現在、Windows 11環境において、パソコンにサインインした直後に画面が真っ黒のまま何も表示されない、という不具合が、一部PCにて発生しています。この不具合について、Microsoftが公式に不具合として認め、対処法を公開しています。
この記事では、不具合の内容や発生条件、そして今すぐできる回避策について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
どのような不具合が発生しているのか
Microsoftの公式情報によると、2026年8月27日に公開されたWindows 11向けの非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5120998」(OSビルド26200.9278)およびそれ以降の更新プログラムを適用した環境で、サインイン後に画面が真っ黒になったり、デスクトップの読み込みに問題が発生したりする不具合が報告されています。
具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられています。
- サインイン後に黒い画面が表示され、デスクトップセッションが自動的に読み込まれない
- 手動でデスクトップセッションを開始するまで、デスクトップにアクセスできない場合がある
- アプリケーションのイベントログに「エクスプローラー」(explorer.exe)のクラッシュが記録される場合がある
なお、この問題は2026年9月24日にMicrosoftによって公表され、9月24日18時47分(米国太平洋時間)に受付が開始、同日19時41分に情報が更新されています。現在のステータスは「Mitigated」(緩和済み)となっており、恒久的な修正はまだ提供されていません。
不具合が発生しやすい環境
この不具合は、「FSLogix」を利用した「Azure Virtual Desktop」(AVD)のホスト環境で主に発生が確認されています。FSLogixとは、Microsoftが提供するユーザープロファイル管理ソリューションのことです。また、既存のユーザープロファイルを使っている場合に、より発生しやすい傾向があるとされています。
対象となるプラットフォームは以下の通りです。
- Windows 11、バージョン 26H1
- Windows 11、バージョン 25H2
- Windows 11、バージョン 24H2
なお、サーバー版のWindows Serverについては、今回の不具合の対象には含まれていません。企業などでAVD環境を管理している担当者の方は、特に注意が必要です。
今すぐできる回避策
Microsoftは、この不具合に対する回避策を2つ案内しています。
1つ目は、エクスプローラーを手動で起動する方法です。黒い画面が表示された場合、以下の手順でその場をしのぐことができます。
- 「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーを押して「タスク マネージャー」を開く
- 「新しいタスクを実行」を選択する
- 「explorer.exe」と入力してOKを押す
これで一時的にデスクトップが表示されるようになりますが、根本的な解決にはならないため、サインインのたびに同じ操作が必要になる可能性があります。
2つ目は、「Known Issue Rollback」(KIR)という仕組みを使う方法です。これは主に、社内でWindows Updateを管理しているIT管理者向けの対処法です。以下のグループポリシーをインストール・設定し、対象デバイスを再起動することで、問題の原因となっている変更を無効化できます。
Group Policy downloads with Group Policy name:
- Download for Windows 11, version 26H1: KB5124006 260924_20071 Known Issue Rollback
- Download for Windows 11, version 25H2 and Windows 11, version 24H2: KB5124010 260924_20021 Known Issue Rollback
グループポリシーは、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」から該当する項目を設定する形になります。詳しい設定方法は、Microsoftが公開している「グループ ポリシーを使用してKnown Issue Rollbackを展開する方法」のドキュメントを参照することをおすすめします。
今後の見通しとまとめ
Microsoftは現在、この問題の恒久的な解決に向けた修正プログラムを準備中であり、今後配信されるWindows Updateの中で提供される予定としています。それまでの間は、上記で紹介した回避策で一時的に対応することになります。
特にAVD環境でFSLogixを利用している企業の管理者の方は、KIRによる緩和策を検討しておくと安心です。個人利用のパソコンで黒い画面に遭遇した場合は、まずはタスクマネージャーからエクスプローラーを手動で起動する方法を試してみてください。今後もMicrosoftの公式情報は随時更新される見込みですので、続報にも注目しておきましょう。


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