高度なセキュリティ機能を搭載! Kingston DataTraveler 2000 はキーパッド付きUSBメモリ・オートロック・自動データ消去機能搭載で情報漏洩対策の強い味方!

Kingston DataTraveler 2000 レビュー レビュー
スポンサーリンク

USBメモリも自分の知らない間に随分と進化していたものです。

本日は「 Kingston DataTraveler 2000 」というキーパッド付きUSBメモリをご紹介してみたいと思います。

この「 Kingston DataTraveler 2000 」、USBメモリ本体にキーパッドが付いており、またバッテリーも内蔵されているため、高度なセキュリティが保持できるのが最大の特徴です。暗号化はXTS モードでのフルディスク AES 256 ビットデータ暗号化方式が採用されています。また、暗号化はホストコンピュータではなく、ドライブに対して行われるため、PINの痕跡がPC上に残らず、高いレベルのセキュリティが約束されます。

他にも、USBメモリを取り外した際に自動的にロックされたり、PIN入力に10回失敗すると自動的にデータ消去されたり、IP57の高度な防水・防塵性能で重要なデータを情報漏洩から守ることができます。企業は勿論ですが、個人の方でも、重要な個人情報や仕事の資料、機密情報を持ち運ぶ際に重宝するのではないでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

Kingston DataTraveler 2000 : 特徴・仕様

「 Kingston DataTraveler 2000 」の特徴は以下の通りです。

  • キーパッドを用いてドライブを簡単にロック可能 ― 英数字キーパッドにより、DataTraveler 2000 では簡単にPINコードの登録やロックの解除を行うことができます。
  • ロック解除は、搭載された 10 キーパッドから行うことができ、ホストコンピュータ からは解除できません。ソフトウェア/ハードウェアベースのキーロガーや、ブルートフォース攻撃に対する脆弱性はありません。
  • 256 ビット AES ハードウェアベースのデータ暗号化 ― ユーザの全データがキーパッドおよび ハードウェアの暗号化によって保護されるため、PINコードを知らない第三者はユーザのデータにアクセスできません。
  • 軍用グレードの XTS-AES 256 ビットハードウェア暗号化処理を行うもので、 フラッシュドライブに保存するすべてのデータをリアルタイムで暗号化します。暗号化の詳細は、Kingstonの解説ページをご参照ください。
  • 動作にソフトウェアや OS は必要なく、またホストとも独立しています。
  • USB 2.0 または USB 3.1 Gen 1 (USB 3.0)ポートを持つすべての機器で使用可能 - USB 3.1 Gen 1 (USB 3.0) に対応するため、高速なデータ転送が可能です。
  • 耐久性のあるデザインで、外部要因からドライブを保護。IP57の高度な防水・防塵性能。
  • 保証 ― DataTraveler 2000 は3年保証、無料サポート、キングストンが誇る高い信頼性を備えた安心の製品です。

 

「 Kingston DataTraveler 2000 」の仕様は以下の通りです。

Kingston DataTraveler 2000

  • インタフェース USB 3.1 Gen 1 (USB 3.0)
  • 容量 16GB、32GB
  • 速度:USB 3.1
    16GB モデル: 読み取り 120MB/秒、書き込み 20MB/秒
    32GB モデル: 読み取り 135MB/秒、書き込み 40MB/秒
  • 速度:USB 2.0
    16GB モデル: 読み取り 30MB/秒、書き込み 20MB/秒
    32GB モデル: 読み取り 30MB/秒、書き込み 20MB/秒
  • 寸法(スリーブを含む) 80mm x 20mm x 10.5mm
  • 寸法(スリーブを含む) 78mm x 18mm x 8mm
  • 防水/防塵 IP57 定格に認定
  • 互換性: USB 3.0 準拠、および USB 2.0 互換
  • 動作温度: 0℃~40℃
  • 保管温度: -20℃~60℃
  • システム要件: USB 3.0 準拠または USB 2.0 互換であること
  • ハードウェア上での暗号化 256 ビット AES(XTS モード)
  • 対応 OS: Windows® 10、Windows 8.1、8、7 (SP1)、Vista® (SP2)、Mac OS X v. 10.8.x+、Linux v. 2.6.x+、Chrome OS™、 Android 

IP57とは?

IP57とは、防水と防塵の性能を表す指標のことです。「57(五十七)」ではなく、「5と7」という意味です。防塵のテストを行っていない場合が「IPX7」と「X」が入ります。

まず左側の「5」が「人体及び固形異物に対する保護」の性能、つまり防塵性能を表します。これは6段階表記で、今回の「 Kingston DataTraveler 2000 」は、「5:防塵型:粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運動を阻害しない。」に当たります。

そして右側の「7」が防水性能の指標です。今回の「 Kingston DataTraveler 2000 」は「7:水中への浸漬に対応する保護:規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。」の適用になります。一般的に「5等級」以上は「完全防水」に当たるといわれているので、防塵・防水機能ともにかなり良い性能だと言えるでしょう。

参考サイト:IP規格・防水保護構造及び保護等級

 

Kingston DataTraveler 2000 : 使い方マニュアル(日本語)

「 Kingston DataTraveler 2000 」は、その高度なセキュリティ機能上、初回の暗号化設定や、読み取り専用モード、タイムアウトロックモードなど、様々な設定があります。特に初めて購入した際には、少々面倒でもユーザーマニュアルにしっかりと目を通し、使い方を確認しておきましょう。

せっかくの高機能なUSBメモリも、使い方が理解できていなければ意味がありません。特に初回の「新しいPIN」の作成と、仕事場などで席を外す際に一定時間後にロックされる「タイムアウトロックモード」の設定は目を通しておきましょう。

Kingston DataTraveler 2000 ユーザーマニュアル(日本語)

リンクをクリックすると、以下の内容がPDFで表示されます。日本語の解説は「Japanese」をクリックすれば表示されます。

Kingston DataTraveler 2000:使い方マニュアル(日本語)

 

Kingston DataTraveler 2000 : 基本的な使い方&初期設定解説

とりあえず「 Kingston DataTraveler 2000 」の初回設定手順と、基本的な使い方、暗号化の設定・解除方法などについてまとめておきます。

なお、より詳しい使い方に関しては、上記の「 Kingston DataTraveler 2000 :ユーザーマニュアル」を参照してくださいね。

まず初めに、「 Kingston DataTraveler 2000 」を使用するうえで最も重要な事を伝えておきます。

「 Kingston DataTraveler 2000 」のPIN番号は、必ず安全な場所に保管してください。また、もしもPIN番号を紛失や忘れてしまった場合、Kingston DataTravelerに保存したデータにアクセスできなくなります。初回設定時にメモなどを行い、金庫などの安全性の高い場所に保管しておきましょう。

 

1.初期設定~まずは充電~

「 Kingston DataTraveler 2000 」を入手したら、初期設定を行う必要があります。

手元に届いた状態の「 Kingston DataTraveler 2000 」は、充電が不足している可能性があります。まずはUSBポートにそのまま挿し、60分間ほど充電しましょう。

Kingston DataTraveler 2000 初期設定

 

2.初期設定~デフォルトPINでのロック解除方法~

充電が完了したら、ロック解除を行いましょう。

1.下部の【鍵】アイコンを押します。すると色のロックをあらわすLEDが点滅するので、10秒以内に【1-1-2-2-3-3-4-4】(デフォルトのPINコード)と入力します。

2.入力が完了したら、再度下部の【鍵】アイコンを押します。すると、ロック解除をあらわす色のLEDが点灯します。

3.これを確認し、30秒以内にパソコンに「 Kingston DataTraveler 2000 」を接続します。30秒を過ぎると、自動的にロックされるので、再度最初から操作します。

 

3.初期設定~ユーザーPINへの変更~

ロックが解除出来たら、続けてオリジナルのユーザーPINに変更しておきましょう。デフォルトのままではせっかくの高度なセキュリティも意味がありません。

なお、PINには安全性のために、繰り返しの番号(3-3-3-3-3-3-3)や連続した番号(1-2-3-4-5-6-7)を含めることはできません。また、設定する番号の長さは、7~15 桁でなければなりません

キーボードでの入力例は以下のような感じになります。

  •  “password”の場合、以下のキーを押します:
    7 (pqrs) 2 (abc) 7 (pqrs) 7 (pqrs) 9 (wxyz) 6 (mno) 7 (pqrs) 3 (def)
  •  “kingston”の場合、以下のキーを押します:
    5 (jkl) 4 (ghi) 6 (mno) 4 (ghi) 7 (pqrs) 8 (tuv) 6 (mno) 6 (mno)

今回は“enjoypclife”と入力してみます。このうち“enjoy”の入力はこんな感じになります。
3-6-5-6-9

初期設定~ユーザーPINへの変更~

複雑な数字入力も、英名を基準に行えば簡単に入力できるという次第ですね。

では実際に、「 Kingston DataTraveler 2000 」でPINをオリジナルのユーザーPINに変更する方法です。

まずは最初と同じように、「 Kingston DataTraveler 2000 」のロックを解除します。

1.下部の【鍵】アイコンを押します。すると色のロックをあらわすLEDが点滅するので、10秒以内に【1-1-2-2-3-3-4-4】(デフォルトのPINコード)と入力します。

2.入力が完了したら、再度下部の【鍵】アイコンを押します。ロック解除をあらわす色のLEDが点灯します。

3.続いて下部の【鍵】アイコンを2回押します(ダブルクリック)。色のLEDが点滅します。

4.10秒以内に、オリジナルの【ユーザーPIN】を入力開始します。色のLED点滅が続きます。

5.入力が完了したら、下部の【鍵】アイコンを2回押します(ダブルクリック)。ロック解除をあらわす色のLEDが点滅します。

6.続けて再度、オリジナルの【ユーザーPIN】を入力します。色のLED点滅が続きます。

7.入力が完了したら、下部の【鍵】アイコンを2回押します(ダブルクリック)。色LEDが点灯した後、色LEDが連続点灯すれば、無事【ユーザーPIN】が正しく変更されたことをあらわします。

 

3.基本的な使い方~ロック解除&ロック方法~

「 Kingston DataTraveler 2000 」の基本的な使い方ですが、使用前にロック解除し、パソコンに挿すだけです。

1.下部の【鍵】アイコンを押します。色のロックをあらわすLEDが点滅するので、10秒以内に【ユーザーPIN】を入力します。

2.入力が完了したら、再度下部の【鍵】アイコンを押します。ロック解除をあらわす色のLEDが点灯します。

3.これを確認し、30秒以内にパソコンに「 Kingston DataTraveler 2000 」を接続します。30秒を過ぎると、自動的にロックされるので、再度最初から操作します。

なお、「 Kingston DataTraveler 2000 」などのUSBメモリ取り外しの際は、データ保護のためにも、「USBの安全な取り外し」を使用するほうが望ましいでしょう。

参考:Windows 10でUSBメモリ取り外しに必須の「ハードウェアの安全な取り外し」を常時表示する方法~タスクバーに表示するシステムアイコンをカスタマイズ~

ちなみに、「 Kingston DataTraveler 2000 」をパソコンから取り外すと、即自動的にロックされます。特別なロック操作は不要です。

 

4.「 Kingston DataTraveler 2000 」:その他のトピック

他にも、「 Kingston DataTraveler 2000 」には便利な機能が搭載されています。詳細は省きますが、箇条書きにしてみると、、、

  • 読取り専用モード:オプションから読取り専用モードに変更可能。
  • 読取り・書込みモード:通常はこのモードで使用することになるでしょう。読取り専用モードをオフにする際にも使用。
  • タイムアウトロックモード:パソコンに「 Kingston DataTraveler 2000 」を接続している際に席を離れる時、指定した時間を過ぎると自動的にロックされます。不正アクセス防止に役立つでしょう。
  • ブルートフォースハッキングの検出:悪意を持った第三者が誤ったPINを10回入力すると、自動的に「 Kingston DataTraveler 2000 」内の全データ、ユーザーPIN、暗号化データが全て削除されます。
  • ユーザーPINを忘れた場合の対処方法:もしもユーザーPINを忘れた場合は、初期化するしかありません。くれぐれも設定したPINを忘れないように十分ご注意を。その際は、「 Kingston DataTraveler 2000 」をリセットし、その後再フォーマットする必要があります。

詳細は「 Kingston DataTraveler 2000 ユーザーマニュアル(日本語)」を参照してくださいね。

 

Kingston DataTraveler 2000 : レビューまとめ

Kingston DataTraveler 2000:レビューまとめ

今回試用させて頂いた「 Kingston DataTraveler 2000 」ですが、そのセキュリティ能力の高さには本当に驚かされました。

昨今、個人情報や会社の機密情報などの漏洩事件が多発しています。その多くは悪意のある人間が意図的に流出させたものですが、悪意のない人間も、重要なデータをUSBメモリで持ち運び、もしもそれを紛失し、かつそのデータが悪意のある第三者に渡れば、甚大な被害を被る可能性もあります。

可能性としては低いかもしれませんが、重要なデータを扱うほどに、少ない確率であってもあらかじめ対処しておくことは、コンプライアンス上も重要だと思います。

今回レビューした「 Kingston DataTraveler 2000 」、その価格は記事執筆時点でNTT-X Storeにおいて【16GB:15,552円(税込)】【32GB:20,736円(税込)】となっています。この価格を高いと思うか、安いと思うか、それは普段扱っているデータの価値によるのかもしれません。

とにかく、現時点で想定しうるセキュリティ対策方法としては、かなり強固なものだと思います。普段重要なデータを持ち運ぶ機会が多い方は、これを機に購入を検討してみても良いかと思いますよ。

以上、「 Kingston DataTraveler 2000 」のレビューでした。

>DataTraveler 2000 16GB|NTT-X Store

>DataTraveler 2000 32GB|NTT-X Store

コメント