Windows Update:マイクロソフトが2024年6月の月例パッチを配信開始!タスクバーの不具合や1件のゼロデイ含む51件の脆弱性が修正!早急に適用を!

Windows Update:マイクロソフトが2024年6月の月例パッチを配信開始!タスクバーの不具合や1件のゼロデイ含む51件の脆弱性が修正!早急に適用を! Microsoft Tips
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2024年6月12日、マイクロソフトが6月の月例セキュリティ更新プログラム/ Windows Update の配信を開始しました。Windows 11 バージョン23H2/22H2には「KB5039212」が、Windows 10 バージョン22H2には「KB5039211」が配信されます。

今月の月例パッチ/更新プログラムでは61件の脆弱性が修正されています。このうち以下の1件は、既に悪用の事実のあるゼロデイ脆弱性となっており、早急な対処が必要です。

また、「CVE-2024-30080:Microsoft Message Queuing (MSMQ) のリモートでコードが実行される脆弱性」 は、悪用の事実こそないものの、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、深刻度は最高の「Critical」(緊急)となっています。認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な危険な脆弱性のため、早急にアップデートを適用しておきましょう。

脆弱性情報公開後は積極的に悪用される危険性も高まります。現在アップデートを適用する時間がある方は、以下の通り「更新プログラム」をチェックして速やかに適用しておくことを推奨いたします。

■Windows 10:スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>Windows Update>更新プログラムのチェック
■Windows 11:スタートボタン>設定>Windows Update>更新プログラムのチェック

 

Microsoftの月例パッチ以外にも、「Adobe」関連や「Microsoft Edge」「Chrome」「Firefox」などの各種ブラウザ向けアップデートは随時配信されています。「MyJVN バージョンチェッカ」などを使ってしっかり最新の状態にアップデートしておきましょう。

次回のWindows Update/月例セキュリティ更新プログラムの配信日は、2024年7月10日(水)予定となっています。

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Windows 11:KB5039212の概要

Windows 11 23H2向けの更新プログラム「KB5039212」では、セキュリティ更新と以下の不具合改善が行われています。

  • タスクバーがクラッシュしたり応答しなくなる不具合の修正
  • lsass.exeが応答しなくなる不具合を修正
  • BitLocker をオンにした後、システムが休止状態から再開できなくなる不具合の修正
  • LSARPCの呼び出し中にlsass.exeがメモリリークを起こす不具合を修正
  • インストールプロセスに影響する可能性のある既知の問題に対処。システムを再起動するとエラーが発生したり、デバイスが以前の更新プログラムにロールバックされることがある。この問題は主に、ArmベースのMacデバイス上で実行するWindows仮想マシン(Parallels Desktop)で発生。

 

そして、先月リリースされたオプションパッチ「KB5037853」の内容も含まれます。

「KB5037853」では、やっとWindows 11でもファイル エクスプローラーのアドレス バーのパンくずリスト間でファイルをドラッグ&ドロップできるようになりました。これは地味に嬉しいユーザーも多いのではないでしょうか。他にも、「設定」にPCやXboxの一元管理機能が追加されたり、Windowsバックアップでサウンド設定もバックアップ出来るようになりました。

不具合も多数修正されており、Chromium系ブラウザ(ChromeやEdgeなど)でビデオを再生した場合に画面の一部が歪む問題や、ファイルエクスプローラを画面の端からスワイプすると反応しなくなる不具合、手書きパネルおよびタッチキーボードにペンが表示されない不具合の修正などが行われています。

また、アカウントのプロフィール写真を変更しようとすると、エラーメッセージが表示される既知の不具合も修正されています。

 

Windows 10:KB5039211の概要

Windows 10 22H2向けの更新プログラム「KB5039211」では、セキュリティ更新と以下の不具合改善が行われています。

  • lsass.exeが応答しなくなる不具合を修正
  • LSARPCの呼び出し中にlsass.exeがメモリリークを起こす不具合を修正

 

そして、先月リリースされたオプションパッチ「KB5037849」の内容も含まれます。

「KB5037849」では、何もないウィンドウが表示される問題、USBコントローラーの共有ボタンがGame Barで機能しない問題、WPFアプリが応答しなくなる問題などが修正されています。

 

2024年6月「Windows Update」での不具合について

2024年6月の「Windows Update」では、現時点で以下の不具合情報があります。今後も不具合情報が入り次第、このページに追記していきます。

※現時点でWindows 11向けの既知の不具合はありません。
※このページを再訪問した際は、念のためにブラウザの【更新】を行ってください。ブラウザキャッシュの関係で、最新の情報が表示されない場合があります。

スタートやタスクバーのアプリアイコンを右クリックするとバグで[プログラムから開く]ダイアログが表示

■不具合の概要:
2​​024年4月23日にリリースされた Windows 更新プログラム(KB5036979)およびそれ以降に
リリースされた更新プログラムのインストール後、一部のアプリで「このファイルをどのように開きますか?」と尋ねる「プログラムから開く」ダイアログボックスが表示される場合があります。

この問題は、タスクバーまたはスタート メニューに表示されているアプリアイコンにマウスを置き、アプリを右クリックしてそのアプリでタスクを実行すると発生することがあります。この結果、選択したタスクの実行ではなく、「プログラムから開く」ダイアログボックスが表示される場合があります。

この問題は、Teams、新しい Outlook for Windows、および Snip & Sketch のユーザーによって報告されました。この問題は、アイコンを右クリックしてタスクの一覧を含むコンテキスト メニューを見つけようとする他のアプリケーションにも影響する可能性があります。

■回避策:
 [開く] ダイアログでは、右クリックのコンテキストメニューから利用できるタスクを使用できませんが、アプリケーションインターフェイスを表示し、アプリケーションインターフェイスとメニューをナビゲートすることで、同じ操作を実行できる可能性があります。

■対処状況:
Microsoftは現在解決に取り組んでおり、今後のリリースで更新を提供する予定です。

■対象OS:

  • Client: Windows 10, version 22H2; Windows 10, version 21H2
  • Server: None

複数モニター環境でWindows Copilotを使用するとアイコンが意図せず移動することがある

■不具合の概要:
複数のモニターを使用している Windows デバイスでは、Windows (プレビュー版) で Copilot を使用しようとすると、デスクトップ アイコンがモニター間で予期せず移動する問題や、その他のアイコンの配置の問題が発生する可能性があります。

■回避策:
ユーザーがこの問題に遭遇しないようにするためには、Windows Copilot (プレビュー版) を、マルチモニター構成で使用されているデバイスで利用しないようにしてください。

■対処状況:
現在解決策に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。

■対象OS
Windows 10

タスクバーが画面の右側または左側に配置されているとCopilotにアクセスできない

■不具合の概要:
タスクバーが画面の右または左に垂直に配置されている場合、Copilot in Windows(プレビュー版)は現在サポートされません。

■回避策:
WindowsでCopilotにアクセスするには、タスクバーが画面の上部または下部に水平に配置されていることを確認してください。

■対処状況:
現在、Microsoftは解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定です。

■対象OS
Windows 10

MCCノードを使用できなくなる場合がある

■不具合の概要:
KB5034203(2024年01月23日)以降の更新プログラムをインストールすると、 DHCPオプション235を使用してネットワーク内のMicrosoft Connected Cache(MCC)ノードを検出する一部のWindowsデバイスで、それらのノードを使用できなくなることがあります。代わりに、これらのWindowsデバイスは、パブリックインターネットからアップデートやアプリをダウンロードすることになる。IT管理者はまた、インターネット・ルート上のダウンロード・トラフィックの増加を目の当たりにすることになる。

WindowsのHomeエディションを使用している場合、この問題が発生する可能性は高くありません。MCCおよびDHCPオプション235は通常、エンタープライズ環境で使用されます。

■回避策:
オプション1:DOCacheHost ポリシーで、Cache ホスト名に示されているように Microsoft Connected Cache エンドポイントを構成する。さらに、DOCacheHostSource を 1 に設定するか、Cache hostname source に示されているように削除する必要があります。デフォルトでは、DOCacheHost と DOCacheHostSource ポリシーには値がありません。

オプション2:Microsoftのサポートチャネルで利用可能なグループポリシーを使用して、この問題を軽減することができます。組織は、Support for businessでヘルプをリクエストできます。

■対処状況:
Microsoftは解決策に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。

■対象OS
Windows 10

ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる場合がある

■不具合の概要:
この更新プログラムをインストールした後、ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる可能性があります。

「設定」>「アカウント」>「ユーザーの情報」>「自分の画像を作成」>「参照」を選択してプロフィール写真を変更しようとするとエラーコード「0x80070520」が表示される場合があります。

■対処状況:
Microsoftは現在解決策に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。

■対象OS
Windows 10

参考:Windows 11に関する不具合情報

※Windows 11に関する不具合情報は以下のページにまとめてあります。

参考:Windows 10に関する不具合情報

※Windows 10に関する不具合情報はマイクロソフト公式サイトにてご確認ください。

※「更新プログラム」適用で不具合が発生した場合、不具合の原因となる「更新プログラム」が分かっているなら、手動でアンインストールすることで不具合が解消する場合があります。その際には以下の記事を参考に対処してみてください。

 

2024年6月の「月例パッチ/Windows Update」の配信内容/セキュリティ更新プログラム一覧

2024年6月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。配信内容/セキュリティ更新プログラム一覧は以下の通りです。

■対象:Windows 11 v23H2, v22H2, v21H2
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
v23H2, v22H2 5039212
v21H2 5039213

■対象:Windows 10 v22H2, v21H2
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
5039211

■対象:Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む)
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2022, 5039227
Windows Server 2022 (Hotpatch), 5039330
Windows Server 23H2, 5039236

■対象:Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む)
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2019, 5039217
Windows Server 2016, 5039214

■対象:Microsoft Office
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/officeupdates

■対象:Microsoft SharePoint
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/officeupdates/sharepoint-updates

■対象:Microsoft Visual Studio
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/visualstudio

■対象:Microsoft Dynamics 365
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/dynamics365

■対象:Microsoft Azure
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/azure

データ引用元:2024 年 6 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|Microsoft Security Response Center

詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。

 

Windows:2024年6月のゼロデイ脆弱性に関する情報

2024年6月の月例パッチでは、1件のゼロデイ脆弱性が修正されています。

これらの脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に悪用や脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認されており、早急なアップデートの適用が必須です。

マイクロソフトでは、公式な修正プログラムが存在しないにもかかわらず、一般に公開されているか、積極的に悪用されている脆弱性をゼロデイと分類しています。

 

2024年6月:他社の公開している主なセキュリティアップデート情報

マイクロソフト以外の主要メーカーが公開している2024年6月のセキュリティアップデート情報は以下の通りです。AndroidやiPhoneなどを利用中のユーザーもアップデートを忘れずに適用しておきましょう。

  • Appleは、visionOS 1.2リリースで21件のセキュリティ上の欠陥を修正しました。
  • ARMは、Mali GPUカーネルドライバーで頻繁に悪用されるバグを修正しました。
  • Ciscoは、Cisco FinesseとWebexのセキュリティアップデートをリリースしました。
  • Coxは、数百万台のモデムに影響を与えたAPI認証バイパスバグを修正しました。
  • F5は、重大度の高い2つのBIG-IP Next Central Manager APIの欠陥に対するセキュリティアップデートをリリースしました。
  • PHPは、現在ランサムウェア攻撃で頻繁に悪用されている重大なRCE欠陥を修正しました。
  • TikTokは、ダイレクト メッセージ機能で悪用されたゼロデイ、ゼロクリックの欠陥を修正しました。
  • VMwareは、Pwn2Own 2024で悪用された3件のゼロデイバグを修正しました。
  • Zyxelは、サポート終了のNASデバイス向けの緊急RCEパッチをリリースしました。

2024年6月の「月例パッチ/Windows Update」のポイント&その他の注意点まとめ

2024年6月の「月例パッチ/Windows Update」のポイントとその他の注意点をまとめておきます。

Windows 11 23H2/22H2:KB5039212の注目ポイント
■Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題への対処
■タスクバーがクラッシュしたり応答しなくなる不具合の修正
■lsass.exeが応答しなくなる不具合を修正
■BitLocker をオンにした後、システムが休止状態から再開できなくなる不具合の修正
■LSARPCの呼び出し中にlsass.exeがメモリリークを起こす不具合を修正
■インストールプロセスに影響する可能性のある既知の問題に対処。システムを再起動するとエラーが発生したり、デバイスが以前の更新プログラムにロールバックされることがある。この問題は主に、ArmベースのMacデバイス上で実行するWindows仮想マシン(Parallels Desktop)で発生。
■ファイル エクスプローラーのアドレス バーのパンくずリスト間でファイルをドラッグ&ドロップできるように
■「設定」にPCやXboxの一元管理機能が追加
■Windowsバックアップでサウンド設定もバックアップ出来るように

■Chromium系ブラウザ(ChromeやEdgeなど)でビデオを再生した場合に画面の一部が歪む問題の修正
■ファイルエクスプローラを画面の端からスワイプすると反応しなくなる不具合の修正
■手書きパネルおよびタッチキーボードにペンが表示されない不具合の修正
■アカウントのプロフィール写真を変更しようとすると、エラーメッセージが表示される既知の不具合の修正

Windows 10 22H2:KB5039211の注目ポイント
■Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題への対処
■lsass.exeが応答しなくなる不具合を修正
■LSARPCの呼び出し中にlsass.exeがメモリリークを起こす不具合を修正
■何もないウィンドウが表示される問題の修正
■USBコントローラーの共有ボタンがGame Barで機能しない問題の修正
■WPFアプリが応答しなくなる問題の修正

■今月のセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性のうち、CVE-2023-50868 MITRE: CVE-2023-50868 NSEC3 closest encloser proof can exhaust CPUは、更新プログラムが公開されるよりも前に脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認されています。ユーザーは、更新プログラムの適用を早急に行ってください。
なお、CVE-2023-50868は、DNSSECにおける脆弱性です。Windowsの実装を修正するため、Windows向けの更新プログラムを公開しています。脆弱性の詳細は、NVD – CVE-2023-50868 (nist.gov)を参照してください。

■今月のセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性のうち、CVE-2024-30080 Microsoft Message Queuing (MSMQ)のリモートでコードが実行される脆弱性は、CVSS 基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性です。セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はありませんが、脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用が推奨されています。なお、CVE-2024-30080は、Message Queuingサービスが動作している環境でのみ、脆弱性の悪用が可能です。Message Queuingサービスの稼働状況を確認し、組織内のリスクを評価してください。

 

以下、その他の既知の注意点をまとめておきます。

まずはWindowsのサービス終了のお知らせから。

Windows 10 21H2のEnterprise/Educationエディションが6月11日にサービス終了となりました。利用中のユーザーは早急に22H2へアップグレードしてください。

Windows 11 21H2のサポートも終了しています。今後はセキュリティパッチの提供が行われないので、早めに23H2もしくは22H2にアップデートしておきましょう。なお、Windows11 22H2については、オプションパッチのリリースが2024年1月で最後となり、2024年2月以降はセキュリティパッチのみの配信となると当初発表されていましたが、Microsoftが方針を転換し、2024年6月26日まで引き続き提供されるようになりました。

Windows 7(企業向けESU)とWindows 8.1は2023年1月10日をもってサポート終了となっています。今後は基本的にセキュリティアップデートが配信されませんので、早急にPCの買い替えや、Windows 11、もしくはWindows 10へのアップグレードを行ってください。企業の方もご注意ください。現在もWindows 7やWindows 8.1を利用しているユーザー様も一定数いらっしゃいますが、早急に対応してください。

なお、現在も多数のユーザーが利用しているWindows 10 22H2のサポート期限は、2025年10月14日となっています。まだ1年程度の猶予はありますが、直前に慌てないよう、パソコンの買い替え準備を少しずつ進めておくことをおすすめします。

2025年10月14日以降もWindows 10の利用を希望する企業や教育機関向けに、有償サポートのESUを最長3年間提供することが発表されましたが、一般ユーザー向けではないため、2025年10月14日を目途に対処する方が良いでしょう。

 

その他のWindows OSに関するサービス終了情報は以下の通りです。

■Windows 10 Enterprise and Education、Version 1909、Windows 10 Home and Pro、Version 20H2、Windows 10 IoT Enterprise、Version 1909のサポートが2022年5月10日で終了しました。
■Windows 10 Enterprise and Education、Version 21H1、Windows 10 Home and Pro、Version 21H1、Windows 10 IoT Enterprise、Version 21H1のサポートは2022年12月14日で終了しました。
■Windows 7 拡張セキュリティ更新プログラム 3年目、およびWindows 8.1のサポートは2023年1月10日で終了しました。
■Windows 10 version 20H2 Enterprise/Educationのサポートは2023年5月9日に終了しました。
■Windows 10 version 21H2 のサポートは6月14日をもって終了しました。
■Windows Server 2012 / 2012 R2のサポートが2023年10月10日(米国時間)に終了しました。
■Windows 11 Version 21H2 は、2023年10月10日にサービス終了しました。
■Windows 10 21H2 Enterprise/Educationエディションが6月11日にサービス終了しました。

参考:
2022 年にサポートが終了する製品|Microsoft
2023 年にサポートが終了する製品|Microsoft
2024 年にサポートが終了する製品|Microsoft

いずれも該当バージョンを使用中の方は速やかに最新バージョンにアップデートしましょう。

Windows 11 バージョン/ビルド番号の確認方法:
■左下【スタート】ボタンをクリック>設定>システム>バージョン情報>下にスクロールし“Windowsの仕様”で確認可能
■もしくは検索窓に「winver」と入力し、コマンド実行でも確認できます。

Windows 11 バージョン/ビルド番号の確認方法

 

Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法:
■左下【スタート】ボタンをクリック>設定>システム>詳細情報>下にスクロールし“Windowsの仕様”で確認可能
■もしくは検索窓に「winver」と入力し、コマンド実行でも確認できます。

Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法

 

【旧バージョン向け】Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法:
■左下【スタート】ボタンをクリック>設定>システム>バージョン情報>下にスクロールし“Windowsの仕様”で確認可能
■もしくは検索窓に「winver」と入力し、コマンド実行でも確認できます。

Windows 10 バージョン/ビルド番号の確認方法

 

次にOfficeに関する情報です。

「Office 2013」は2023年4月11日をもってサポート終了しました。「Office 2010」「Office 2016 for Mac」も2020年10月13日をもってサポートが終了しています。

今後はテクニカルサポート、セキュリティ修正プログラム、不具合の修正などが一切提供されなくなり、利用を続けることは非常に危険です。出来るだけ早急に「Office 2021」(Office 2024が間もなく公開予定)やサブスク型の「Office 365」に乗り換えましょう。「Office 365 Personal」はPC(Windows, Mac)、タブレット(iPad、Android、Windows)、スマートフォンに何台でもインストール可能(同時利用可能台数5台)なので、環境によっては案外お得かもしれません。企業でも案外無頓着な事例を今まで多数見てきました。「とりあえずサポートが切れても動けば良い」などと安易に考えず、早急に対処するようお願いします。

※サポートが終了すると、PCを常に最新の情報に保つためのセキュリティ更新プログラムの提供が停止し、使用中のPCが重大なリスクにさらされ続ける事になります。

Windows 7、Office 2010のサポートが終了。リスクに備えて早めの買い替えを。

 

ちなみに現在管理人は、Windows 11搭載の「Surface Pro 8」を購入て愛用しています。なかなか良い仕上がりで満足していますよ。現在は「Surface Pro 9」が販売中となっていますがマイナーアップデートなので、新旧のスペックを比較して気になる方は購入を検討してみてください。

 

以前購入した「Surface Laptop 3 15インチ」モデルもなかなか素晴らしい仕上がりでした。気になる方はレビューをまとめているのでご参考に。こちらも現在は「Surface Laptop 5」が販売中です。同じくマイナーアップデートですが、最新のCPU等利用したい方はご検討ください。あえて型落ちをお得に購入するのもありかもしれませんが。

 

なお、日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。

Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような更新通知アイコンが表示されるようになっています。速やかに再起動させましょう。

Windows 10:Windows Update後の更新通知アイコン

 

【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合は、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。

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更新して再起動、更新してシャットダウン

 

もしも久しぶりにパソコンを起動した際などは、「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合もあり、1回更新してもまだ残っている場合があります。気になる方は手動で「更新プログラムのチェック」をクリックすると最新のプログラムが追加配信される場合もあるので試してみてください。

■Windows 10:スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>Windows Update>更新プログラムのチェック
■Windows 11:スタートボタン>設定>Windows Update>更新プログラムのチェック

 

「更新プログラムのチェック」を押して、このように「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されれば、現時点でパソコンは最新の状態となります。

Windows Update:更新プログラムのチェック

 

新Microsoft Edge、Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどのアップデートもお忘れなく。「MyJVN バージョンチェッカ」の使用がおすすめ

その他、新Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどの更新プログラムも随時提供されています。これらもきちんと更新しておきましょう。ブラウザ関連も重大な脆弱性が度々発覚しています。十分ご注意ください。

これらの更新の確認には、個人的に「MyJVN バージョンチェッカ」の活用がおすすめ。手軽に更新状況が確認できますよ。月に1度は確認しておくと安心です。

起動するとこのようにチェックされます。Windows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。
※「MyJVN バージョンチェッカ」でエラーが出る場合は、最新バージョンに更新して再度お試しください。

MyJVN バージョンチェッカ

 

「Windows セキュリティ」で月に1度は全ファイルのセキュリティ検査をしておくと安心

全てのアップデート作業が完了したら、念のために「Windows セキュリティ」および「Microsoft Defender」でPC内の全ファイルのセキュリティ検査しておくと安心です。市販のウイルス対策ソフトとの併用も可能。月に1度は習慣づけておくと良いかもしれませんね。
※稀に誤検出がおこる可能性もあります。必要に応じてご使用ください。

【スタート】ボタンをクリックし、アプリ一覧から【Windows セキュリティ】を選択してクリックします。

【スタート】ボタンをクリックし、【Windows セキュリティ】をクリック

 

左メニューの【ウイルスと脅威の防止】、もしくはアイコンをクリックすると、【ウイルスと脅威の防止】画面が開きます。ここで他の市販アプリを使っている場合は以下のような画面になるので、サクッとPCをスキャンしたい場合は【①クイックスキャン】を。より詳細にスキャンしたい場合は【②スキャンのオプション】をクリックしましょう。

【ウイルスと脅威の防止】を開く

 

【スキャンのオプション】では以下の画面が開きます。ここで【フルスキャン】は時間が掛かりますが、定期的に行っておくのがおすすめ。また、【Microsoft Defender Antivirus(オフライン スキャン)】は、PCを再起動して特殊なスキャンが行えます。時間に余裕があれば、それぞれ行っておくと良いでしょう。

【スキャンのオプション】で任意のスキャン方法を選択

 

実際にスキャンを行う場合は、希望のスキャンを選択し、下部の【今すぐスキャン】をクリックすればOK。

希望のスキャンを選択し、下部の【今すぐスキャン】をクリック

 

後はスキャンが終了するまで待ちましょう。

「Microsoft Defender」で月に1度は全ファイルの検査をしておくと安心。

月に1度のパソコンメンテナンスとして、各種アップデート作業やウイルスチェックをぜひこの機会に行っておきましょう。

また、「Windows 10 May 2020 Update」から、新たに「Windows セキュリティ」に「評価ベースの保護」が追加されています。これを有効にしておくと「望ましくないアプリ(PUA)」をブロックできるので、興味のある方は試してみてくださいね。

 

併用を推奨!「am I infected?」でIoT機器の無料検査も定期的に行っておこう!

2022年2月24日から、横浜国立大学 情報・物理セキュリティ研究拠点がIoT機器のマルウェア感染と脆弱性を確かめる無料検査サービス「am I infected?」を開始しています。

PCはもちろん、iPhoneやAndroidスマホ、タブレットなどから簡単に利用できるので、上記の「Microsoft Defender」でのウイルスチェックと併せて利用しておくと良いでしょう。

 

利用方法は過去記事をご参照くださいね。

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