。 SQL Server Reporting Services の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql を参照してください。
対象:Microsoft Dynamics 365 関連のソフトウェア
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
Microsoft Dynamics 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4574742、4577501
対象:Microsoft Visual Studio 関連のソフトウェア
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Dynamics 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4571479、4571480、4571481、4576950
対象:ASP.NET 関連のソフトウェア
最大深刻度:重要
最も大きな影響:セキュリティ機能のバイパス
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
ASP.NET Core の更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください ASP.NET Core の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/aspnet/core を参照してください。
対象:ChakraCore
最大深刻度:緊急
最も大きな影響:リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。
データ引用元:2020 年 9 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|Microsoft Security Response Center
詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。
以下、いくつか注意点をまとめておきます。
今月は“緊急”を含む様々な脆弱性が修正されています。速やかにアップデートを適用しておきましょう。なお、先月はすでに悪用の事実が確認されている“ゼロデイ脆弱性”が2件修正されていました。もしも最近「Windows Update」を適用していない場合は早急にアップデート作業を行うようにして下さい。
また、Adobe関連やGoogle Chromeなどのブラウザ関連も重大な脆弱性が随時修正されています。これらも利用中のユーザーは忘れずにアップデートを適用しておきましょう。
続いてMicrosoft Edgeに関する話題。新たにChromiumベースへ生まれ変わった「Microsoft Edge」が、2020年1月15日から正式に配信開始となりました。「Windows 10」のバージョン1803(April 2018 Update)以降が対象です。「Windows Update」経由でアップデートした場合、原則アンインストールは出来ないのでご注意を。なお、今すぐアップデートしたい場合は手動であればすぐに適用可能です。
今回の新しいChromium版「Edge」ですが、一般ユーザーにとってはアップデートがまめに行われたり、様々な拡張機能が使用可能になるなどメリットが多いものの、企業や開発者の方などは一部注意が必要かもしれません。
早速新しいChromium版「Microsoft Edge」をインストールして試してみましたが、なかなか使い勝手もよく個人的には気に入っています。すでにFirefoxの人気を上回ったとの情報もありますね。
Chromium版「Microsoft Edge」の手動でのインストール方法や使い方は以下の記事を参考にどうぞ。
続いてマルウェアに関する注意喚起です。2019年10月以降、日本国内にて“Emotet”の感染事例が急増しているようです。一時沈静化していたようですが、最近また活動が活発化しているとのことなので、皆さん十分ご注意ください。
主な感染経路としては、メールに添付されたWord形式のファイルを実行して「コンテンツの有効化」を実行することで“Emotet”への感染に繋がることが分かっています。そして最近はさらに攻撃が巧妙化し、新たに「パスワード付きzipファイル」を添付し、パスワードはメール本文中に記載されているケースが確認されています。この場合、メール配信経路でのセキュリティ製品による検知や検疫をすり抜け、これまでセキュリティ製品により防いでいた受信者に対して、メールが配信されてしまうことが想定されます。そのため、今まで以上にしっかりした対策を行う必要があるでしょう。
不審なメールは開かない、ファイルは実行しないのが原則ですが、この“Emotet”の厄介なところはそのメール内容の巧妙さにあります。
“Emotet”は感染元PCのアドレス帳やメール内容を搾取し、実際の組織間のメールのやりとりの内容を転用することで、感染元から送信先へ返信を装ってマルウェアへの感染を促します。そのため、感染元PCから送られた“Emotet”を含んだメールを受け取った場合、実際の取引先の担当者から送られている正規のメールのように感じてしまい、ついつい信頼して“Emotet”に感染してしまう事例が後を絶たないようです。
以下にJPCERT/CCによる“Emotet”への対策方法を引用、一部追記してご紹介しておきます。
また、JPCERT/CCより、Emotet感染有無の確認を行うツール「EmoCheck」がリリースされています。気になる方や企業は以下のリンク先よりダウンロードしてチェックしてみてください。
この“Emotet”、非常に厄介であざとい危険なマルウェアです。ぜひ皆さんもメールに添付されたWord形式のファイルは安易に実行しない、zipファイルの取り扱いには十分注意するようお気を付けくださいませ。
参考リンク:
■マルウエアEmotetへの対応FAQ|JPCERT/CC
■マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起|JPCERT/CC
■マルウエア Emotet の感染活動について|JPCERT/CC
そして以前から問題になっているリモートデスクトップサービスに関する重大な脆弱性「BlueKeep」に対する注意喚起をMicrosoftは引き続き行っています。「BlueKeep」はランサムウェア「WannaCry」の再来とも評され、脆弱性を放置したままPCを利用するのは非常に危険です。「WannaCry」では個人や企業の被害だけでなく、欧州では病院が閉鎖される事態も発生しています。日本の企業も被害に遭いました。皆さん改めて最新の月例パッチを早急に適用するよう心がけてください。脆弱性の深刻さから、サポート切れのWindows XPやWindows Server 2003にもこの脆弱性の修正プログラムが提供されていますが、こちらは手動で更新作業を行う必要がある点にはご注意を。
- CVE-2019-0708 | リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2019-0708のユーザー向けガイダンス | リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性:2019年5月15日(Windows XP/Windows Server 2003向け)
次にOffice関連の話題。2018年10月31日より、Microsoft Office 365ではTLS 1.0および1.1のサポート廃止が予定されています。これにより、TLS 1.2をサポートしない古いブラウザ等では、Office 365に接続できなくなる可能性があります。利用中のユーザーは十分ご注意ください。
また、2020年前半、Internet Explorer 11, Microsoft Edge にて、TLS 1.0およびTLS 1.1を既定で無効化する措置を行う予定となっています。こちらも利用中のユーザーはご注意ください。「Google Chrome」も最新の“84”にて、ついにTLS 1.0/TLS 1.1は削除されました。利用中のユーザーは十分ご注意ください。
TLS 1.2 を使用できないクライアントの一例
- Android 4.3 およびそれ以前のバージョン
- Firefox 5.0 およびそれ以前のバージョン
- Windows 7 上の Internet Explorer 8 ~ 10 およびそれ以前のバージョン
- Windows Phone 8.0 上の Internet Explorer 10
- Safari 6.0.4/OS X10.8.4 およびそれ以前のバージョン
Windows 10の以下のバージョンはサポート終了となっています。
■初期バージョン「1507」は、2017年5月9日(米国時間)にサポートが終了となりました。
■「Windows 10 November Update(1511)」のサポートが2017年10月10日で終了しました。
■Windows 10 バージョン 「1607」(Anniversary Update
■Windows 10 バージョン 「1703」のサポートが2018年10月10日で終了しました。
■Windows 10 バージョン 「1709」のサポートが2019年4月9日で終了しました。
※Windows 10 バージョン 「1709」“Enterprise”“Education”の両エディションは2020年10月13日まで利用可能
■Windows 10 バージョン 「1803」 (Home、Pro、Pro for Workstation、IoT Core)、およびWindows Server バージョン 「1803」 (Datacenter Core、Standard Core) のサポートが2019年11月12日で終了しました。
参考:2020 年にサポートが終了する製品|Microsoft
いずれも該当バージョンを使用中の方は速やかに最新バージョンにアップデートしましょう。
そして2020年1月14日、「Windows 7」の延長サポートがついに終了しました。現在Windows 7を利用している方は、Windows 10への移行を速やかにご検討ください。また、「Office 2010」も2020年10月13日に全てのサポートが終了となります。利用中のユーザーは十分ご注意を。
企業向けではありますが、Windows 7の延長セキュリティアップデート(ESU)(2023年1月まで/有償)を購入することは可能です。企業などで早期のWindows 10移行が難しい場合はご検討ください。Windows 7 ESUはデバイスごとに販売され、1年ごとに料金が値上がりしていく予定との事。
「Office 2010」の更新に関しては、買い切りを希望するなら「Office 2019」がありますし、1年ごとの更新にはなりますが、常に最新バージョンが利用できる「Office 365」を検討しても良いと思います。特に「Office 365 Personal」はPC(Windows, Mac)、タブレット(iPad、Android、Windows)、スマートフォンに何台でもインストール可能(同時利用可能台数5台)なので、環境によっては案外お得かもしれません。
個人的なWindows 10パソコン買い替え時のおすすめスペックなどは以下の記事でまとめています。良かったら参考にしてみてください。
また、最近購入した「Surface Laptop 3 15インチ」モデルはなかなか素晴らしい仕上がりでした。気になる方はレビューをまとめているのでご参考に。
なお、日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。
Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような指示がポップアップで出ます。速やかに再起動させましょう。
Windows 10 May 2019 Update(1903)適用後は、このような更新通知アイコンが表示されるようになっています。
【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合は、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。
もしも久しぶりにパソコンを起動した際などは、「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合もあり、1回更新してもまだ残っている場合があります。気になる方は手動で「更新プログラムのチェック」をクリックすると最新のプログラムが追加配信される場合もありますが、その場合“上級ユーザー”とみなされ、場合によっては不安定なプログラムが配信される可能性もあります。
気になる方のみ手動でチェックしてみてください。
「更新プログラムのチェック」を押して、このように「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されれば、現時点でパソコンは最新の状態となります。
新Microsoft Edge、Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどのアップデートもお忘れなく!「MyJVN バージョンチェッカ」の使用がおすすめ!
その他、新Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどの更新プログラムも随時提供されています。これらもきちんと更新しておきましょう。ブラウザ関連も重大な脆弱性が度々発覚しています。十分ご注意ください。
これらの更新の確認には、個人的に「MyJVN バージョンチェッカ」の活用がおすすめ。手軽に更新状況が確認できますよ。月に1度は確認しておくと安心です。(現時点で新Microsoft Edgeには未対応)
起動するとこのようにチェックされます。Windows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。
※「MyJVN バージョンチェッカ」でエラーが出る場合は、最新バージョンに更新して再度お試しください。
「Windows Defender」で月に1度は全ファイルの検査をしておくと安心。
最後に、全てのアップデート作業が完了したら、念のために「Windows Defender」でPC内の全ファイルを検査しておくと安心です。市販のウイルス対策ソフトとの併用も可能。月に1度は習慣づけておくと良いかもしれませんね。
※稀に「Windows Defender」にて誤検出がおこる可能性もあります。必要に応じてご使用ください。
左下の【スタート】ボタンをクリックし、【Windows セキュリティ】をクリックします。
左メニューの【ウイルスと脅威の防止】、もしくはアイコンをクリックします。
【ウイルスと脅威の防止】画面が開きます。ここで他の市販アプリを使っている場合は以下のような画面になるので、【Windows Defender ウイルス対策のオプション】の【∨】をクリックします。
下部に表示される【定期的なスキャン:オン】にします。ユーザーアカウントの制御が表示されたら【はい】をクリックしてください。
とりあえずサクッとPCをスキャンしたい場合は【①クイックスキャン】を。より詳細にスキャンしたい場合は【②スキャンのオプション】をクリックしましょう。
【スキャンのオプション】では以下の画面が開きます。ここで【フルスキャン】は時間が掛かりますが、定期的に行っておくのがおすすめ。また、【Windows Defender オフライン スキャン】は、PCを再起動して特殊なスキャンが行えます。時間に余裕があれば、それぞれ行っておくと良いでしょう。
実際にスキャンを行う場合は、希望のスキャンを選択し、下部の【今すぐスキャン】をクリックすればOK。
後はスキャンが終了するまで待ちましょう。
月に1度のパソコンメンテナンスとして、各種アップデート作業やウイルスチェックをぜひこの機会に行っておきましょう。
また、「Windows 10 May 2020 Update」から、新たに「Windows セキュリティ」に「評価ベースの保護」が追加されています。これを有効にしておくと「望ましくないアプリ(PUA)」をブロックできるので、興味のある方は試してみてくださいね。
コメント
2020年9月の「月例パッチ/Windows Update」、終わりました。
何年前になるでしょうか、スパム(迷惑メール)がよく来ていました。
その頃のスパムは、HTML形式のメールが多くていろいろな仕掛けがあって、
メールを開くと、画像が出てきたり、その画像に仕掛けてあったり、
添付ファイルに仕掛けてあったりしました。
当時は、メールソフトはOutlook Expessを使っていました。
受信したメールを開くのに、びくびくしながら開いていました。
それで、雑誌で読んだんですが、フリーソフトのメールソフトを使うようになりました。
このソフトは、メールの「ソース」を表示するものです。
HTML形式のメールの場合、ソースを表示します。
画像がある場合は、添付ファイルとしてソースに表示します。
メールを開いても、画像を見ることはありません。
添付ファイルがスクリーンセーバー(拡張子が .scr)のときもありました。
そのメールソフトを使うようになり、安心してメールを開くことができるようになりました。
メールを開いても、危険なことは何も起こらないです。
今も、使っています。
今は、スパムはぐっと少なくなりました。
お疲れさまでした!
メールは確かに気を遣いますよね。自分も最近はかなり注意してメールを読むようにしています。
自分が使っている「サンダーバード」の場合は、Spamの疑いがある場合は自動で画像の読み込みを中止してくれる機能もあるので重宝していますよ。
最近は様々な悪意のあるメールが出回っているようなので、janさんも十分ご注意くださいね。