Windows 11の更新プログラム適用後に、リモートデスクトップで接続できなくなる不具合が確認されています。Microsoftが公式に公開している既知の問題で、エラーコード「0xC000000D」が表示されるのが特徴です。
この記事では、不具合が起きる条件、影響を受けやすい環境、管理者向けの回避策を、わかりやすく整理して解説します。
どんな不具合?エラー0xC000000Dの概要
今回の不具合は、管理者ではない一般ユーザーがリモートデスクトップで他のPCへ接続しようとすると、接続に失敗するというものです。
接続に失敗すると、次のようなエラーが表示されます。
- エラーコード:0xC000000D
- メッセージ:「The token that was passed to the function is invalid.」(関数に渡されたトークンが無効です)
Microsoftの公式情報によると、2026年9月のオプションのプレビュー更新プログラム「KB5124010」、またはそれ以降の更新プログラムを適用した環境で発生する可能性があります。
発生条件は「管理者保護」が有効なPC
この不具合は、接続される側(リモートデスクトップのホストとなるPC)で「管理者保護(Administrator protection)」が有効になっている場合に起こります。
管理者保護とは、Windows 11のセキュリティ機能のひとつで、管理者権限が必要な操作のときだけ一時的に権限を付与する仕組みです。常に強い権限で動作し続けるリスクを減らす目的があります。
ここで大切なのは、管理者保護が有効になった経緯は問われないという点です。ユーザー自身が設定した場合でも、組織のポリシーで有効になった場合でも、同じように影響を受ける可能性があります。
主に影響を受けるのは企業・組織のPC
Microsoftによると、この問題は主に企業や組織が管理しているPCで、リモートデスクトップのホストとして使われているものに影響します。
特に注意したいのが、Windowsのセキュリティベースラインを利用している組織です。Microsoft Security Compliance Toolkitで公開されているセキュリティベースラインでは、次のバージョンで管理者保護が初期状態で有効になっています。
- Windows 11 バージョン24H2
- Windows 11 バージョン25H2
- Windows 11 バージョン26H2
組織側でポリシーを別の設定にしていない限り、管理者保護は有効のままです。そのため、セキュリティベースラインをそのまま適用している環境は特に影響を受けやすいといえます。
個人で使っているPCで、リモートデスクトップのホストとして管理者保護を有効にしているケースは多くありません。ただし、自宅PCに外出先から接続する運用をしている方は、念のため設定を確認しておくと安心です。
回避策:管理者保護を一時的に無効にする
Microsoftが案内している回避策は、IT管理者が管理者保護を一時的に無効にする方法です。
具体的には、普段使っているポリシー管理の方法で、次のポリシーをリセットします。
- ポリシー名:User Account Control Type Of Admin Approval Mode(ユーザーアカウント制御の管理者承認モードの種類)
- 設定場所:Microsoft Intuneまたはグループポリシー
詳しい手順は、Microsoftの公式ドキュメント「Administrator protection on Windows 11」で確認できます。
なお、この回避策は管理者保護というセキュリティ機能を一時的に止めることになります。恒久的な対策ではなく、あくまで修正されるまでの暫定措置です。実施する場合は、組織のセキュリティ方針を確認したうえで判断してください。
また、KB5127648をアンインストールするという手段もありますが、ゼロデイ含む重大な脆弱性が多数修正されているため、基本的には非推奨の行為となります。
修正はいつ?今後の対応について
Microsoftは、この問題を今後のWindows更新プログラムで修正するとしています。現時点で修正時期は示されておらず、詳細が分かり次第、情報が更新される予定です。
対応が必要な方は、次の流れで進めるのがおすすめです。
- 自分の環境で管理者保護が有効かを確認する
- リモートデスクトップで一般ユーザーが接続しているかを確認する
- 業務に支障が出る場合は、組織のIT管理者に相談して回避策を検討する
- Microsoftの公式情報を定期的にチェックする
まとめ
KB5127648の既知の不具合は、管理者保護が有効なPCに、非管理者ユーザーがリモートデスクトップで接続するとエラー0xC000000Dで失敗するというものです。主に企業・組織で管理されているPCが影響を受け、セキュリティベースラインの利用環境では特に注意が必要です。
回避策は管理者保護の一時的な無効化ですが、セキュリティ機能を弱める対応のため、慎重な判断が求められます。Microsoftが修正を準備しているので、続報を待ちつつ、公式情報をこまめに確認しておきましょう。当サイトでも新しい情報が入り次第、記事を更新していきます。

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