2024年9月11日、マイクロソフトが9月の月例セキュリティ更新プログラム/ Windows Update の配信を開始しました。Windows 11 バージョン23H2/22H2には「KB5043076」が、Windows 10 バージョン22H2には「KB5043064」が配信されます。
今月の月例パッチ/更新プログラムでは79件の脆弱性が修正されています。この中には4件の積極的に悪用されているゼロデイ脆弱性の修正が含まれています。
- CVE-2024-43491 Microsoft Windows Update のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-38014 Windows インストーラーの特権の昇格の脆弱性
- CVE-2024-38217 Windows Mark Of The Web セキュリティ機能のバイパスの脆弱性
- CVE-2024-38226 Microsoft Publisher のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性
脆弱性情報公開後は積極的に悪用される危険性も高まります。現在アップデートを適用する時間がある方は、以下の通り「更新プログラム」をチェックして速やかに適用しておくことを推奨いたします。
Microsoftの月例パッチ以外にも、「Adobe」関連や「Microsoft Edge」「Chrome」「Firefox」などの各種ブラウザ向けアップデートは随時配信されています。「MyJVN バージョンチェッカ」などを使ってしっかり最新の状態にアップデートしておきましょう。
次回のWindows Update/月例セキュリティ更新プログラムの配信日は、2024年10月9日(水)予定となっています。
- Windows 11:KB5043076の概要
- Windows 10:KB5043064の概要
- 2024年9月「Windows Update」での不具合について
- 2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」の配信内容/セキュリティ更新プログラム一覧
- 2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」のポイント&その他の注意点まとめ
- 新Microsoft Edge、Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどのアップデートもお忘れなく。「MyJVN バージョンチェッカ」の使用がおすすめ
- 「Windows セキュリティ」で月に1度は全ファイルのセキュリティ検査をしておくと安心
- 併用を推奨!「am I infected?」でIoT機器の無料検査も定期的に行っておこう!
Windows 11:KB5043076の概要
Windows 11 23H2向けの更新プログラム「KB5043076」では、セキュリティ更新と以下の不具合改善が行われています。
- Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処。
- アプリケーションを修復する際に、「Windows Installer」がユーザーアカウント制御(UAC)の資格情報を要求しない問題に対処
そして、先月リリースされたオプションパッチ「KB5041587」の内容も含まれます。
「KB5041587」では、新機能として、WindowsシェアからコンテンツをAndroidデバイスに共有できるようになりました。スキャンモードの応答もより迅速になっています。
また、不具合も多数修正されており、休止状態からPCを再開すると応答しなくなる不具合、特定のBluetoothポリシーを適用すると外部デバイスとの接続が途切れる不具合、Ctrl+Fを押しても検索が始まらない不具合など、様々な不具合が修正されています。
Windows 10:KB5043064の概要
Windows 10 22H2向けの更新プログラム「KB5043064」では、セキュリティ更新と以下の不具合改善が行われています。
- Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処。
- アプリケーションを修復する際に、「Windows Installer」がユーザーアカウント制御(UAC)の資格情報を要求しない問題に対処
そして、先月リリースされたオプションパッチ「KB5041582」の内容も含まれます。
「KB5041582」では、入力方式エディター (IME) コンボボックスに入力フォーカスがある場合、そのウィンドウを閉じる際にメモリリークが発生する不具合の修正や、Bluetoothデバイスのメモリリークにより、アプリが応答しなくなる不具合の修正、シンボリックリンクにアクセスすると、システムが応答を停止する不具合の修正、UWFを再有効化するためのSCCMタスクがUWF内のデッドロックにより失敗し、デバイスが期待通りに再起動しなくなる不具合の修正などが行われています。
2024年9月「Windows Update」での不具合について
2024年9月の「Windows Update」では、現時点で以下の不具合情報があります。今後も不具合情報が入り次第、このページに追記していきます。
※このページを再訪問した際は、念のためにブラウザの【更新】を行ってください。ブラウザキャッシュの関係で、最新の情報が表示されない場合があります。
ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる場合がある
■不具合の概要:
この更新プログラムをインストールした後、ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる可能性があります。
「設定」>「アカウント」>「ユーザーの情報」>「自分の画像を作成」>「参照」を選択してプロフィール写真を変更しようとするとエラーコード「0x80070520」が表示される場合があります。
■対処状況:
Microsoftは現在解決策に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。
■対象OS
Windows 10
Windows/Linuxデュアルブートに不具合発生
■不具合の概要:
このセキュリティ更新プログラムをインストールした後、デバイスで Windows と Linux のデュアルブート設定を有効にしている場合、Linux の起動で問題が発生する可能性があります。この問題により、デバイスが Linux を起動できず、「shim SBAT データの検証に失敗しました: セキュリティ ポリシー違反。重大な問題が発生しました: SBAT セルフチェックに失敗しました: セキュリティ ポリシー違反」というエラー メッセージが表示される場合があります。
2024 年 8 月の Windows セキュリティ更新プログラムでは、Windows を実行するデバイスに Secure Boot Advanced Targeting (SBAT) 設定を適用して、古い脆弱なブート マネージャーをブロックします。この SBAT 更新プログラムは、デュアルブートが検出されたデバイスには適用されません。一部のデバイスでは、デュアルブート検出でデュアルブートのカスタマイズされた方法が検出されず、適用すべきでない SBAT 値が適用されました。
■不具合への対処状況:
この問題については、Windows リリース ヘルス サイトに記載されている回避策を参照してください。
■対象OS
Windows 10/11
参考:Windows 11に関する不具合情報
※Windows 11に関する不具合情報は以下のページにまとめてあります。
参考:Windows 10に関する不具合情報
※Windows 10に関する不具合情報はマイクロソフト公式サイトにてご確認ください。
※「更新プログラム」適用で不具合が発生した場合、不具合の原因となる「更新プログラム」が分かっているなら、手動でアンインストールすることで不具合が解消する場合があります。その際には以下の記事を参考に対処してみてください。
- Windows 11:Windows Update適用後、不具合が出た際に特定の更新プログラムをアンインストールする方法
- Windows 10:「インストールされた更新プログラム」を手動でアンインストール/削除する方法
- Windows 11:Windows Updateに失敗!KB5029263をインストールすると0x80070002エラーが出る際の対処方法/直し方
2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」の配信内容/セキュリティ更新プログラム一覧
2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。配信内容/セキュリティ更新プログラム一覧は以下の通りです。
■対象:Windows 11 v24H2, v23H2, v22H2, v21H2
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
v24H2 5043080
v23H2, v22H2 5043076
v21H2 5043067
■対象:Windows 10 v22H2, 21H2
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
5043064
■対象:Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む)
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2022, 5042881
Windows Server 23H2, 5043055
■対象:Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む)
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2019, 5043050
Windows Server 2016, 5043051
■対象:Microsoft Office
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/officeupdates
■対象:Microsoft SharePoint
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/officeupdates/sharepoint-updates
■対象:Microsoft Dynamics 365
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/dynamics365
■対象:Microsoft SQL Server
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/sql
■対象:Microsoft Azure
■最大深刻度:緊急
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/azure
■対象:Power Automate for Desktop
■最大深刻度:重要
■最も大きな影響:リモートでコードの実行が可能
■関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
https://learn.microsoft.com/power-automate
データ引用元:2024 年 9 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|Microsoft Security Response Center
詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。
Windows:2024年9月のゼロデイ脆弱性に関する情報
2024年9月の月例パッチでは、現在悪用されている4つのゼロデイ脆弱性が修正されています。
これらの脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に悪用や脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認されており、早急なアップデートの適用が必須です。
CVE-2024-38014 – Windows Installer 権限昇格の脆弱性
この脆弱性により、攻撃者がWindowsシステムでSYSTEM権限を取得することが可能になります。
Microsoftは、この脆弱性がどのように攻撃に使用されたかについて詳細を公開していません。
CVE-2024-38217 – Windows Mark of the Web セキュリティ機能バイパスの脆弱性
この脆弱性は、Elastic SecurityのJoe Desimone氏が先月公開しており、2018年から積極的に悪用されていたと考えられています。
Desimone氏は「LNK stomping」という技術を報告し、これにより特殊に作成されたLNKファイルがSmart App ControlやMark of the Web(MOTW)の警告を回避できると述べています。
CVE-2024-38226 – Microsoft Publisher セキュリティ機能バイパスの脆弱性
この脆弱性は、Microsoft Publisherで埋め込まれたマクロに対するセキュリティ保護を回避するものです。
成功した攻撃により、悪意のあるファイルや信頼できないファイルに対するOfficeのマクロポリシーを回避できます。
CVE-2024-43491 – Microsoft Windows Update リモートコード実行の脆弱性
Microsoftは、リモートコード実行を可能にするサービススタックの脆弱性を修正しました。
この脆弱性はWindows 10バージョン1507に影響を与え、2017年にサポート終了しましたが、Enterprise 2015 LTSBやIoT Enterprise 2015 LTSBエディションにはまだ影響があります。
2024年9月:他社の公開している主なセキュリティ情報
マイクロソフト以外の主要メーカーが公開している2024年9月のセキュリティ情報は以下の通りです。AndroidやiPhoneなどを利用中のユーザーもアップデートを忘れずに適用しておきましょう。
- Apache:以前の脆弱性修正を回避するためのOFBizリモートコード実行の重大な脆弱性を修正
- Cisco:Smart Licensing Utilityにおけるバックドア管理アカウントなど複数の脆弱性を修正
- Fortinet:FortisandboxおよびFortiAnalyzer & FortiManagerの脆弱性を修正
- Google:Pixelにおける権限昇格の脆弱性を他のAndroidデバイスにも適用
2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」のポイント&その他の注意点まとめ
2024年9月の「月例パッチ/Windows Update」のポイントとその他の注意点をまとめておきます。
■Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処
■アプリケーションを修復する際に、「Windows Installer」がユーザーアカウント制御(UAC)の資格情報を要求しない問題に対処
■New! WindowsシェアからコンテンツをAndroidデバイスに共有できるように
■スキャンモードの応答がより迅速に
■休止状態からPCを再開すると応答しなくなる不具合の修正
■特定のBluetoothポリシーを適用すると外部デバイスとの接続が途切れる不具合の修正
■Ctrl+Fを押しても検索が始まらない不具合の修正
■Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処
■アプリケーションを修復する際に、「Windows Installer」がユーザーアカウント制御(UAC)の資格情報を要求しない問題に対処
■入力方式エディター (IME) コンボボックスに入力フォーカスがある場合、そのウィンドウを閉じる際にメモリリークが発生する不具合の修正
■Bluetoothデバイスのメモリリークにより、アプリが応答しなくなる不具合の修正
■シンボリックリンクにアクセスすると、システムが応答を停止する不具合の修正
■UWFを再有効化するためのSCCMタスクがUWF内のデッドロックにより失敗し、デバイスが期待通りに再起動しなくなる不具合の修正
■今月のセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性のうち、以下の脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に悪用や脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認されています。ユーザーは更新プログラムの適用を早急に行ってください。脆弱性の詳細は、各CVEのページを参照してください。
- CVE-2024-43491 Microsoft Windows Update のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-38014 Windows インストーラーの特権の昇格の脆弱性
- CVE-2024-38217 Windows Mark Of The Web セキュリティ機能のバイパスの脆弱性
- CVE-2024-38226 Microsoft Publisher のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性
■今月のセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性のうち、CVE-2024-43491 Microsoft Windows Update のリモートでコードが実行される脆弱性は、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能です。本脆弱性は、Windows 10 バージョン 1507 (Windows 10 Enterprise 2015 LTSB および Windows 10 IoT Enterprise 2015 LTSB) にのみ影響があります。その他のバージョンの Windows OS に影響はありません。なお、本脆弱性からシステムを保護するためには、2024年9月10日にリリースされたサービス スタック更新プログラムをインストールしたうえで、2024年9月10日にリリースされた Windows用の更新プログラムをインストールする必要があります。
本脆弱性は、セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の悪用をが確認されています。脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用が推奨されています。
以下、その他の既知の注意点をまとめておきます。
まずはWindowsのサービス終了のお知らせから。
Windows 11 21H2 Enterprise/Education/IoT EnterpriseエディションとWindows 11 22H2 Home/Proエディションは、10月8日でサービス終了となります。該当のエディションを利用している方は忘れずにアップデートしておきましょう。
Windows 10 21H2のEnterprise/Educationエディションが6月11日にサービス終了となりました。利用中のユーザーは早急に22H2へアップグレードしてください。
Windows 7(企業向けESU)とWindows 8.1は2023年1月10日をもってサポート終了となっています。今後は基本的にセキュリティアップデートが配信されませんので、早急にPCの買い替えや、Windows 11、もしくはWindows 10へのアップグレードを行ってください。企業の方もご注意ください。現在もWindows 7やWindows 8.1を利用しているユーザー様も一定数いらっしゃいますが、早急に対応してください。
なお、現在も多数のユーザーが利用しているWindows 10 22H2のサポート期限は、2025年10月14日となっています。まだ1年程度の猶予はありますが、直前に慌てないよう、パソコンの買い替え準備を少しずつ進めておくことをおすすめします。
2025年10月14日以降もWindows 10の利用を希望する企業や教育機関向けに、有償サポートのESUを最長3年間提供することが発表されましたが、一般ユーザー向けではないため、2025年10月14日を目途に対処する方が良いでしょう。
その他のWindows OSに関するサービス終了情報は以下の通りです。
■Windows 10 Enterprise and Education、Version 1909、Windows 10 Home and Pro、Version 20H2、Windows 10 IoT Enterprise、Version 1909のサポートが2022年5月10日で終了しました。
■Windows 10 Enterprise and Education、Version 21H1、Windows 10 Home and Pro、Version 21H1、Windows 10 IoT Enterprise、Version 21H1のサポートは2022年12月14日で終了しました。
■Windows 7 拡張セキュリティ更新プログラム 3年目、およびWindows 8.1のサポートは2023年1月10日で終了しました。
■Windows 10 version 20H2 Enterprise/Educationのサポートは2023年5月9日に終了しました。
■Windows 10 version 21H2 のサポートは6月14日をもって終了しました。
■Windows Server 2012 / 2012 R2のサポートが2023年10月10日(米国時間)に終了しました。
■Windows 11 Version 21H2 は、2023年10月10日にサービス終了しました。
■Windows 10 21H2 Enterprise/Educationエディションが6月11日にサービス終了しました。
■Windows 11 21H2 Enterprise/Education/IoT Enterpriseエディションは、10月8日でサービス終了となります。
■Windows 11 22H2 Home/Proエディションは、10月8日でサービス終了となります。
参考:
■2022 年にサポートが終了する製品|Microsoft
■2023 年にサポートが終了する製品|Microsoft
■2024 年にサポートが終了する製品|Microsoft
いずれも該当バージョンを使用中の方は速やかに最新バージョンにアップデートしましょう。
次にOfficeに関する情報です。
「Office 2013」は2023年4月11日をもってサポート終了しました。「Office 2010」「Office 2016 for Mac」も2020年10月13日をもってサポートが終了しています。
今後はテクニカルサポート、セキュリティ修正プログラム、不具合の修正などが一切提供されなくなり、利用を続けることは非常に危険です。出来るだけ早急に「Office 2021」(Office 2024が間もなく公開予定)やサブスク型の「Office 365」に乗り換えましょう。「Office 365 Personal」はPC(Windows, Mac)、タブレット(iPad、Android、Windows)、スマートフォンに何台でもインストール可能(同時利用可能台数5台)なので、環境によっては案外お得かもしれません。企業でも案外無頓着な事例を今まで多数見てきました。「とりあえずサポートが切れても動けば良い」などと安易に考えず、早急に対処するようお願いします。
※サポートが終了すると、PCを常に最新の情報に保つためのセキュリティ更新プログラムの提供が停止し、使用中のPCが重大なリスクにさらされ続ける事になります。
ちなみに現在管理人は、Windows 11搭載の「Surface Pro 8」を購入て愛用しています。なかなか良い仕上がりで満足していますよ。現在は「Surface Pro 9」が販売中となっていますがマイナーアップデートなので、新旧のスペックを比較して気になる方は購入を検討してみてください。
以前購入した「Surface Laptop 3 15インチ」モデルもなかなか素晴らしい仕上がりでした。気になる方はレビューをまとめているのでご参考に。こちらも現在は「Surface Laptop 5」が販売中です。同じくマイナーアップデートですが、最新のCPU等利用したい方はご検討ください。あえて型落ちをお得に購入するのもありかもしれませんが。
なお、日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。
Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような更新通知アイコンが表示されるようになっています。速やかに再起動させましょう。
【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合は、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。
もしも久しぶりにパソコンを起動した際などは、「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合もあり、1回更新してもまだ残っている場合があります。気になる方は手動で「更新プログラムのチェック」をクリックすると最新のプログラムが追加配信される場合もあるので試してみてください。
「更新プログラムのチェック」を押して、このように「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されれば、現時点でパソコンは最新の状態となります。
新Microsoft Edge、Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどのアップデートもお忘れなく。「MyJVN バージョンチェッカ」の使用がおすすめ
その他、新Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Adobe関連、Javaなどの更新プログラムも随時提供されています。これらもきちんと更新しておきましょう。ブラウザ関連も重大な脆弱性が度々発覚しています。十分ご注意ください。
これらの更新の確認には、個人的に「MyJVN バージョンチェッカ」の活用がおすすめ。手軽に更新状況が確認できますよ。月に1度は確認しておくと安心です。
起動するとこのようにチェックされます。Windows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。
※「MyJVN バージョンチェッカ」でエラーが出る場合は、最新バージョンに更新して再度お試しください。
「Windows セキュリティ」で月に1度は全ファイルのセキュリティ検査をしておくと安心
全てのアップデート作業が完了したら、念のために「Windows セキュリティ」および「Microsoft Defender」でPC内の全ファイルのセキュリティ検査しておくと安心です。市販のウイルス対策ソフトとの併用も可能。月に1度は習慣づけておくと良いかもしれませんね。
※稀に誤検出がおこる可能性もあります。必要に応じてご使用ください。
【スタート】ボタンをクリックし、アプリ一覧から【Windows セキュリティ】を選択してクリックします。
左メニューの【ウイルスと脅威の防止】、もしくはアイコンをクリックすると、【ウイルスと脅威の防止】画面が開きます。ここで他の市販アプリを使っている場合は以下のような画面になるので、サクッとPCをスキャンしたい場合は【①クイックスキャン】を。より詳細にスキャンしたい場合は【②スキャンのオプション】をクリックしましょう。
【スキャンのオプション】では以下の画面が開きます。ここで【フルスキャン】は時間が掛かりますが、定期的に行っておくのがおすすめ。また、【Microsoft Defender Antivirus(オフライン スキャン)】は、PCを再起動して特殊なスキャンが行えます。時間に余裕があれば、それぞれ行っておくと良いでしょう。
実際にスキャンを行う場合は、希望のスキャンを選択し、下部の【今すぐスキャン】をクリックすればOK。
後はスキャンが終了するまで待ちましょう。
月に1度のパソコンメンテナンスとして、各種アップデート作業やウイルスチェックをぜひこの機会に行っておきましょう。
また、「Windows 10 May 2020 Update」から、新たに「Windows セキュリティ」に「評価ベースの保護」が追加されています。これを有効にしておくと「望ましくないアプリ(PUA)」をブロックできるので、興味のある方は試してみてくださいね。
併用を推奨!「am I infected?」でIoT機器の無料検査も定期的に行っておこう!
2022年2月24日から、横浜国立大学 情報・物理セキュリティ研究拠点がIoT機器のマルウェア感染と脆弱性を確かめる無料検査サービス「am I infected?」を開始しています。
PCはもちろん、iPhoneやAndroidスマホ、タブレットなどから簡単に利用できるので、上記の「Microsoft Defender」でのウイルスチェックと併せて利用しておくと良いでしょう。
利用方法は過去記事をご参照くださいね。
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