本日Appleが新機能の追加と各種不具合を修正した【iOS 14.2】の配信を開始しました。
【iOS 14.2】では、100種類以上の新しい絵文字の追加、ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙の追加、iPhone 12 ProおよびiPhone 12 Pro Maxに搭載されているLiDARセンサーでその人との距離を報告する機能の追加、HomePodをApple TV 4Kに接続してステレオ、サラウンドサウンド、ドルビーアトモスオーディオを再生する機能の追加などが行われています。
そして様々な不具合も修正されています。ホーム画面のDockでAppが機能しなくなる問題、カメラを起動したときに、カメラファインダーが黒く表示されることがある問題、パスコードを入力しようとしたときに、ロック画面のキーボードをタッチしても認識されない可能性がある問題、“リマインダー”で過去の時間がデフォルトで設定されることがある問題、デバイスがワイヤレスで充電されない可能性がある問題などが修正されています。
また、CVE番号で24件の脆弱性の修正も行われています。そのうちの3件はゼロデイ脆弱性のため、早急な【iOS 14.2】アップデートの適用が推奨されます。現時点では大きな不具合報告もないので、皆さん早めにアップデートを適用しておきましょう。
Apple have fixed three issues reported by Project Zero that were being actively exploited in the wild. CVE-2020-27930 (RCE), CVE-2020-27950 (memory leak), and CVE-2020-27932 (kernel privilege escalation). The security bulletin is available here: https://t.co/4OIReajIp6
— Ben Hawkes (@benhawkes) November 5, 2020
他にも、「iPadOS 14.2」、韓国とロシアで“心電図”Appに対応した「watchOS 7.1」、「tvOS 14.2」の配信開始と共に、旧モデル向けに「iOS 12.4.9」、「tvOS 8.4.3」、「watchOS 5.3.9」の配信も行われています。
「iOS 14.2」のアップデート内容
「iOS 14.2」のアップデート内容は以下の通り。
iOS 14.2には、iPhone用の以下の機能改善が含まれます:
- 動物、食べ物、顔、家庭用品、楽器、性差別のない絵文字など、100種類以上の新しい絵文字
- ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙
- 拡大鏡で近くにいる人を検知し、iPhone 12 ProおよびiPhone 12 Pro Maxに搭載されているLiDARセンサーでその人との距離を報告可能
- MagSafe対応iPhone 12レザースリーブに対応
- AirPodsのバッテリー充電を最適化し、AirPodsがフル充電された状態の時間を減らすことで、バッテリーの劣化速度を抑制
- ヘッドフォンの音量通知機能によって、音量が聴覚に影響を及ぼす可能性があるときに警告
- 新しいAirPlayコントロールで家中にエンターテイメントをストリーミング
- iPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、CarPlayでHomePodおよびHomePod miniのインターコムに対応
- HomePodをApple TV 4Kに接続してステレオ、サラウンドサウンド、ドルビーアトモスオーディオを再生可能
- 接触通知に関する統計情報を、個人を特定しない形で対象の公衆衛生当局に提供するオプションを追加
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- ホーム画面のDockでAppが機能しなくなる問題
- カメラを起動したときに、カメラファインダーが黒く表示されることがある問題
- パスコードを入力しようとしたときに、ロック画面のキーボードをタッチしても認識されない可能性がある問題
- “リマインダー”で過去の時間がデフォルトで設定されることがある問題
- “写真”ウィジェットにコンテンツが表示されないことがある問題
- “天気”ウィジェットで華氏を設定しているのに最高気温が摂氏で表示されることがある問題
- “天気”の“これから1時間の降水確率”の表で、雨の止む時間が誤って表示されることがある問題
- “ボイスメモ”の録音中に電話がかかってくると中断される問題
- Netflixのビデオを再生中に画面が黒くなることがある問題
- Apple Watch Appを開いているときに、予期せずApple Watch Appが終了することがある問題
- 一部のユーザで、“ワークアウト”のGPS経路やヘルスケアデータがApple WatchとiPhone間で同期されない問題
- CarPlayダッシュボードで、オーディオが“再生停止中”と誤って表示される問題
- デバイスがワイヤレスで充電されない可能性がある問題
- iCloudバックアップからiPhoneを復元した場合、またはiPhoneの移行機能を使用して新しいiPhoneにデータを転送した場合に接触通知が無効になる問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:https://support.apple.com/kb/HT201222
iOS 14.2の不具合情報
現時点で【iOS 14.2】に関する大きな不具合情報は入ってきておりません。
※不具合情報があればコメント等でお知らせ頂けると幸いです。
※随時情報は更新しています。再訪問時は念のためにブラウザの更新ボタンを押してください。
※2020/11/06時点の情報。
【iOS 14】未対応アプリの情報については以下のページでご確認ください。
iOS 14.2へのアップデート前にはバックアップを取っておきましょう。
これから「iOS 14.2」へiPhoneをアップデートしようと思っている方は、アップデート中やアップデート後の不具合に備えて、面倒でも事前にiCloudやPCのiTunesでしっかりデータバックアップを取ってから作業を行いましょう。
iOS 14.2へのアップデート手順
「iOS 14.2」配信開始後すぐに手動でアップデートしたい場合は、iTunesを介してパソコン経由でアップデートする方法と、iPhone単体でOTAアップデートする方法があります。どちらでも大丈夫ですが、個人的にはiTunesを介してのアップデートの方が安全性が高くおすすめです。
iPhone単体で「iOS 14.2」へアップデートを行う場合は、以下の手順で行ってください。
まずは【設定】アプリを開き、【一般】をタップ。
続いて【ソフトウェア・アップデート】をタップ。
以下の画面が表示されるので【ダウンロードしてインストール】をタップ。
以上で「iOS 14.2」へのアップデート作業が開始されます。今回は30分程度で完了しましたが、時間の余裕がある際に行うと良いでしょう。
iOS 14.2アップデート後にはiPhoneを一度再起動させるのがおすすめ!
iOS 14.2へアップデートした後は、一度iPhoneの再起動を行っておきましょう。これによってバッテリーの減りが異常に早いなどの不具合が改善する場合もあります。自分はOSアップデート後は念のために毎回再起動させています。
iPhone X / XS / XR / 11 / 12を再起動する
- サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを、スライダが表示されるまで押し続けます。
- スライダをドラッグして、iPhone X の電源を完全に切ります。
- iPhone X の電源が切れたら、サイドボタンをもう一度、Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
iPhone SE、iPhone 8 以前、iPad、iPod touch を再起動する
- 上部のボタン (またはサイドボタン) を、スライダが表示されるまで押し続けます。
- スライダをドラッグしてデバイスの電源を完全に切ります。
- デバイスの電源が切れたら、上部のボタン (またはサイドボタン) を再び、今度は Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
※ iOS 11 以降では、「設定」>「一般」>「システム終了」の順に選択して、デバイスの電源を切れるようになりました。その後サイドボタンを長押しして電源オンにすればOKです。
コメント
以下の点をご確認ください。
1.改めてiOS 14.2にアップデートされているか確認する。
2.iPhoneを再起動してみる。
3.キーボードに【絵文字】は追加されているか確認。【設定>一般>キーボード>キーボード>「絵文字」があるか確認】
4.キーボードの「変換学習」をリセットしてみる。【設定>一般>リセット>キーボードの変換学習をリセット】
※今までの変換学習もリセットされるのでその点はご注意を。
これでもダメなら、Appleのサポートに相談してみてくださいね。
https://support.apple.com/ja-jp/contact