Windows 11 23H2にオプションパッチ「KB5040527」が配信開始!新機能追加や「Windows Backup」が失敗する不具合、既知の不具合などが修正!必要に応じてインストールを

Windows 11 23H2にオプションパッチ「KB5040527」が配信開始!新機能追加や「Windows Backup」が失敗する不具合、既知の不具合などが修正!必要に応じてインストールを Windows 11
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Microsoftは、Windows 11 バージョン22H2/23H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5040527」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5040527」では、新機能としてメニューの「ピン留め」セクションからアプリをドラッグしてタスクバーにピン留めすることができるようになった他、「ファイルエクスプローラー」でタブを右クリックすると、それを複製するオプションが表示されるようになりました。

また、不具合も多数修正されており、「Windows Backup」でバックアップが失敗する不具合、ファイルエクスプローラーが応答しなくなる不具合、Windows11 ProからWindows11 Enterpriseサブスクリプションへのアップグレードに失敗する場合がある既知の不具合、「Windows Update Agent API」(WUA)を用いたWindows更新プログラムの検索が行えない既知の不具合なども修正されています。

なお、「KB5040527」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

「KB5040527」の内容と共にキュリティ更新を含む次回の月例パッチは8月14日(水)に配信予定です。

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「KB5040527」のアップデート内容

以下は、このオプションパッチ「KB5040527」をインストールすることにより、このアップデートが対処する主な問題の概要です。新機能がある場合は、それらも記載しています。

段階的なロールアウト

これらの機能は段階的に展開されるため、すべてのユーザーがすぐには利用できない場合があります。

  • [中国でのWindows共有に関する通知] New! 近くのデバイス共有を利用するには、Wi-FiとBluetoothをオンにする必要があります。近くのデバイス共有をオンにする際にWi-FiとBluetoothがオフの場合、Windowsはそれらをオンにする許可を求めます。
  • [スタートメニュー] New! メニューの「ピン留め」セクションからアプリをドラッグしてタスクバーにピン留めすることができます。
  • [タスクバー]
    New! タスクバーにキーボードフォーカスがある場合(WIN + T)、文字を押すとその文字で始まるアプリに移動します。文字を複数回押すと、その文字で始まる次のアプリに移動します。複数回押す機能は、その文字で始まる複数のピン留めされたアプリや開いているアプリがある場合のみ機能します。タスクバーが結合されていない場合、文字を押すとその文字で始まるウィンドウに移動します。また、HomeとEndキーを押すと、キーボードフォーカスがタスクバーの最初と最後の項目に移動します。
    ・「タスクの終了」オプションは、タスクを停止する前に応答なしのダイアログを表示しなくなりました。このオプションは、「設定 > システム > 開発者向け」の「タスクの終了」をオンにした場合にのみ利用可能です。
  • [ファイルエクスプローラー]
    New! タブを右クリックすると、それを複製するオプションが表示されます。
    ・アーカイブフォルダを操作するとメモリリークが発生します。
    ・ファイルエクスプローラーが応答しなくなります。
    ・初めてホームから検索すると、結果が表示されない場合があります。
    ・アドレスバーのドロップダウンメニューが予期しないときに表示される場合があります。
    ・ギャラリーにファイルを保存するために保存ダイアログを使用すると、エラーが発生します。この更新により、ファイルは代わりにピクチャライブラリに保存されます。
    ・ギャラリー内にいるときに検索ボックスが正しいフォルダ名を表示しません。
    ・ファイルエクスプローラーの上部に空白の領域が表示されます。
    ・ホームの「推奨ファイル」セクションにカーソルを合わせると、マウスの戻るおよび進むボタンが機能しません。
    ・ギャラリーで画像を表示するときに画像が点滅します。
  • [デスクトップアイコン] アイコン間の間隔が非常に広くなる場合があります。

 

通常の展開

以下は更新適用後、すぐに利用可能になります。

  • [Bluetooth] Bluetooth周辺機器から通話を保留にできません。
  • [FrameShutdownDelay] ブラウザーは「HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main」レジストリキーの値を無視します。
  • [Windows Server vNext] 最新ビルドでは、キャッシュサイズの表示動作が期待通りではありません。
  • [グループポリシー設定のアイテムレベルターゲティング(ILT)およびローカルユーザーとグループ] ターゲットドメインからグループを選択できません。また、ローカルユーザーとグループからアカウントを選択することもできません。フォレストが表示されません。この問題は複数のフォレストを展開し、ターゲットドメインが管理者のドメインと一方向の信頼を持っている場合に発生します。この問題は、拡張セキュリティ管理環境(ESAE)、強化フォレスト(HF)または特権アクセス管理(PAM)の展開に影響を与えます。
  • [Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCPIP)] この問題は高いCPU使用率とパケットの損失を引き起こします。また、TCP接続の成功率にも影響します。
  • [NetAdapterCxモジュール] 大量のデータがWi-Fi経由で移動するとシステムが応答しなくなります。この問題は特定のワイヤレスネットワークカードを持つデバイスで発生します。
  • [Universal Printクライアント] ユニバーサルプリントサービスと通信できません。これにより印刷機能が影響を受けます。この問題はWebプロキシ自動検出(WPAD)をオンにした場合に発生します。
  • [Print Support App] アプリをUSBデバイスと使用すると、アプリが応答しなくなり印刷ができなくなります。この問題は、ユーザーインターフェースの機能も制限します。
  • [Autopilot] Surface Laptop SEデバイスをプロビジョニングする際に失敗します。
  • [Windows Defender Application Control (WDAC)]
    ・デバイスをプロビジョニングする際にメモリリークが発生し、時間が経つとシステムメモリが枯渇する可能性があります。
    ・WDACアプリケーションIDポリシーを適用すると、一部のアプリが失敗する可能性があります。
  • [Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklistファイル (DriverSiPolicy.p7b)] この更新プログラムは、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃のリスクがあるドライバーをリストに追加します。
  • [Windows Backup] バックアップが失敗することがあります。これは、デバイスに拡張可能なファームウェアインターフェイス(EFI)システムパーティション(ESP)がある場合に発生します。
  • [キャッシュマネージャー] ハイパースレッディングをWindows Server 2022で使用すると応答が停止することがあります。
  • [Windows Update Agent API (WUA)(既知の問題)] WindowsアップデートのIUpdateCollection内のIUpdateオブジェクトのプロパティを照会すると、空の結果が返される場合があります。また、エラーコード0x8002802B(TYPE_E_ELEMENTNOTFOUND)が発生することもあります。これは、スクリプト(PowerShell、VBScriptなど)からオブジェクトのメソッドを呼び出した場合に発生します。
  • [Windows Enterpriseサブスクリプション(既知の問題)] Windows Professionalからアップグレードする際、アップグレードが失敗することがあります。タスクスケジューラのLicenseAcquisitionスケジュールタスクに「アクセスが拒否されました(エラーコード0x80070005)」というメッセージが表示されます。

以前のアップデートをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しいアップデートのみがダウンロードされ、デバイスにインストールされます。

「KB5040527」の既知の不具合

「KB5040527」では、以下の既知の不具合が報告されています。今後も不具合情報が入り次第追記いたします。

2024年7月9日のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストールすると、デバイスの起動時にBitLockerの回復画面が表示されることがある

■不具合の概要:
2024年7月9日のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストールすると、デバイスの起動時にBitLockerの回復画面が表示されることがあります。この画面が表示されるのは、Windowsアップデートの後です。この問題は、「設定」の「プライバシーとセキュリティ」>「デバイスの暗号化」で「デバイスの暗号化」オプションを有効にしている場合に発生しやすくなります。この問題のために、ドライブのロックを解除するためにMicrosoftアカウントから回復キーを入力するよう求められる場合があります。

■対処方法:
回復キーを入力すると、BitLockerの回復画面からデバイスが正常に起動するようになります。回復キーは、Microsoft アカウントを使って BitLocker 回復画面ポータルにサインインすることで取得できます。回復キーを見つけるための詳細な手順は、Windows で BitLocker 回復キーを見つけるに記載されています。

■対処状況:
Microsoftはこの問題について調査中であり、詳細が判明次第、更新情報を提供する予定です。

 

Windows 11 23H2:「KB5040527」のダウンロード&インストール方法

Windows 11 23H2向けのオプションパッチ「KB5040527」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き、最下段の「Windows Update」を開きます。

表示されている「2024-07 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5040527)が利用可能です。」の下にある【ダウンロードとインストール】をクリックします。表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

Windows 11 23H2:「KB5040527」のダウンロード&インストール方法

その他のオプションにある「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておくと、迅速に最新のデータが入手可能です。興味のある方はオンにしておきましょう。なお、不具合が気になる方にはオフが推奨です。

 

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コメント

  1. jan より:

    特に問題は発生してませんが、「KB5040527」をインストールしました。前に書いた「バッテリーが不足しています」というのは、あれ以来出ません。バッテリーは正常に充電されています。あの時は何だったんでしょうかね。わかりませんが、とにかく正常に動いているので、やれやれです。

    • よっしー より:

      お疲れ様です!
      バッテリーの件は一時的なものだったのでしょうか?
      こっちらは現状特に問題なく動作しております。