Windows 11 24H2にオプションパッチ「KB5044384」が配信開始!ディスククリーンアップやsfc /scannowの不具合修正、新機能追加など!必要に応じてインストールを

Windows 11
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Microsoftは、Windows 11 バージョン24H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5044384」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5044384」では、新機能として、オンスクリーンキーボードに新しいゲームパッドキーボードレイアウトが追加、特定のアプリからの通知をオフにする提案を停止できるように、スタートメニューの「すべてのアプリ」が「すべて」という新しい名前に変更、新しいナレーターのショートカットが追加、Copilotキーのカスタマイズが可能になるなど、多数の新機能が追加されています。

また、Windowsディスククリーンアップを利用すると誤った空き容量が表示される不具合や、sfc /scannow コマンドを実行するたびにエラーが発生する不具合、接続されているスキャナーを検出しない不具合、Webサインインができない不具合、シャットダウン時にストップエラーが発生する不具合など、多数の不具合修正も行われています。

なお、「KB5044384」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

「KB5044384」の内容と共にキュリティ更新を含む次回の月例パッチは11月13日(水)に配信予定です。

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「KB5044384」のアップデート内容

以下は、この「KB5044384」をインストールしたときに、この更新プログラムで解決される主な問題の概要です。新しい機能がある場合は、それもリストされます。

段階的なロールアウト

これらの機能は段階的に展開されるため、すべてのユーザーがすぐには利用できない場合があります。

  • 【通知】
    New! 特定のアプリの通知をオフにするよう提案されることを止められるようになりました。通知に表示される省略記号(…)を選択して、その提案をオフにすることができます。また、設定 > システム > 通知 からもオフにできます。送信者リスト内の「通知提案」を探してください。この項目は、通知を受け取った後にリストに表示されます。
  • 【Wi-Fiパスワードダイアログ】
    New! ダイアログがWindows 11のビジュアルデザインに変更されました。設定 > ネットワークとインターネット から確認できます。
  • 【ナレーター】
    New! ナレーターの新しいショートカットが追加されました。ナレーターキー + Ctrl + X を押すと、ナレーターが最後に話した内容をクリップボードにコピーできます。コードや数字などをすばやくコピーしたいときに便利です。
    New! 新しいOutlookでは、メールの内容を自動的に読み上げるようになりました。これは、従来のOutlookでの動作に似ています。
  • 【ゲームパッドキーボード】
    New! 画面上のキーボードに、新しいゲームパッドキーボードレイアウトが導入され始めました。これにより、Xboxコントローラーを使って画面上を移動したり、文字を入力したりできます。また、ボタンショートカットも利用可能です。Xボタンでバックスペース、Yボタンでスペースバーとして機能します。よりスムーズな動作パターンを実現するため、キーボードのキーが縦に揃えられています。
  • 【スタートメニュー】
    New! 「すべてのアプリ」が「すべて」に変更されました。
  • 【ALT + Tab】
    特定のウィンドウ間を切り替える際に、画面が数秒間黒くなるPCがある問題が修正されました。
  • 【スキャンアプリ】
    接続されているスキャナーを検出しない問題が修正されました。

 

通常の展開

以下は更新適用後、すぐに利用可能になります。

  • 【Webサインイン】
    画面が反応しなくなり、Webからアカウントにサインインできない問題が修正されました。
  • 【コパイロットキーの設定】
    New! キーボード上のコパイロットキーを設定できるようになりました。新しいデバイスでは、このキーを押すとコパイロットアプリが開きます。Microsoft Entra IDでアカウントにサインインしている場合は、M365アプリが開きます。別のアプリを開くように設定したり、検索を開くように設定したりすることも可能です。これを行うには、設定 > 個人用設定 > テキスト入力 に移動します。別のアプリを開くように設定する場合、そのアプリはセキュリティとプライバシーの基準を満たすために署名済みのMSIXパッケージである必要があります。お使いのPCのキーボードにコパイロットキーがない場合、この設定を変更しても何も起こりません。
  • 【Windowsディスククリーンアップアプリ】
    この更新では、誤った空き容量推定の原因の一部が解消され、精度が向上しました。
  • 【仮想ハードディスク (VHD/VHDx)】
    New! この更新では、仮想ハードディスクを切り離すためのボタンが設定に追加されました。VHDやVHDxのプロパティで、設定 > システム > ストレージ > ディスクとボリュームからアクセスできます。この機能は段階的に提供されるため、すべてのユーザーが利用できるわけではありません。
  • 【ネットワーキング】
    New! netsh wlan show networksコマンドを使用する際、UTF-8でエンコードされたSSIDを読み取れるようになりました。これにより、Unicode文字(絵文字など)を含むWi-Fi SSIDが正しく表示されます。この機能も段階的に提供されます。
  • 【Windowsサンドボックスクライアントプレビュー】
    New! この更新により、Windowsサンドボックスクライアントプレビューが追加されました。これには次の機能が含まれます:
    ・実行時のクリップボードリダイレクト
    ・音声と映像の入力コントロール
    ・実行時にホストとのフォルダー共有
    これらの機能にアクセスするには、アプリの右上にある省略記号(…)を選択してください。このプレビューには、コマンドラインサポートのバージョンも含まれています(コマンドは今後変更される可能性があります)。詳細はwsb.exe–helpコマンドを使用して確認してください。このアプリの新しい更新は、Microsoft Storeで確認できます。段階的に提供されるため、すべてのユーザーが利用できるわけではありません。
  • 【ユーザーインターフェース(UI)】
    特定のアプリを実行すると、UIの一部が表示されない問題が修正されました。
  • 【HTMLアプリケーション(HTA)】
    HTAのオプションコンポーネント(OC)がARM64 Windows PEに対応するようになりました。
  • 【ライブカーネルデバッグファイル(ダンプ)】
    win32kbase.sysが不要なライブカーネルデバッグファイルを作成する問題が修正されました。
  • 【Winlogon】
    シャットダウン時にストップエラーが発生する問題が解決されました。
  • 【Windowsカーネルの脆弱なドライバーブロックリストファイル(DriverSiPolicy.p7b)】
    この更新により、BYOVD(自分で脆弱なドライバーを持ち込む)攻撃に対するリスクがあるドライバーのリストが追加されました。
  • 【sfc /scannow コマンド】
    このコマンドを実行するたびにエラーが発生する問題が修正されました。
  • 【Service for User to Self(S4U2self)】
    S4U2selfを使用して認証する際にデバイスで問題が発生することがありました。この問題は、Credential Guardがオフで、RC4暗号を許可しないActive Directoryドメインにデバイスが参加している場合に発生します。
  • 【DirectAccess(既知の問題)】
    Windows 11バージョン24H2へのクリーンインストールまたはインプレースアップグレード後、DirectAccessを使用する際に接続が完了せず、「接続中」の状態が続く問題が修正されました。

以前のアップデートをインストールした場合、このパッケージに含まれる新しいアップデートのみがダウンロードされ、デバイスにインストールされます。

「KB5044384」の既知の不具合

「KB5044384」では、現状既知の不具合情報は入っておりません。今後も、不具合情報が入り次第追記いたします。

ArmデバイスユーザーはMicrosoft Store経由でRobloxをダウンロードしてプレイできない

■不具合の概要
Armデバイスのプレイヤーが、Microsoft Store経由でWindows上でRobloxをダウンロードおよびプレイできない問題が発生していることが認識されています。

■対処方法
Armデバイスのプレイヤーは、Robloxを直接www.Roblox.comからダウンロードすることでプレイできます。

 

互換性問題は多数発生中

上記の不具合以外にも、互換性に関する問題は多数発生しています。

現在、一部の Asus モデル、Easy アンチチート ドライバー、Voicemeeter アプリ、さまざまな壁紙カスタマイズ ソフトウェア、指紋センサー ドライバー、および Intel Smart Sound Technology ドライバーとの競合が発生しています。

これらの互換性問題が発生しているPCには、基本的にセーフガードホールドが発動し、Windows Update経由での24H2へのアップデート配信が停止されています。現在Windows 11 23H2などを利用中のユーザーは、できるだけWindows Update経由で24H2の配信が開始されるまでは、手動でのアップデートは避けるのが望ましいでしょう。

 

Windows 11 24H2:「KB5044384」のダウンロード&インストール方法

Windows 11 24H2向けのオプションパッチ「KB5044384」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き、最下段の「Windows Update」を開きます。

表示されている「2024-10 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2の累積更新プログラム (KB5044384)が利用可能です。」の下にある【ダウンロードとインストール】をクリックします。表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

その他のオプションにある「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておくと、迅速に最新のデータが入手可能です。興味のある方はオンにしておきましょう。なお、不具合が気になる方にはオフが推奨です。

 

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